カンガルーの小部屋

2010年 4月

  • 2010.04.23

    かんがるうっ子 予防注射

    子どもに水ぼうそうの予防注射をしました。

    「痛かった?」と聞きますと、「輸出より痛かった。あれっ・・」と言います。

    それも言うなら、採血でしょ。

    でも、身体に入るのが輸入血なら、出ていくのは輸出血。

    輸血、採血という専門用語には、統一性が無いことに、いま気が付きました。

                           2010年4月23日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.23

    7+8= 動かぬ証拠

    ナナを家の中に離したまま、お出かけから帰ってきますと、床に紙くずが散らばっています。

    ナナは、自分の座布団の上でリラックス。

    見るとおやつの袋が破かれて、中身はすっかり空っぽ。

    ナナはどこの誰のことかと、とぼけ顔。

    「これが動かぬ証拠じゃ」とばかりに、物的証拠のから袋を突きつけると、ようやく観念したのか目をそらせます。

    ナナちゃん、おいたをした後は、証拠物件はしっかりと隠蔽すること。

    そうでないと、政治家のせんせいのような、えらい人にはなれませんよ。

                           2010年4月23日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.22

    クイズ de カンガルー いい香り

    偶然に出会うことは、たのしいものです。

    ハッちゃんに似ていますが、かみつきません。

    ヒントは、いい香り。

    みなさん、なんだと思われますか?

                           2010年4月22日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.04.22

    聴診器のむこうに おねえさんのハンカチ

    中学校に入られたばかりの男の子が来られました。

    男の子には、言葉がありません。そして、音楽が大好きです。

    待っている間は、テレビのおかあさんと一緒に合わせて、飛び跳ねてうれしそう。

    汗が光ると、おねえさんがハンカチでぬぐいます。

    大の苦手は、掃除機の音。こわくて近寄れません。

    学校のトイレで用をたしている時に、一度掃除機の音が鳴り、それからはおうち以外のトイレは使えなくなりました。

    「ラジカセをトイレに持って入ってみたら。」と怪しげな提案をしますと、おねえさんもいろいろと相談に乗ってくれます。

    「おねえさんは、将来なにになりたいの?」って尋ねますと、「助産師です」と言う答え。

    「しっかりと勉強をして、いい助産師さんになってくださいね。」

    あなたのようなやさしい助産師さんの誕生を、おかあさん方は待っていますから。

                           2010年4月22日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.22

    クリニックだより 盲導犬デー2010年

    今年も国際盲導犬デーin神戸が開かれます。

    昨年はじめて参加させていただき、ワンちゃんとの体験歩行をしました。

    この体験は、カンガルーのポケット第34号「パピーウオーカーのように」に書かせていただきました。

    その時お借りした盲導犬の募金箱には、多くの浄財をお寄せいただき、ありがとうございます。

    以下、情報誌に載せられていました「国際盲導犬デーin神戸」の開催要項を転記いたします。

    日時   2010年4月29日(祝) 10時~13時

    会場   兵庫県盲導犬協会神戸総合訓練センター

         神戸市西区押部谷町押部24番地

    催し   ワンちゃんとの体験歩行(先着30名)たべもの販売(アレルギーには対応していません)・バザー・ワンちゃんとのふれあい広場・合唱団・ライブなど

    参加   無料(ペット連れ不可です)

    アクセス 神戸電鉄押部谷駅下車

         駐車場はありません

    問い合わせ兵庫県盲導犬協会神戸総合訓練センター(078-995-3481)

                           2010年4月22日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.22

    クリニックだより 西区アレルギーなんでも相談会

    西区で、出前アレルギー相談会を行います。

    クリニックで開いています、おかあさん教室の西区出前版です。

    以下に要項を記します。

    お時間がおありのみなさま方の、ご参加をお待ちしております。

                           2010年4月22日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

    日時  5月27日(木)10時から12時

    会場  西区民センター

    講師  いたやどクリニック小児科 木村彰宏

    主催  神戸アレルギーの会・らいちょう

    会費  500円

    定員  30名

    申込  境さんまで(078-964-5010)

