カンガルーの小部屋

2010年 3月

  • 2010.03.12

    カンガルーの本棚 大人の発達障害

    星野仁彦先生の「発達障害に気づかない大人たち」(祥伝社新書)を読みました。

    発達障害とは、「注意欠陥・多動性障碍(ADHD)」「「アスペルガー症候群」「自閉症」「学習障碍」などといった障碍の総称です。

    発達障害は、従来は子ども期の問題とされてきましたが、大人期にまで問題を持ち越し、社会的不適応からさまざまな二次障碍をおこすことが分かってきました。

    本書は、大人期の発達障害に焦点を合わせて解説された入門書です。

    大人期の発達障害の治療は、本人が自分の特性について気づき、自らの特性を認めて(認知)、受け入れること(受容)からはじまると、星野先生は繰り返し述べられています。

    しかし、障碍という言葉には抵抗を感じ、認知や受容をためらう方も稀ではありません。

    そこで星野先生は、発達障害という言葉の代わりに「発達アンバランス症候群」という言葉を提唱され、大人の方が受け入れることができるよう説明されています。

    学校や職場、またご家庭で、対人関係がうまくいかないとお思いの方に、ご一読をおすすめします。

                           2010年3月12日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.12

    7+8= まだ残ってる

    三寒四温の言葉どおり、暖かくなったかと思えば急に寒さがもどります。

    9日、10日とふつか続けて降った雪も、ほとんどが溶けてしまいました。

    でも、家の北側や、公園の斜面など、日当たりの悪いところの雪は溶けずに残っています。

    子どもが作った顔がない雪だるまも、イヌの置物の隣で頑張っています。

    お散歩道の残り雪を見つけて、ナナちゃんがにおいを探ろうとします。

    神戸市北区は、そこだけ雪国の飛び地のようです。

                           2010年3月12日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.03.11

    聴診器のむこうに あっぱれ、マリオかあさん

    最後の子どもさんの診察をしていますと、中待合い室からおかあさんの声が聞こえてきます。「ここでコインをとって、洞窟に入って・・」

    どうも、ゲームソフトの攻略の話のようです。

    何故おかあさんがゲームの話をされているんだろうと不思議に思っていました。

    おかあさんと一緒に話をしている男の子は、今日は厚揚げの負荷試験中です。

    大豆アレルギーは、煮豆が食べられても、豆腐や豆乳、厚揚げや薄揚げは食べられないと言う、少し変わったアレルギーですので、今日は厚揚げに挑戦です。

    1cm角を3つ、次の5つ食べていただきましたが、喉が痛い、気分が悪いと不安定な訴えをします。

    じんましんが出たり、咳をしますと、食べたものが悪いとすぐに分かるのですが、痛みや不快感は本人にしか分かりません。

    そこで、おかあさんは子どもさんの気持ちをそらそうとして、一番好きなマリオの話をされていたわけです。

    あっぱれ、マリオかあさん。

    あなたは、子どものこころがおわかりの負荷試験の三つ星マイスターです。

    これからも、いろんな食べ物に挑戦していきましょうね。

                           2010年3月11日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.11

    かんがるうっ子 雪の日の翌朝

    雪が降った翌朝は、通学路がにぎやかです。

    溶けた雪が、夜半の風で凍り付き、滑りやすくなります。

    転ばないようにバランスをとりながら、お口はしっかりと動き、にぎやかに通ります。

    子どものお友だちは、いつもならすぐに出発するのですが、今朝は駐車場でひと遊び。

    車に積もった雪を落としたり、ガラスに落書きをしたり、出かける気配はありません。

    早く行かないと、遅刻になりますよ。

    子ども達がでかけた後には、車のガラスにしっかりと肉球マークがついていました。

                           2010年3月11日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.10

    かんがるうっ子 そのとおり~

    ブログをお読みいただき、いろいろな反響をいただきますとうれしく思います。

    先日の看護師さん宅へ、里子に出されたビオラのページには、栄養士さんからコメントをいただきました。

    「おもしろかったですね。旦那より花の方が大切というところが。」

