カンガルーの小部屋

2010年 4月

  • 2010.04.18

    クリニックだより 出前アレルギー相談会

    アレルギー相談会をします。

    今回のテーマは、「子どもとぜんそく」です。

    ご関心がおありの方のご参加を、お待ちしております。

    日時   6月22日(火)  10時から12時

    ところ  ユニティ2階 セミナー室3

         地下鉄「学園都市駅」降りて右側、コンビニの隣の大きな建物です。

    テーマ 「子どもとぜんそく」

    講師   いたやどクリニック小児科 カンガルー

    参加費  無料(飲み物は各自持参してください)

    主催   神戸医療生活協同組合 学園都市支部

    お申し込み 078-795-8978(浜本さん)まで

                           2010年4月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.18

    聴診器のむこうに 天草塩キャラメル

    「先生、天草に行ってきました。」と8才の女の子がひとりで診察室に入って来ました。

    おとうさんは後からの登場です。

    「あの、これっ」と、おみやげに渡してくれます。

    18×8×4.5cmの大きさのキャラメル箱です。

    先日飛行機に掃除機をつめこむのかどうかというブログを書かせていただいた子どもさんでしたので、天草の実家で喘息発作もなく、2週間無事すごせたと言うことをお聞きし、ありがたくキャラメルをいただきました。

    箱には天草四郎のいわれも書かれています。

    特別な味だったらどうしようと思いながら、成分表示を確認しつつ看護師さんとなめてみました。

    「これはいける。」とてもおいしいキャラメルでした。

    それにしても、天草塩キャラメルとは地味なネーミングですよね。

                           2010年4月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.04.18

    聴診器のむこうに おとうさんと、おかあさんと

    一年生の女の子に「おとうさんと、おかあさん、ケンカする?」と聞きました。

    「する、する」と答えますので、「どっちが強い?」と二次調査をします。

    答えはもちろん「おかあさん!」

    「いいこと、教えたげよか。このあいだの夜、妹がのどが乾いたと言うとね、おとうさんとおかあさんがどっちがお茶飲ませに行くか、じゃいけんで決めてン。おとうさんが勝ったんやけど、結局おとうさんが起きて飲ませにいってン。」

