カンガルーの小部屋

2010年 5月

  • 2010.05.25

    聴診器のむこうに 魚らしい魚

    7才の男の子が、負荷試験にイサキを持ってこられました。

    身だけをほぐしてありましたので、「どんな顔のさかな?」って聞きますと、おかあさんは「魚らしい魚」と言われます。

    インターネットで調べると、写真の魚です。

    「魚の絵を書いてごらんといわれたら、書くような魚でしょ」

    なるほど、子どもがよく書く「魚らしい魚」です。

    男の子は、イサキの4分の1匹分をペロリ。

    イサキさん、あなたの顔は、これからは忘れないですからね。

                           2010年5月25日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏  

  • 2010.05.25

    クリニックだより おかあさんの会 5月20日号

    5月20日朝、定例の「おかあさんの会」を開きました。

    今回は、14人のおかあさんのご参加です。

    作った物を食べてくれない、いつも同じものしか食べない子どもさんの話題が出ました。

    そこで、おかあさん一人ひとりに苦手な食べ物をひとつと、その理由をあげていただくことにしました。

    ○たけのこ   :におい

    ○グリーンピース:そとはツルリ、うちはグチュ

    ○バナナ    :感触がきらい

    ○クリーム   :胃がもたれる

    ○半熟卵    :におい

    ○おさしみ   :苦手

    ○甘いもの   :太るから

    ○フライもの  :胸やけ

    ○チーズ    :くさい、口の中にいつまでも残る感じ

    ○いくら    :気持ち悪い

    ○きずし    :無理 

    ひとりひとりの好みや苦手な物は、これだけ多岐にわたるものなのかと感心しました。

    おかあさんの会では、アレルギーだけではなく、いろいろな問題につて話し合います。

    次のおかあさんの会は、6月3日(木)930から開きます。

    お待ちしております。

                           2010年5月25日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.24

    カンガルーの本棚 発達が気になる子のサポート入門

    阿部利彦先生の「発達が気になる子のサポート入門」(学研新書)を読みました。

    学習障碍(LD)、広汎性発達障碍{PDD}、注意欠陥多動性障碍(ADHD)などの発達障碍を、阿部先生は「オリジナル発達」と呼ばれます。

    オリジナル発達の子どもが育つクラスは、

    「クラスの子どもたちが皆、日頃から愛され、満たされて、あたたかい心を持ち、他者に寛容で、失敗も許し、困っている子にはさりげなく手伝ってくれるクラス」だと言われます。

    「子どもはまわりのおとなを真似し、モデルとして成長する。子どもの傍らのおとなが、よい生き方を示してあげること。それが本来の教育の姿ではないでしょうか。」

    そのためには「自分の発言や行動が間違っていたと悟ったときに謝る勇気を示し、また他者の失敗に寛容であること、また困ったときには遠慮なく援助を求め、求められた側は援助に応えること、そして、助けられたことに感謝し、また自分に助けを求めてくれた人に感謝できること」そんなおとなのよき生き様を子どもに見せることが大切だと結ばれます。

    発達が気になる子どもとおつき合いされている方への入門書として、一押しの一冊です。

                          2010年5月24日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.24

    聴診器のむこうに バックダンサー

    9才の女の子は、ダンスを習っています。

    ヒップホップなど、いま流行のダンスです。

    「大きくなったら、バックダンサーになるの?」と言いますと、女の子は、なにのことか分かりません。

    「ほら、EXILEの後ろの方で踊っている人がいるでしょ。」とおかあさんが言います。

    「格好いい男の人を見つけて、結婚できるかもしれないねっ。」とわたしが続けますと、「それで、すぐに分かれて・・」と看護師さんがフォローします。

    子どもの夢をこわすお手伝いは慎みましょうね。看護師さん。

                           2010年5月24日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.24

    7+8= 大雨大好き

    朝から、強い雨と風が吹き荒れています。

    テレビを見ると、大雨警報が出ています。

    ハッちゃんは、流れる水を見て、大興奮です。

    猛烈にダッシュし、低木に絡まって立ち往生。

    帰り道は、溝のふたに頭をつっこんで、最後の仕上げです。

    おかげでわたしもハッちゃんもずぶぬれ状態。

    身体を拭くときは、かみつかないでくださいね。

    雨でもクリニックは営業をしています。

    お気をつけてお越しください。

                           2010年5月24日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.05.24

    クリニックだより 「こどもの心」研修会②

    「こどもの心」研修会,2日目は次のテーマでした。

    ⑤親のメンタルヘルスと親支援(神村富美子先生)

    ⑥愛着の絆の大切さとそれを深める方法(ヘネシー・澄子先生)

    ⑦ゲーム・インターネットと子どもの世界(古野陽一先生)

    ⑧日本の子どもの自尊感情について(古荘純一先生)