    その会話を聞いていた編集長は「そんなん当たり前や。イヌや花はほっとったら死んでしまうけど、旦那はほっとっても大丈夫やん。」

    帰ってその話をしますと、子どもがすかさず「そのとおり~」と叫びます。

    女の人は幼少のみぎりから、男という動物をそのような目で見ているものなのですね。

                           2010年3月10日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.10

    クリニックだより 三つの輪 3月4月号

    三つの輪(神戸医療生協の機関誌です)の最新号が届きました。

    今月のカンガルーのポケットは、AD/HD(注意欠陥多動性障碍)について、書かせていただきました。

    クリニックにお寄りの際には、是非お持ち帰りください。

                           2010年3月10日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.03.10

    散歩のたのしみ 春はまだ

    窓から外を見ると雪まじりの雨。

    水分が多いので、地面に着くとすぐに溶けてしまいます。

    でも、柔らかい土の上や草の上は、ほんのりと雪化粧。

    下の公園の砂場にも、雪が積もります。

    ナナちゃんは雪なのか雨なのか微妙な空模様に、喜んでよいのやら悲しんでよいのやら、とまどいながら立ちすくみます。

    北区の春はもう少し先になりそうです。

                           2010年3月10日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.09

    明石に講演に出かけてきました

    3月9日、明石市立保育所の調理員さんに、食物アレルギーのお話しをしました。

    食物アレルギーの不思議さ、どんな時に即時型のアレルギーが起きやすいのか、食べ物により気をつけることの違いなどなど、14時から16時30分までの2時間半のロングランの講義となりました。

    終わってから質問の時間になりましたが、明石市の調理員さんの質問の多さと質の高さには驚かされました。

    質問のひとつ一つが現場での疑問や経験に基づくもので、答える役割のわたしにも、とてもよい勉強になりました。

    氷雨が降る中の寒い講演会でしたが、調理員さんの熱心さに脱帽です。

                           2010年3月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.09

    7+8= ハッちゃんはシャーベットがお好き

    今年2回目の雪の朝。

    ハッちゃんは、いつもと違うにおいにグイグイとリードを引っ張ります。

    そして、しきりにマーキングを繰り返します。

    ナナは雪の上を走り回るのが好きですが、ハッちゃんは今朝も溝掃除当番。

    排水溝には、半分溶けかかったシャーベット状の氷がゆっくりと流れています。

    その中に入り、鼻先でシャーベットをラッセルします。

    素足はもちろんシャーベットの中。

    ハッちゃん、あんまり引っ張らないでくださいね。

    転ぶと、ふたりでドッグパフェになってしまいますからね。

                           2010年3月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.09

    7+8= ゆきちゃん

    ナナちゃんは、我が家に来るまでは、「ゆき」ちゃんという名前でした。

    名前のせいか、雪の日が大好きです。

    いつもなら表に雨の気配がすると、目を伏せて出かけるのを嫌がります。

    でも、今日はベランダに通じる窓を開けると、柵を乗り越えて飛び出します。

    追いかけてリードをつなぎ、上の公園にお散歩に出かけますと大はしゃぎ。

    臥せたりグルグルと回ったり。

    積もった雪が多くはありませんので、雪の下の公園の土にまみれて、たちまち斑色に。

    おねえちゃんも、「雪合戦できるかなあ」と学校に出かけていきました。

    おねえちゃんと、ナナちゃん。案外気の合う姉妹なのかも知れません。

                           2010年3月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.09

    カンガルー目線 医師の元気な素

    先日ご紹介しました、堤未果さんの「ルポ貧困大国アメリカⅡ」の中で、ご紹介したい一節があります。

    著作権の問題がありますので、あくまでも堤さんの本の一節を抜き出させていただいたと言うことをご了承ください。(p153~154)