    おとうさんは、お医者さんをされています。

    ご家庭でも、身体を張っての子育て、ご苦労さまです。

    女の子の観察力の鋭さには、脱帽です。

    大きくなったときの、いい勉強ができましたね。

                           2010年4月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.17

    かんがるうっ子 はしを作るのは

    自然学校のスケジュールが話題になりました。

    「はじめに、はしをつくるねん。」と、子どもが言います。

    「へえ、ぎょうきみたいやねえ」と、おかあさん。

    「それって、姿勢のいい人のこと?」と、おとうさん。

    「ひとをころすどうぐ?」と、また子ども。

    こうして、家族の会話は、混線し、深みに入ります。

    子どもが作るのは、「お箸」

    おかあさんがたとえたのは、「行基上人」

    おとうさんのは、「行儀」

    そして子どもに戻り、「凶器」

    でも、橋を造った行基上人は、行儀のいい人だったでしょうし、ひとを殺す凶器を槌やノミに持ちかる事を勧めた人だったのでしょう。

    自然学校ものは、まだまだ続きます。

                           2010年4月17日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.04.17

    聴診器のむこうに おなかのポニョ

    8才の男の子が来られました。

    診察をしますと、おなかのお肉がポニョです。

    ポニョを触りながら「これ何かな」と尋ねますと、少しふくれ顔で「先生、あげるわ」と言います。

    「そんなん、いらんわ。先生のお肉をあげよか?」と言いますと、「ちょうだい、売るから」と答えます。

    先生もおなかのお肉は、お金をつけてでも買い手を探したいと思っていたところです。

    君のと一緒に、ネットオークションに出しませんか。

                           2010年4月17日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.16

    クリニックだより 子宮頚がん予防ワクチンの勉強会をしました

    4月15日、子宮頚がん予防ワクチン(サーバリックス)の職員勉強会を開きました。

    講師はGSK社の杉分さんにお願いいたしました。

    子宮頚ガンは、若い女性に急増しているガンです。

    毎年15000人の女性が発症し、3500人の方が亡くなられていると言われています。

    子宮頚がんは、100%ヒトパピローマウィルス(HPV)の感染が原因です。

    HPV感染のうち、16型、18型が60%以上を占め、サーバリックスワクチンは、これに対応して開発されたワクチンです。

    接種優先年齢は、10才~14才のセックス・デビュー前の女性。

    15才から45才の女性への接種も推奨されています。

    子宮頚ガンと乳ガンを、定期健診と予防ワクチンとで減らすことができるよう、神戸医療生協も、みなさま方のお役に立てることができればと考えています。

                           2010年4月16日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.04.16

    かんがるうっ子 以心伝心

    朝食の時に、ナナの話をしますと、玄関からタイミング良く「くうん」という声が聞こえます。

    「おとうさんとナナは、以心伝心やねん。」と言いますと、子どもが「横からおかあさんがにらんでいるのを感じるのは、それも以心伝心?」と聞きます。

    それは、「さっさと食べなさい!」という殺気でしょ。

    「以心伝心はね、線でつながってなくても、お互いの気持ちがわかること。まあ言えば、携帯がお互いの頭の中にあるようなもんやね。」と解説します。

    「それって、テレパシーみたいなもん?」と言いますので、「そうそう。テレパシーです。それでは今から練習です。おとうさんがテレパシーである言葉を送ります。何と言っているのか当ててください。」と、子どもの顔を見つめます。

    しばらくして、「わからんわ、忙しいし。」と冷たく回線を切られてしまいます。

    それでは以心伝心でなくって、異心断心でしょ。

                           2010年4月16日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.04.16

    クリニックだより お花畑であそぼう

    4月15日、第4回カンガルー小委員会を開きました。

    2つの春の企画を話し合いました。

    ①お花畑であそぼう

    日時:2010年5月16日(日) 11時から、2時間程度

    場所:西区はせ谷松本 産直の店「ひまわり」

    持参するもの:おにぎり・お茶・レジャーシート・お手拭き

    参加費:無料

    企画:みんなで追い駆けっこ・ミニブーケ作り・四つ葉のクローバ探し・草笛を鳴らそう

       などなど、楽しい企画を考えています。

    集合:いたやどクリニック 9時45分厳守(板宿駅10時4分発の地下鉄に乗ります。)

       西神中央駅発13系統バス(6番乗り場 10時33分発)松本南口下車

       明石駅13系統バス  (南5番乗り場 10時28分発)松本南口下車

       現地に直接行かれる方は、無料駐車場あり。(地図をお渡しします)

    申し込み先:神戸医療生活協同組合本部 078-641-1651

          いたやどクリニック小児科 078-611-3681

    締め切り:2010年5月7日(金)

    雨天中止の場合、午前8時の時点でご連絡させていただきます。        

    参加申込書は、いたやどクリニック小児科外来、なでしこ歯科外来に置くようにいたします。

    みなさま方のご参加をお待ちしております。

    ②父の日企画「いもの苗植えと子ども料理教室」

    日時:2010年6月20日(日)

    場所:二見「ふれあい農園」

    会費:苗代・料理代実費

    講師:いたやどクリニック 新田栄養士

    企画:いもの苗植え・新田栄養士による子ども料理教室(アレルギーの子ども対応です)

