カンガルーの小部屋

  • 2010.05.14

    聴診器のむこうに ガチャキューピッド

    おそばの負荷試験をした後、女の子が着ているかわいいTシャツに気がつきました。

    キューピーさんが、なにやらかぶり物を着ている絵柄です。

    「なにかなっ」て思っていますと、「ガチャピンです」と言われます。

    なるほど、よく見ればガチャキューピッド。

    わたしも、かぶり物姿で診察をしてみたいと思うときがあるのですが、いくつかの問題があり実現できません。

    1つ目の問題は、聴診するためにはかぶり物で耳が隠れていると困ること。

    2つ目の問題は、子どもさんが怖がるかもしれないということ。

    昔、大学にいたころ、体格がよい研修医がサンタさんに変装して登場したところ、子どもさんのひとりがあまりにも怖くて泣き続け、ひきつけを起こしたことを思い出します。

    かぶり物と言えば、うさぎのかぶり物姿が十八番の編集長を忘れてはなりません。

    年に数回はうさぎ姿で仕事をするように交渉しますので、楽しみにお待ちくださいね。

                           2010年5月14日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.14

    クリニックだより 192回兵庫食物アレルギー研究会

    5月13日、192回目の兵庫食物アレルギー研究会に出かけました。

    今回は、西神医療センター皮膚科部長の、堀川達弥先生が講師です。

    テーマは、「アトピー性皮膚炎のスキンケア、汗の関与と保湿剤の重要性」です。

    アトピー性皮膚炎の患者さんが、強くかゆみを感じるときは、①汗をかいたとき、②イライラするとき、③眠られない時、④ストレスを感じたとき、⑤アルコールを飲んだとき、というアンケート結果があります。

    アトピー性皮膚炎のかゆみと汗とは密接な関係があります。

    コリン性蕁麻疹という病気があります。

    汗をかくと、その部位に蕁麻疹が起きます。

    汗の中の、①ヒスタミン、②金属、③汗アレルギー抗原などが合わさって起きると考えられています。

    アトピー性皮膚炎でも同じような機序を考えることができ、①汗はかいてもいいが、できる限り早く洗い流す、②チョコレートなど金属の多い食べ物は食べないようにする。

    ことが大切だと言われます。

    9時までの2時間が、短く感じられる勉強会でした。

                           2010年5月14日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