カンガルーの小部屋

  • 2010.03.18

    かんがるうっ子 おおきくなあれ

    回覧板をご近所に渡しにいきますと、フォーマルな服装のおかあさんに出会います。

    胸には、色とりどりのコサージュが風になびき、おかあさんのまわりを、子どもが跳ね回ります。

    「あれっ、もしかして」と思い、バス道をはさんだ幼稚園を見ますと、正門はきれいな飾りつけ。

    おとうさん、おかあさんが、子どもと写真を撮られています。

    そう、今日は幼稚園の卒園式。

    うれしくって、ほこらしくって、おすましをして、それでいて少しだけヘン。

    おとなも子どもも、みんなが主人公。特別な一日です。

    子どもが卒園してから、4年がたちました。

    ワクワク感や、ドキドキ感は忘れてしまいました。

    でも、おとうさんやおかあさん、子ども達の姿を見ていますと、その時の気持ちがよみがえります。

    みんな元気で、おおきくなあれ。

                           2010年3月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.18

    聴診器のむこうに ピカチュー

    1才過ぎの男の子を診察していますと、「ピカチュー」と言います。

    「えっ、ピカチュー。」聞き間違いかと思い、指さす方向を見ますと、確かにピカチューのお面が壁にかけてあります。

    「おにいちゃんがポケモンが大好きなので、覚えてしまって・・」とおかあさんの言葉。

    子どもは、身の回りの言葉から覚えます。

    それをマンマやネンネ、ワンワン、ブーブなど、繰り返し言葉で表します。

    「ピカチュー」と言う言葉は、発音的にもかなり難しい音の組み合わせです。

    恐るべし、おにいさんの教育成果。

    きっとお互いが大好きなご兄弟なのでしょう。

    おにいさん、つぎは「いたやどクリニック」を教えてくださいね。

                           2010年3月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.18

    かんがるうっ子 ナナの餌食

    お友だちのランドセルに付いているケアベアのお人形が気になります。

    コープさんのゲームコーナーに立ち寄ったときに、UFOキャッチャーでケアベアを見つけました。

    久々のUFOのために何度も失敗し、うん百円を投じてやっと手に入れたケアベアのお人形。

    子どもが不注意に椅子に置き忘れていると、さっそくナナの餌食です。

    消臭スプレーをふりかけて、ナナのハナの届かないところに起きますと、未練いっぱいの目をします。

    子どもと、ナナの確執の種が、またひとつ増えました。

                           2010年3月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.18

    カンガルーの本棚 読書の達人

    松岡正剛氏の「多読術」(ちくまプリマー新書)を読みました。

    正剛氏は、1944年生まれ。ネット上で書籍紹介「千夜千冊」を展開されています。

    正剛氏の読書観、読書術が、ぜいたくに詰まったのがこの新書です。

    「本は、著者と読者とで作られます。読書は、他者との交際なのです。」と、正剛氏は語ります。

    プリマー新書は「中・高生をターゲットとして編集されている」と、自分なりに位置づけているのですが、大人が読んでも「なるほどすっきり」と思わせてくれる打率が高いシリーズです。

    正剛氏の「多読術」も、期待にたがわず、ワクワクさせてくれる一冊です。

                           2010年3月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