    「すべてを数字で測り、利益と効率至上主義が医療現場から奪ったものは、目にみえるものばかりではありません。」

    「今のシステムが奪った、目に見えないものとはたとえば何ですか?」

    「患者と医師の間のつながりや、医師のなかに存在するはずの誇り、充実感などです。第三世界の医師がなぜ、同じように労働時間が長くても心が壊れないのか、わかりますか?患者と医師の間に人間同士の触れ合いがあるからです。間に医療保険会社という株主が介在しない世界では、患者は医師を人として信頼し、医師は患者との交流を通して、命を救っているという充実感と誇りを受け取るのです。これは数字では測れない、けれど人間が日々生きていくためには失ってはならないものの一つです」

    堤さんとデイビッド・ワーナー氏の対話には、医師と患者さんとの関係についての深い洞察力を感じます。

    医学の進歩とは、医科学のレベルや医療技術の面で最高の峰への挑戦が行える環境を作ること。そして獲得された最高の到達点を、できる限り多くの人が当たり前に利用できるようにシステムを作っていくこと。

    この二つの挑戦の中にこそ、医師と患者さんとの信頼と絆がより一層強くなる秘密がかくされ、それが医師の元気の素になっていくのだと確信しました。

                           2010年3月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.08

    カンガルーの本棚 アメリカ・アメリカ

    堤未果さんの「ルポ貧困大国アメリカⅡ」(岩波新書)を読みました。

    非常に大きな反響をよんだパートⅠの続編ですが、今回のルポもマスメディアではあまり語られることのないアメリカの影の部分をていねいに取り出して描かれています。

    ルポ記は、次の4点にそって進められていきます。

    ①教育ローンの課題

    ②高齢者年金の問題

    ③医療改革の課題

    ④刑務所労働市場の実状

    教育ローンの課題をみますと、アメリカという国では、4年制大学に進まなければ、一生低賃金の不安定労働にあまんじなければならないという不安があります。そのために民間の学資ローン会社から多額の借り入れをしてでも大学をめざします。しかし、大学を卒業しても、正規雇用の道は限られており、多額のローンの返済に追われ、若者は社会からドロップアウトしていきます。貧困の世代間連鎖の構図が、ここに見て取れます。

    実力さえあれば社会でのし上がっていくことが可能であった、かってのアメリカンドリームは、絵空事になってしまったと堤さんは述べられています。

    アメリカの医療の現状については、パートⅠでも取り上げられた課題です。

    チェンジを合い言葉に登場したオバマ大統領は、国民皆保険の設立を大きな政策論点のひとつとして掲げました。

    しかし、まだ政権交代から1年という短い期間ですので、即断はできませんが、国民皆保険へは平坦な道のりではないように思えます。

    たまたま3月7日付け読売新聞朝刊の一面、「地球を読む」で竹森俊平氏の「米医療改革案」を読む機会がありました。

    先日行われたマサチューセッツ州の上院議員選挙で、医療制度改革に反対してきた共和党の候補が当選したとのこと。

    国民の医療に対する考え方、伝統という面からの切り込みですが、堤さんのルポでも取り上げられた家族の病気をきっかけにした中間層の没落、不安の構造を、竹森さんは短い論文の中に、端的にまとめられています。