  • 2010.04.22

    かんがるう目線 ある免疫学者の死

    新聞の訃報欄で、多田富雄先生が4月21日に亡くなられたことを知りました。

    多田先生は、免疫学者、エッセイストとして知られています。

    15年ほど前、神戸で講演をお聞きしたときに、「世の中には、なんというすごい先生がおられるのだろう。」と、身体がふるえるような感動を覚えました。

    さっそく先生の著書「免疫の意味論」(青土社 1993年発行)を買い求め、何回も読み直しました。

    それまでも、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の診療を行っていましたが、今から見れば我流での模索の日々を過ごしていたように思います。

    多田先生には、その道のトップの理論を傾聴することで自分の考えを見つめ直すという、学問の原点を教えていただきました。

    こころからご冥福をお祈りいたします。

                           2010年4月22日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.22

    クリニックだより 北区の小学校の先生にお越しいただきました

    4月21日夜、北区の小学校の先生に、クリニックまでお越しいただきました。

    ゆっくりとお話しさせていただくには、合同の説明会はふさわしくないと思うのですが、予定を組むことができないために、2つの小学校同時のアレルギー説明会となりました。

    ひとつの小学校からは校長先生、保健室の先生、担任の先生、もうひとつの小学校からは、教頭先生、保健室の先生、担任の先生のご出席です。

    同じ神戸市とはいえ、クリニックのある長田区は海岸沿い、それに対して北区の小学校は、三田市に近いところにあります。

    車を使っても小一時間かかる距離です。

    遠いところお越しいただき、ありがとうございます。

    それぞれの小学校に在籍されている、4名の食物アレルギーを持つ子どもさんの説明をさせていただきました。 

    ひとりでも多くの食物アレルギーを持つ子どもさんが、安心して学校に通うことができるように、春の説明会はまだまだ続きそうです。

                           2010年4月22日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.21

    クリニックだより 患者さん訪問 4月20日号

    4月20日、患者さん宅を訪問しました。

    17人の職員が、8つのグループに分かれ、いたやどの街に一斉に出かけました。

    患者さん宅を訪問させていただきますと、いろいろなことが見えてきます。

    患者さんの生活、クリニックのいいところ、頑張らなければならないところ、まだまだこれからだと、気が引き締まる思いがします。

    月一度の訪問活動ですが、息長く続けていきたいと思います。

                           2010年4月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏  

  • 2010.04.21

    散歩のたのしみ なごりの桜

    緑道に風が吹き抜けると、なごりの桜の花びらが舞い降ります。

    小さな蝶が風に乗り、群遊ぶようです。

    ナナは不思議気に、空を見上げます。

    桜の香りは、ナナにも心地よく届いているのでしょうか。

                           2010年4月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.04.21

    クリニックだより 小学校訪問 4月20日号

    4月20日、中央区の小学校に出かけました。

    通われている男の子には、卵と牛乳に強いアレルギーがあります。

    臨時に開いていただいた職員勉強会で、食物アレルギーの症状が出たときに、まず見つけることの大切さ、十分に観察できるところへの移動、学校でできる手当て、親御さんや病院への連絡など、時間の流れに沿って説明をさせていただきました。

