カンガルーの小部屋

  • 2010.03.30

    カンガルーの本棚 通勤電車でよむ詩集

    小池昌代さんの編著「通勤電車でよむ詩集」を読みました。

    小池さんは、「詩を読むということは、読むというより、思い出す作業に似ている」と、はしがきに書かれています。

    この詩集には40数編の詩が収められています。

    そのなかで、わたしのベストをご紹介します。

    「胸の和泉に 塔和子」

    かかわらなければ

      この愛しさを知るすべはなかった

      この親しさは湧かなかった

      この大らかな依存の安らいは得られなかった

      この甘い思いや

      さびしい思いも知らなかった

    人はかかわることからさまざまな思いを知る

      子は親とかかわり

      親は子とかかわることによって

        恋も友情も

        かかわることから始まって

    かかわったが故に起こる

    幸や不幸を

    積み重ねて大きくなり

    くり返すことで磨かれ

    そして人は

    人の間で思いを削り思いをふくらませ

    生を綴る

    ああ

    何億の人がいようとも

    かかわらなければ路傍の人

      私の胸の泉に

    枯れ葉いちまいも

    落としてはくれない

                           2010年3月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.30

    7+8= 雪にもまけず

    いつもの公園は、うっすらと雪景色。

    ハッちゃんが「これは、なんということでしょう」と、ビフォーアフターの顔をします。

    それでも白い斜面を駆け上がり、308個目の軟式ボールをゲット。

    お口が冷たいのか、すぐに離します。

    雨にもまけず、雪にもまけず。

    ハッちゃん、あなたは「宮沢賢治検定合格犬」です。

    2010年3月30日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.30

    散歩のたのしみ けさは新潟

    23時過ぎにナナとハッちゃんの散歩に行きますと、雪が降り出します。

    街灯の灯りに照らされて、次々と雪が舞い降ります。

    幻想的な情景にうっとり。

    ナナとハッちゃんは、「さっさと歩いてくださいよ」と迷惑顔。

    一夜明けると、あと数日で4月とは思えない雪景色。

    先日は神戸市北区のことを「岩手県の飛び地」という書き込みをしましたので、お気を悪くされた方がおありかと思います。

    心からお詫び申し上げます。

    神戸市北区は岩手県の飛び地ではありません。

    豪雪地帯で知られている「新潟県の飛び地」であることが判明しました。

    謹んで訂正させていただきます。

                           2010年3月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.30

    聴診器のむこうに お仕事おいそがしいですか

    5才の男の子の左腕を見ますと、キャラクター時計がふたつ時を刻んでいます。

    「時計を二つもして、お仕事おいそがしいですか。」と尋ねますと、「そんなのない。」と答えます。

    「お金はどうするの?」と尋ねますと、「落ちてるか、どっかにあるのをひらうもん。」と答えます。

    なるほど、そうして毎日のご飯代をかせいでいるのですね。

    うちの子どもは小さい時に、お金は銀行がくれるものと思っていたようです。

    今では「おこずかいは使わずに貯めておくもの。欲しいものは親やじいちゃん、ばあちゃんに買ってもらうもの」というたくましさを、身につけました。

                           2010年3月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