    堤さんや竹森さんが描かれているアメリカの現状は、明日の日本の姿を見るようで、重苦しい気持ちにさせられます。

    しかし、堤さんの本は、次のような希望の言葉で締めくくられています。

    「民主主義はしくみではなく、ひとなのだ」と。

    アメリカの現状からなにを学び、どのように行動するのか、そしてわたし達の子どもに、どのような国のあり方を伝え残していくのかについて、深く考えさせられる一冊です。

                            2010年3月8日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.03.08

    聴診器のむこうに 何回跳べるの

    2年生のおねえさんが縄跳びの話をします。

    「わたし、2重跳びが9回跳べるの」とうれしそう。

    それをきいて、「先生は何回跳べると思う?」と質問しますと、「何回かなあ、わたしより多いかなあ。10回以上かなあ」と言います。

    「無理!正解は0回です」と伝えます。

    それを聞いていたもうすぐ一年生のいもうとさんが、「わたしは、前まわり1回」と言います。

    再び「先生は何回跳べると思う?」と質問しますと、「10回!」と、おねえさんと同じように答えます。

    「正解は0回です。先生は手を回すと、足では跳べません。足で跳ぶと、手は回りません。」と言いますと、不思議なものを見るような目でみつめます。

    「でも、大人になったら、こうしてお話ししながら、カルテも書けるようになったでしょ。」と人間発達の神髄をお話ししますと、「それだけなん~」と見事に否定されてしまいました。

    そうです。

    二重跳びや前まわりができるあなた達の方が、よほどに立派ですよ。

    でも、おとなの中にはクリニックの事務長さんのように、同時に10個の違う種類の仕事をこなせる大人の達人もいますので、わたしを大人の代表と思わないでくださいね。

                           2010年3月8日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.08

    クリニックだより 清水選手と喘息

    清水宏保選手の対談を、ライブで聞きました。

    清水選手は、長野、ソルトレークシティー冬期オリンピックでメダルを獲られた、スピードスケート界の宝です。

    先日現役引退会見をされたこともあり、清水選手が小さいときから気管支喘息をお持ちのことを、ご存じの方も多いかと思います。

    対談では、肺機能が弱く基礎体力を付ける上で苦労したと話されました。

    小さいときには、喘息発作で苦しいときには薬を使うものの、日常的に喘息をコントロールするという考え方はなく、むしろ訓練や鍛錬で克服しようと言う考え方で過ごされてきたそうです。