    推薦図書を6冊買ってきました。

    高木先生と手分けして、読んでいきたいと思います。

                           2010年5月24日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏  

  • 2010.05.23

    7+8= いやだって言ったのに

    ナナとハッちゃんを、狂犬病の予防注射に連れて行きました。

    かかりつけのヴェルデ動物病院さんに近づくと、ふたりに緊張が走ります。

    ナナは、中に入ろうとすると、足を踏ん張って必死に抵抗。

    こうなると、抱っこするしかありません。

    ハッちゃんは、先生がお菓子をあげようとされると、お菓子よりも怖さが勝って「ウーッ、ワン。予防注射は、嫌いだワン。」

    ふたりとも、病院では子犬に戻ります。

                           2010年5月23日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.23

    クリニックだより 「こどもの心」研修会

    5月22日、23日、「こどもの心」研修会に出席するために、東京に出かけました。

    会場では高木先生もご一緒です。

    一日目の22日は4つのテーマにそった講義を受けました。

    ①小児心身医学会ガイドラインから、起立性調節障害を中心に(田中英高先生)

    ②インターネットと子どものこころの発達(氏家武先生)

    ③DVが子どもに与える影響(信田さよ子先生)

    ④性的虐待(奥山眞紀子先生)

    どの講義も内容の深いものでしたが、とりわけ後半の2講義は重い内容のお話しでした。

    今日23日は残り4つの講義を聞いて帰ります。

    明日からの診療に、役立てたいと思いますが、重い分野です。

                           2010年5月23日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.22

    聴診器のむこうに なんて書いてあるの?

    10才の女の子が、おしゃれなTシャツを着て登場。

    エジプトのヒエログラム模様のTシャツです。

    プリント柄ではなく、しっかりと刺繍がほどこしてあります。

    「おばあちゃんがエジプトに行った時のおみやげなんです。絵文字で、子どもの名前がかいてあるんです」とおかあさんが言われます。

    なんて書いてあるのか、みなさんお分かりでしょうか。

                           2010年5月22日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.22

    かんがるうっ子 くるくる回して

    お風呂に入っていますと、おかあさんが「ブログねたを教えたげよか」と声をかけます。

    子どもが給食袋をくるくる回しながら、「これって、円周率やろ」といいます。

    それって、遠心力?

    くるくる回していますと、そのうちにパーッと飛んでいきますよ。

                          2010年5月22日

                          いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.21

    クリニックだより 記念特別健診のお問い合わせにつきまして

    お詫びのご連絡です。

    5月19日発のカンガルーの小部屋(小児科ブログ)で、50周年記念特別健診をはじめさせていただくお知らせをいたしました。

    さっそく、お問い合わせをいただき、ありがとうございました。

    残念ながら、胃カメラ、腹部エコーの検査は、人手に頼る検査ですので、予約枠を設定する調整に手間取っています。

    決まり次第、ブログにてお知らせいたしますので、いましばらくお待ちいただけますようお願いいたします。

                           2010年5月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.21

    かんがるうっ子 今夜はエビのカラ

     

    帰宅すると、子どもがカリカリといい音を立てながら、何かを食べています。

    見るとエビのカラ。

    夕食メニューのエビチリで残ったエビのカラを電子レンジでチ~ン。

    香ばしくて、おつまみとしては最高に仕上がっています。

    お皿一杯のエビのカラを、子どもとわたしとナナが争って食べます。

    そう言えば子どもが小さいときに、エビフライの身は親が食べ、子どもはエビのしっぽばかりを好んで食べていたのを思い出します。

    「明日は、エビフライにしてね.。」と、子どもが言います。

    大きくなっても、あなたはエビのカラ派なのですね。

                           2010年5月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.20

    かんがるうっ子 かみなりさまに

    子どもの登校班メンバーは、学校の早朝係りがあるので、いつもより10分早く集合です。

    「今日は、かみなりが鳴るかもしれないよ。」と言いますと、「キャー、わたし苦手」と、頭をかかえるしぐさをします。

    1年生の女の子に「おへそ取られないように気をつけよね。」と言いますと、おねえさんが「それは、いいつたえやから」と、怖がらさないようにフォローします。

    1年生さんは「あんなっ、いいこと考えた。パジャマの上をこうして、ズボンの中にかくして・・」と実演して見せます。

    「とられるときも、スーっといたくないようにしてもらうし・・」と、おしゃべりは盛り上がります。

    これでは、せっかく10分早く集まった意味がありません。

    遅れにように、急いでいってらっしゃい。

                           2010年5月20日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.19

    クリニックだより 記念特別健診をはじめます

    神戸医療生活協同組合は、今年設立50周年を迎えます。

    それを記念して、特別健診を企画しました。

    健診内容は、

    ○胃カメラ・腹部エコー・胸部レントゲン・心電図・血液検査(肝機能・腎臓・糖尿・脂質)などです。

    料金は、通常の外来ドック(21000円)とほぼ同じものが、組合員さん限定で10000円と、かなりお得になっています。

    平成23年6月末までの限定企画ですので、これを機会に、記念健診をぜひお受けください。

    お問い合わせは、いたやどクリニック(078-611-3681)まで。

    お待ちしております。

    写真は案内チラシを手に、苦笑する事務長さんです。

    なぜ苦笑されているのかは、チラシをお手にしてみてください。

    それまでのお楽しみと言うことに、させてくださいね。

                           2010年5月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.19

    散歩のたのしみ 楽しそうだなっ

    朝の7時10分。

    ハッちゃんのお散歩は、最後のコースに入ります。

    前を、おとうさんと女の子が手をつなぎ、歌いながら歩きます。

    保育所までは、もう一息。

    ハッちゃん、あなたはおかあさん犬のことを覚えていますか?