    集合時間、集合場所は、追ってお知らせいたします。

                           2010年4月16日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.16

    クリニックだより おかあさんの会 4月15日号

    4月15日朝、定例のおかあさんの会を開きました。

    11名のおかあさんと、栄養士さん、小児科外来の看護師さんにもご参加いただきました。

    7名のおかあさんは、小学校一年生のお子さんをお持ちです。

    13日から学校給食が始まり、13,14,15日と今日で3日目の給食を経験されました。

    何人かのおかあさんは実際の給食の場を参観され、感想を述べられました。

    また、給食を食べた子どもさんの声も、聞かせていただくことができました。

    2名のおかあさんは、まだ乳幼児のお子さんをお持ちです。

    アトピー性皮膚炎と食物アレルギーとの関係。

    二つの病気をどのように治していくのかを、お話しました。

    2名のおかあさんは、遠路奈良からのご参加です。

    小学2年生と、6年生の子どもさんのご相談で、完全除去からどのように食べさせていくことができるのかなど、熱いご質問をお受けしました。

    月2回のおかあさんの会は、きりんの部屋では手狭になり、うれしい悲鳴をあげています。

    次回は、5月6日(木)、5月20日(木)の開催です。

    ご相談ごとがおありの方は、是非お越しください。

    お待ちしております。

                           2010年4月16日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.16

    7+8= ハッちゃんのオセロゲーム

    雨上がりの地面からは、いろんなにおいが感じとれます。

    ハッちゃんは、落ち葉が積もった斜面を、前足とお鼻とで掘り進みます。

    顔の半分くらいを潜らせても、お宝は出てきません。

    お顔の真ん中に、白いお鼻が残ります。

    帰るとさっそくお水のお皿で顔を洗い、白いお鼻は黒く変わります。

    白と黒。ハッちゃんのお鼻でオセロゲームです。

    ハッちゃん、チャーミングポイントの黒鼻は、大切にしましょうね。

                           2010年4月15日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.15

    かんがるうっ子 ヒグマがでたら

    「ゴールデンウィークが終わったら、自然学校やねん」と子どもがつぶやきます。

    「ヒグマがでたときの練習をしときよ。」と言いますと、「えっ、ひぐま。」

    ここまでは外来の男の子の会話と同じ流れです。

    子どもはその後、「どうしたらいいか、わからんわ。」と言います。

    「だって、逃げると興奮させるし、死んだまねすると食べられるし。」

    「答えは、友だちの後ろに回って、友だちを前に押しやることです。」と、定番のお笑いで攻めますと、「自分が食べられるのは嫌やし、友だちが食べられるのもかわいそうやし。」と、本当に困った表情。

    あなたは、やさしい子どもです。

    ヒグマが出たら、携帯電話でおとうさんに連絡をしてください。

    車に乗れば、3時間たらずで助けにいけると思います。

                           2010年4月15日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.14

    聴診器のむこうに 今度はヒグマ

    5年生が来られると、自然学校に話が拡がります。

    喘息をお持ちの子どもさんは、それなりに下準備が必要です。

    ①喘息発作が起こらないように、あらかじめ吸入ステロイド療法を続けておくこと、②お布団のダニ対策をすること、③キャンプファイアーや飯ごう炊さんの時に煙を吸い込まないこと、④それでも発作が起きたときのために、発作を治める薬を持参すること。

    これらの注意点をきりんノートに書き記します。

    5年生の男の子には、もう一つ特別な注意を書き足しました。

    ⑤ヒグマに襲われた時に逃げる練習をしておくこと。

    「えっ、ヒグマ!」と言いますので、「大丈夫、ヒグマは男の子しか食べないから」と安心を与えます。

    「どんな練習をするの」と、なかなかいい質問をしますので、「友だちを前に押しやること」と、秘技を伝授します。

    自然学校が近くなると、楽しい会話で盛り上がります。

                           2010年4月14日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.14

    クリニックだより 教頭先生にお越しいただきました

    4月14日夜、須磨区の小学校の教頭先生に、クリニックまでお越しいただきました。

    担任の先生、養護の先生、栄養の先生もご一緒です。

    今年入学された男の子さんは、卵、牛乳、小麦にアレルギーがあります。

    アナフィラキシーショックをおこした経験もあります。

    ①食物アレルギー全般のお話し

    ②症状が出たときのみつけかたと、その後の対応

    ③食物アレルギー症状が出ないようにする取り組み

    ④クラスの子ども達との関係

    の順に、1時間半近く学校での対応について話し合いました。

    昨日から給食が始まりましたが、担任の先生もベテランの先生で、持っていったおにぎりも上手にトレイに配膳していただいたようで安心しました。

    養護の先生も、これまでに実際にアナフィラキシーの場面に立ち会われたことがおありとのことで、こころ強く思いました。

    「誰にでもいいときも、ピンチの時もある。でも、そんな時には誰かが助けてくれる。反対に困っている人が近くにいたら、自分のできることを考えてみようと思う。」

    男の子が、こんな温かい大人に育ってくれることを願いながら、家路につきました。  

                           2010年4月14日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.14

    散歩のたのしみ さくらのカーテン さくらのドレミ

    花ちらしの雨で落とされたさくらの花びらは、楽しい遊びを残します。

    無表情な石垣は、さくらのカーテンに変身。

    フェンスの五線には、さくらの音符が置かれています。

    「何の歌なのかな」と見ていますと、「早く帰って、ご飯にしましょ。」というナナの視線を感じます。

                         2010年4月14日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.04.13

    クリニックだより 歓送迎会余話

    クリニックの歓送迎会をしました。

    会場はおなじみのお好み焼き「徒徒路」です。

    3つのコースのあとは、なんでもありの無礼講。

    それでも送迎する方には厚いおもてなしを企画しました。

    色紙はダンボールを切ってワンちゃんに似せた手作りの一品。

    裏面には、『いらなくなったら、燃えるゴミです』のただし書き。

    プレゼントを開けると駄菓子の山。

    ふたにはご丁寧にも「ご自由におとりください。お世話になりました。」と書かれています。群がる蟻のごとく、お菓子は無くなります。

    当日は、小沢一郎幹事長、岡田外務大臣、タレントの東山紀之さん、藤井隆さん、堂本剛さん、お笑いの中川家のれいじさんにも駆けつけていただきました。(誰のことやねん)

