カンガルーの小部屋

  • 2010.03.26

    聴診器のむこうに めんくいな女の子

    4才の女の子が、診察の椅子に座ってクルクルと回ります。

    おとな同士で話をしているのが、退屈なのでしょう。

    クルクルすると目が回り、椅子から落ちて危ないことがあります。

    「お見合いの席で、クルクルまわると、嵐のようなかっこいい男の子に逃げられるよ。」と注意しますと、おかあさんは「うちの子はね、きむたくのほうがいいんです。」

    めんくいな女の子の前には、嵐も吹き飛んでいきます。

    子どもにアイドルの誰がいいのかと尋ねますと、「豆しばが好きやねん」と言います。

    それはアイドルじゃなくて、キャラクターものでしょ。

    でも、少し安心したカンガルーです。

                           2010年3月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.26

    散歩のたのしみ 春風ふけば

    子どもは今日から春休み。

    自由宿題の課題にと、朝のお散歩を決めました。

    6時過ぎに起こすと、「あしたからにして~」

    おいおい、また「思い立ったら、翌日」ですか。

    おすもう公園につくと、ナナとハッちゃんを立木につなぎます。

    わたしと子どもは、朝フリ(朝からフリスビー)に夢中。

    ナナとハッちゃんは「またかよっ。」という表情で、迷惑顔。

    「朝フリは早く済ませて、帰ってご飯にしてもらえませんか。」

    「風吹けば、桶屋が儲かる」という言葉があります。

    「春風ふけば、オーケーやが、もう帰ろ」という、ナナとハッちゃんとのつぶやき声が聞こえてきそうです。

                           2010年3月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