    説明のあと、給食のこと、遠足のおやつのことなど、ご質問をお受けしました。

    どの先生も熱心に聞いてくださり、子どもさんが守られているなあと実感しました。

    新学期のお忙しい時期にお集まりいただき、ありがとうございました。

                           2010年4月20日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.20

    かんがるうっ子 ヘビージョーダン

    子どもがサバイバルの本を読んでいます。

    無人島でのサバイバルは、ネズミやカエル、ミミズ、バッタ、セミの幼虫などを食べると書かれています。

    それを聞いていたおかあさんが「セミ?あんなバリバリしたもん、食べられへんで。」と言います。

    わたしが「セミとちがうやろ、セミのようちゅうやろ。ようちゅういして聞かな。」と訂正しますと、「そんな冗談は、むし(無視と虫)!」と逆襲されました。

    ヘビー(重苦しいと蛇)なジョーダンは、これでおしまいです。

    ナナだけが、寒そうにふるえていました。

                           2010年4月20日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.20

    カンガルーの本棚 こどもたちへ おとなたちへ

    水谷修先生の「こどもたちへ おとなたちへ」(小学館文庫)を読みました。

    水谷先生は、子ども達の非行や薬物乱用を防ぐために、長年「夜回り」を続けられています。

    夜回りの中で、水谷先生は、こどもたちや、おとなたちへ、どうしても伝えたいメッセージを、29編にまとめられました。

    わたしは先生がおとなたちにむけた次の一編に、つよく心をうたれました。

    「今は、きつい時代です。

    多くの大人たちが、無理に無理をかさねて、

    我慢に我慢をつづけて、

    やっとのことで、生きています。

    自分のこころを閉ざして。

    でも、大人たち、

    子どもたちには、こころを開こう。

    いっぱい泣いて、いっぱい笑って、

    いっぱい話して、いっぱい抱きしめて。

    きっと子どもたちが、

    たくさんの優しさくれます。」

                           2010年4月20日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.20

    クイズ de カンガルー おもしろい影 4月20日号

    おもしろい影を見つけました。

    ボーリングのピン? ペットボトルの影?

    いえいえ、そうではありません。

    ヒントは、上の方が少しぼやけています。そこに注目してください。

    みなさんは、何の影と思われますか。

                           2010年4月20日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.20

    聴診器のむこうに 若き3才児の悩み

    3才になったばかりの男の子が来られました。

    「ぼく、なんさい?」と尋ねますと、指をしきりに動かします。

    その動きがとてもおかしく感じられましたので、「ごめん、写真に撮るから、もう一度なんさい、してくれない?」とお願いし、パチリとゲット。

    すぐ後に、3才3か月の男の子が来られました。

    「ぼく、なんさい?」と尋ねますと、「さんさい。」といいながら、どうにか指を3本立てようとします。

    これまた、パチリとゲット。

    おふたりとも、「家ではできるんですけどねえ」とは、おかあさんの弁。

    人生の悩みは、若くして3才児に始まることを発見しました。

                           2010年4月20日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.19

    聴診器のむこうに またまた科学者

    名門中学に合格した男の子が、またひとり来られました。

    「将来なにになりたいの。」とお聞きしますと、「科学者です。」という答え。

    先日の男の子も科学者という答えでしたので、クリニックでは科学者が大人気です。

    男の子は喘息で通院されています。

    「研究室にこもって、本を読むだけが科学者ではありません。海に潜ったり、山に登ったりすることで分かる研究もあるのですよ。そのためには身体をしっかりと作ることも忘れないでくださいね。」と、吸入を忘れないように助言しました。

