カンガルーの小部屋

  • 2010.04.29

    聴診器のむこうに にわとり当番

    「先生、幼稚園でにわとり当番させてもいいですか。」と、おかあさんに質問されました。

    女の子には花粉症やいぬアレルギーがあるために、新しくにわとりにアレルギーを作るリスクがないわけでもありません。

    そこでもう少し状況を把握しようと、女の子に尋ねました。

    「にわとり当番は、にわとりさんにミルクをあげるの。それとも、おしっこをかえてあげるの。」

    まだ4才の女の子はきょとんとしています。

    それでも気持ちを取り直して、おもちゃで遊び始めました。

    「えさをあげるだけなら、大丈夫とおもうよ。」

    はじめからそう言えばよいのですが、つい分かりにくい質問をしてごめんなさい。

    でも、世の中には変なおじさんがいることも、知ってくださいね。

                           2010年4月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏  

  • 2010.04.29

    聴診器のむこうに おけいこ事仕分け人

    3年生の女の子が来られました。

    おとうさんは、毎日のおけいこ事が多すぎるのではないかと心配されています。

    「何を習っているの?」と尋ねますと、「英語に、プールに、お習字に、空手に、公文に」

    女の子自身が「やりたい、やりたい」と言って、増えてしまったそうです。

    そこでわたしが「おけいこ事仕分け人」をすることになりました。

    英語は、外人さんと結婚するときにいるし・・

    プールは、船が沈んだときにいるし・・

    お習字は、ラブレターを書くときに必要だし・・

    空手は、嫌いな男の子をやっつけるときにいるし・・

    結局仕分けは進みません。

    「プールは、おねえちゃんが教えてくれるって言ってたから」と、女の子の助け船。

    これで20%は減らせそうです。

    いろいろとやりたいことがあるのは、素敵なことです。

    それができるってことも、幸せなことかも知れません。

    身体に負担をかけないように気をつけながら、しばらく頑張ってみましょうか。

                           2010年4月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