カンガルーの小部屋

  • 2010.03.23

    聴診器のむこうに 愛される開業医に

    この4月に中学生になる男の子が来られました。

    難関私立中学を受験し、みごとに合格。

    「大人になったら、何になるの?毒薬を作る科学者かな?」と尋ねますと、「いいえ」

    「政治家かな」と尋ねますと、「いいえ。」

    「じゃ、悪いお医者さんかな?」と言いますと、「いいえ。」

    「だったら、何になるのかな?」と尋ねますと、「みんなに愛される開業医になります。」

    冗談ばかり言う、ヘンな小児科医としては、少しばかり恥ずかしくなりました。

    しっかり勉強して、夢を実現してくださいね。

                           2010年3月23日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.23

    かんがるうっ子 下界はどこじゃ

    わたしの住まいは、市街地から北を見ると、六甲山系の尾根線の一角にあたります。

    そのため、クリニックとは3度近く気温が下がります。

    お昼からの会議出かけるときに、「この服装では寒いかな」と相談しますと、「下界に降りるから、暑いぐらいじゃないの」とのアドバイス。

    それを聞いていた子どもが「下界って、亡くなること?」と尋ねます。

    縁起でもないことを言うなと思っていますと、「あっ、そうか。下界じゃなくて、他界か」と言います。

    「じゃ、下界って何?」と続けて聞きますので、「上の方の、ほら天国から見て、下の方にあるところ」と回答しますと、「それって、地獄のこと?」

    おいおい、それではさがりすぎでしょ。

    天国、下界、地獄。物事にはあいだと言うものがあります。

    クリニックは、わたしの住まいからは下界にあたります。

    でも、残念ながら外科医は不在です。

                          2010年3月20日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