    たまには小児科医らしいことも言うものでしょ。

    ところで、科学者っていうけれど、どこまでが科学者と言えるのかと疑問に思っています。

    「おとうさんは、科学者に入るのかなあ?」と言いますと、「ただの変質者」と子どもが答えました。

                           2010年4月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.19

    聴診器のむこうに 飲んでもいいですよカード

    春休みに、4月から2年生になる男の子が来られました。

    牛乳アレルギーがあるために、小さいときから牛乳を避けています。

    練習のおかげで少しずつ飲めるようになりましたが、1年生の時には牛乳パックはパス。

    「で、4月から2年生になってもいいって、校長先生は言われたかな。」と尋ねますと、「???」

    「ほら、通知票に『2年生になってもいいですカード』がはさんであったでしょ。」と続けますと、ますます不安げな顔。

    おかあさんはニコニコ顔で成り行きをみられていましたが、頃合いをみて「先生、加古川では今年からそのカードがなくなったんです。」と、助け船を出されます。

    「じゃ大丈夫だ。2年生になれるんだ。」

    そして2年生からは、おかずだけでなく、「パックの牛乳も飲んでいいですよカード」を差し上げることにしました。

    いまごろは、「飲んでもいいですよカード」を通行手形に、みんなといっしょに笑顔で牛乳を飲んでいるのでしょうね。

                           2010年4月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.19

    カンガルーの本棚 子どもは話し方で・・

    福田健さんの「子どもは話し方で9割変わる」(アステ新書)を読みました。

    はじめに15の設問が書かれています。

    □疲れて帰っても、元気よく「ただいま」と声をかけているか

    □近所の人に自分から挨拶しているか

    □一日一回、家族と会話の時間を設けているか

    □「ダメ」ち言う前に、理由を説明しているか

    □自分ひとり、喋っていないか

    □親として、自分の気持ちを正直に伝えているか

    □妻から相談された場合、面倒がらずに相談相手になっているか

    □学校や先生の悪口を子どもの前で言っていないか

    □忙しくて話が聞けないとき、「あっちに行ってなさい」と、追い払っていないか

    □言葉だけでなく、奥にある子どもの気持ちを聞き取れているか

    □家族で決めたルールを子どもが破ったとき、厳しく叱っているか

    □できないことを叱るより、できたところをほめているか

    □子どもに意見を言うように促しているか

    □いじめにあったとき、「いつでもお前の見方だよ」と、子どもを支えているか

    □勉強の出来不出来で、子どもを評価していないか

    福田さんは、大人が子どもとの間で、ていねいなコミュニケーションを持つことができるように、具体例を多く引きながら解説されています。

    上記の15の設問に、あまりチェックが入らない方に、おすすめの一冊です。

                           2010年4月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.18

    7+8= ねむいのに

    金曜日の夜間診は、お待たせ時間がとても長くなり、申し訳ありません。

    入園や入学後の給食メニューの相談や診断書。自然学校の注意点など、時間がたくさん必要なご相談が多くなります。

    わたしも少しヘロヘロとなりペースダウン。終わると9時半近くになっていました。

    それからお帰りの子どもさん、眠る時間が遅くなりごめんなさい。

    わたしもそのまま帰る気持ちになれずに、珍しく(5~6年ぶりのことです)事務長さんと居酒屋に。

    12時の最終電車で帰ると、まだ雨はやみません。

    ナナとハッちゃんとを起こして、雨の中をお散歩につきあわせます。

    ふたりとも、おしっこだけで戻ろうとします。

    翌朝は、ナナもハッちゃんも、ねむそうな顔をしていました。

    クリニックでその話をしますと、編集長に「動物ぎゃくたい!」と、しかられました。

    「外来診療が遅くなると、ナナとハッちゃんも寝不足になる」

    これでまたひとつ、新しい格言ができました。

                           2010年4月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.18

    かんがるうっ子 ハンバーガーが3つ

    子どもと、駅前のハンバーガーショップに入りました。

    セットを2つお願いすると、1250円。

    お金を払う段になり、「親子割引キャンペーン」に気づき、チェ~ンジ。

    セット1つと単品1つにすると950円。

    やったね。

    待っていると、ポテトが2つに、ジュースが2つ。そして、ハンバーガーが3つ。

    こっ、こっ、これは、無理でしょ。食べられません。

    ナナとハッちゃんのおみやげにするにも、子どもは塾に、おとうさんは今から会議です。

    しかたなく、その場でどうにかすることにしました。

    結論は、ふたりで1個半づつ分け合うことになりました。

    「親子割引キャンペーン」とは、親子ふたりしてメタボになるキャンペーンのようです。

    (理解できずに、注文しすぎただけでしょ、の陰の声)

                           2010年4月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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