                           2010年5月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.19

    かんがるうっ子 よく見つけたね

    お花畑で遊んだ夕刻、「飛行機雲!」と、子どもが教えてくれます。

    暮れかかる西の空に、四筋の線が描かれます。

    帰りに立ち寄ったスパゲッティ屋さんの前で、今度は「あれ、なあに」と空を見上げます。

    生まれたばかりの1日月の上に、お星様。

    どこかの国の旗のような風景です。

    翌日の新聞を見ますと、金星と月との天体ショーとのことでした。

    よく見つけましたね。

    あなたはポケモンも大好きだけど、美しいものを見つける力も育っているのですね。

                           2010年5月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.18

    クリニックだより 自然学校合同説明会

    5月18日夜、自然学校合同説明会を開きました。

    市内4つの小学校に通われている5名の食物アレルギーの子どもさんのご父兄と、校長先生、担任の先生、養護の先生にお集まりいただきました。

    子どもさんのアレルギーは、卵、牛乳、小麦、大豆、ナッツ、エビ、イカ、タコと多岐にわたりますので、本来ならば子どもさんごとの説明会を開くべきなのですが、なにぶん自然学校の日程が迫っていますので、急遽合同の説明会とさせていただきました。

    自然学校は、子どもにとって新しい自分を発見するいい機会になります。

    反面、山での4泊5日の生活は、アレルギーを持つ子どもにはリスクが高いものとなります。

    ダニや紫外線、花粉、運動、冷気、けむり、そして食べ物。

    気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症、食物アレルギーのどれをとっても、心配な5日間です。

    特に食物アレルギーは急変時の対応が難しいだけに、注意が必要です。

    ①症状が出現したときに、まず見つけること、②症状の変化に応じて、手当てをすること。

    ③5日間12食の食事を安全にとるための準備を十分に行うこと、など、2時間を過ぎる説明会となりました。

    おとなたちが力をあわせて安全な環境を作り、子どもたちが楽しく5日間を過ごせることを願います。

                           2010年5月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.18

    クリニックだより 地域訪問に出かけました

    5月18日、地域訪問に出かけました。

    17名の職員が、8つのグループに分かれ、最近受診されていない方を訪問しました。

    今回わたしが訪問した女性のおうちは、坂の上にあります。

    帰り道に時間を計ってみましたが、おうちからクリニックまでは下り坂ですが、わたしの足で14分かかりました。

    下り坂でこの時間ですから、反対の登り坂になると、高血圧や関節を痛めておられる方には、クリニックまでの道のりは、とても遠いものだと実感しました。

    毎日の生活に買い物と、医者通いは、欠かせません。

    若いときにはなにも考えなかった坂道や階段が、ご高齢の方の生活には壁となって立ちふさがります。

    「買い物は主人が行ってくれますので、月に3回くらいしか、外へ出てません。明日からは、すこし散歩でもして歩いてみますわ。」と、最後に言われた言葉が、こころに残りました。

                           2010年5月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.18

    かんがるうっ子 心配だったことは

    子どもが自然学校から帰ってきて、1週間がたちました。

    登校する時に「自然学校、楽しかったなあ。」と、つぶやきます。

    「おとうさんは、みんなと仲良くできたか、心配してたんよ。」と言いますと、「わたしも、心配やってん。」と答えます。

    「なにがっ?」と気になって尋ねますと、「食べ過ぎることと・・、寝ぐせと・・、寝ぞうと・・」

    それから長い解説に入ります。

    「寝ぐせは、起きたらパイナップル頭やったけど、なおして・・」

    「寝ぞうは、隣の子を蹴飛ばしそうになったけど、お布団とお布団の間にすき間があったから、畳みを蹴飛ばして・・」

    「食べ過ぎは、ちらし寿司がでたけど、おかわりをして、それからハンバーグとお・・」と、献立名が長々と続きます。

    おとうさんは、ひぐまと、ハチと、お友だちとの関係を心配していましたが、子どもの心配事は他のところにあったようです。

    今日は夕方から、自然学校に出かける5人の食物アレルギーの子どもさんと、学校との合同説明会を開く予定です。

    アレルギーだけでなく、子どもがつぶやいた心配事も、しっかりとお伝えしようと思います。

                           2010年5月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.18

    かんがるうっ子 今朝は、まつぼっくり頭

    起きると子どもの頭は、大爆発。

    今朝は、まつぼっくり頭になっています。

    自然学校に出かける前の日にカットしましたから、1週間しかたっていません。

    もう、原型を留めないほどに伸びています。

    髪質はおとうさんに似て、太ごわタイプ。

    これから髪の悩みは、続きそうです。

                           2010年5月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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