    締めは女性陣による、熱い包容の嵐。

    リハの先生、本当にご苦労さまでした。

    ここで一首。

    「深く酔い扉を開ければ子どもらの 寝息の音にしあわせをきく」

                           2010年4月13日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.13

    カンガルーの本棚 名文どろぼう

    「名文どろぼう」とは、物騒な書名です。

    筆者は読売新聞のコラム「編集手帳」を執筆されている竹内政明さんです。

    古今東西の作家から、これはよしという名文を盗みに盗んで200余話。

    くすり、ほろり、なっとくと、いろいろな味を楽しめました。

    巻末に竹内さんが愛誦されている詩を載せられています。

    「風鈴」杉山平一

    かすかな風に

    風鈴が鳴ってゐる

    目をつむると

    神様 あなたが

    汗した人のために

    氷の浮かんだコップの

    匙をうごかしてをられるのが

    きこえます

    詩のあとに竹内さんは、このように書かれています。

    「心ならずも誰かに勇気を与えてしまったときだけは、思い出したようにウィスキーをロックで飲む。ひとり、グラスの氷を揺らし、神様の風鈴を真似てみる夜更けもある。」

                                  2010年4月13日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.13

    聴診器のむこうに 足指で携帯

    車椅子に乗られている女性の方が来られました。

    全身の麻痺が強く、言葉や手足の動きも、ママなりません。

    関節や筋肉の痛みもつよく、つらい毎日です。

    それでも携帯を使っているとおかあさんが言われます。

    「大きめのキーボードか何かを工夫されて、使っておられるのですか?」とお尋ねしますと、「ストローに割り箸を入れて、足の指の間にはさんで、携帯を打つんです。」と言われます。

    「前はパソコンを使っていたのですが、パソコンのメールでは、相手の方が開いてくれなかったら届きませんので。それで、携帯にしているようです。」

    「誰にメールをするの?」とお尋ねしますと、「お友だちとか、ヘルパーさんとか、自分で連絡するんですよ。」と代弁されます。

    強い気持ちがあれば、足指を使ってでも人とつながろうと願う、人間存在の素晴らしさを、お教えいただきました。

                           2010年4月13日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.13

    散歩のたのしみ 霧の中に

    霧が濃く出ている朝のお散歩は、こころが静まります。

    坂の上から、ひとつ傘の下にふたりのシルエットが近づきます。

    小さな影は、何やら制服姿。幼稚園に入ったばかりの男の子に見えます。

    おかあさんの影にぴったりとくっつきながら、歩いてきます。

    すれ違うときに、「だいじょうぶだから・・」というおかあさんの声が聞こえます。

    ハッちゃんを連れて、歩き進みますと、今度は大きな影のまわりを飛び跳ねる小さな影。

    なにやら歌も聞こえます。

    振り返ると、ふたつの影は、なかったことのように霧の中に消えていきました。

                           2010年4月13日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.13

    かんがるうっ子 漢字を使って

    子どもが、「今度なにの係りになったと思う?」と聞きます。

    「いきもの係かなっ?」と適当にみつくろいますと、「ちゃう。けいじ係」と言う答え。

    「えっ、そしたら、誰が泥棒係なの?」と聞きますと、「だから、紙を貼ったりの掲示係」と答えます。

    日本語は、本当に難しいものです。

    5年生なんだから、これからは漢字を使ってお話をしてくださいね。

                           2010年4月13日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.12

    7+8= ナナさくら餅 ハッちゃんつばき餅

    雨が上がりそうにありません。

    嫌がるナナを連れ出すと、緑道は一面の花模様。

    見上げる桜とは違う風情がありあます。

    ハッちゃんは、つばきの樹の下で記念写真。

    読んでいる本に「老いてなほ艶とよぶべきものありや 花は始めも終わりもよろし 斉藤史」という一節を見つけました。

    女性の一生を花になぞえて詠んだ詩ですが、花は終わりも楽しいものですね。

                          2010年4月12日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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