    吸入ステロイド療法をはじめてからは、発作がコントロールされるようになったのですが、

    毎日吸入する習慣を付けるためには工夫をされているとのことでした。

    目に付くところに薬を置いておく。一日一回必ず行くところに薬をおく。など、清水選手も苦労をされているようです。

    また、自分もしんどかったけれども、母親も夜に眠れないこともあり大変だったでしょうと、おかあさんを気遣われる言葉に、清水選手のやさしい人柄を感じました。

    子ども期の気管支喘息にとっても、吸入ステロイド療法は基本的な治療方法となってきました。

    また、その安全性も多くの医療機関で試され済みとなりました。

    でも、どんなにいい薬でも、実際に使っていただけなくては効果は発揮できません。

    お薬や治療のことで疑問なこと、心配なことがありましたら、診察やおかあさん教室の場で、ご遠慮なくお尋ねください。

    子どもさんが毎日の治療を続けていく習慣を身につける工夫を、ご一緒に考えていきませんか。

                           2010年3月8日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.07

    7+8= ナナちゃん七変化

    おねえちゃんとナナちゃんは微妙な関係。

    わたしが「ナナちゃん、かわいいね」と口癖のように言いますので、おねえちゃんが、ナナちゃんに、少し焼き餅を焼いているようです。

    「かわいがってるやん。」と口では言いますが、していることは相撲部屋のかわいがり。

    先日も公園で、フリスビーをあたまに乗せて、「かっぱ」に変身させます。

    口先に手袋をはめて、おかしな怪獣にしたてます。

    そのたびにナナは無抵抗。

    助けてと言う悲しそうな目をしてみつめます。

    おねえちゃん!。いもうとを大事にしないひとは、いいおかあさんにはなれませんよ。

                           2010年3月6日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.06

    かんがるうっ子 サケのひとほぐし

    夕食のメインディッシュはサケのソテーです。

    いい匂いがし始めると、ナナはソワソワとしてわたしの座る位置に近寄ります。

    サケのソテーは子どもも大好物。

    子どもは自分のノルマを食べた後も、わたしの分をねらいます。

    ふたりがそれぞれいいポジションを取ろうとしのぎを削り、ウルウルとした目で、おちょうだいをします。

    まずはナナにサケのひとほぐしをプレゼント。

    次のひとほぐしは、ブーンと飛行機のマネをしながら、ナナの顔の前を通過して、子どもの口の中に。

    つられたナナは子どもの顔にぶつかります。

    今まで見えていたサケが、急に消えてしまいますので、ナナは悲しそうな顔をします。

    あまり趣味のよいいたずらではありませんので、次のひとほぐしはナナのお口へ。

    また子どもが欲しがりますので、次のひとほぐしは子どもの口に。

    こうして、今晩のメインディッシュも、わたしの口には殆ど入らなくなりました。

                           2010年3月6日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.05

    クリニックだより ブログ編集長

    クリニックには、編集長がいます。

    ブログ編集長です。

    普段は、総師長さん(看護師さんの総元締め役)として働いています。

    わたしのブログをこまめに開かれては、チェックが入ります。

    日付の間違い、誤字脱字、などなど。

    やさしく、それでいて厳しい目で指導されます。

    お堅い話が続きますと、そろそろイヌものが欲しいですねと、編集方針が告げられます。

    クリニックには店長も、ブログ編集長もいます。

    編集長らしき人を見かけられたら、「編集長!」と声をかけてあげてくださいね。

                           2010年3月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.03.05

    おかあさん教室を開きました 3月4日

    3月4日、おかあさん教室を開きました。

    今回は11名のご参加で大盛況。

    「きりんの部屋」も、いよいよ入りきれなくなり、うれしい悲鳴です。

    4月の新入学を前に、話題はやはり学校給食にました。

    学校と事前にどのような話し合いをすればよいのか。

    症状が出現したときの対策は、

    エピペンは準備するの、

    などなど、13時近くまでの話し合いとなりました。

    次回は、3月18日(木)930から開きます。

    お母さん方のご参加をお待ちしております。

                           2010年3月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.04

    7+8= ハッちゃんは土木工事がお好き

    犬小屋の前の狭い空き地に、水たまりができています。

    子どもが棒きれで、細い溝を作ります。

    見ていたハッちゃんは、早速手と鼻を使って、水路づくりのお手伝い。

    少しづつ水が流れ始めると、両手を使っての高速土木作業。

    みるみるお顔とおててとは泥まみれになります。

    ちいさな子どもの、どろんこ遊びを見ているようです。

    ハッちゃん、楽しいですか。

    でも、誰がお風呂に入れるんでしょうね。おかあさん。

                           2010年3月4日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.04

    聴診器のむこうに お大師さん

    毎月20と21の日には、須磨寺はお大師さん(弘法大師御影供)で賑わいます。

    境内に続く参道には、いろいろなお店が並びます。

    そのひとつに、「じゅうしん須磨寺作業所」のお店があります。

    お大師さんが近づくと、作業所では、みんなでじゃがいもやにんじんの買い出しに出かけます。20才になる車椅子の青年もそのひとりです。

    お大師さんの当日には、ボランティアの方に力をお借りしながら、カレーライスやぜんざいが販売されます。

    年末には丹波の黒豆が好評で、ボーナスが出たと喜んでおられました。

    「なにに使われたのですか」とお聞きしますと、「この子が自分で服を選ぶんです。」と言われます。

    「おかあさんも行かれるんですか」とお尋ねしますと、「この子は、母が来ると嫌がるんです。」と言われます。

    「めがねに、マスクに、帽子に、しっかりと変装して怪しい格好で出かけられたら。」と助言をしました。

    お大師さんに行かれるときには、青年のお店にも是非お立ち寄りください。

    そして、変装姿のおかあさんも、見つけてくださいね。

                           2010年3月4日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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