カンガルーの小部屋

2010年 5月

  • 2010.05.07

    クリニックだより おかあさんの会5月6日

    5月6日おかあさんの会を開きました。

    参加された方は20名。

    これまでで最高の人数になり、「きりんの部屋」から急遽「生協会館」に場所を移しました。

    0歳児のアレルギーが分かったばかりの子どもさん、3才の減感作療法がうまく進まない子どもさん、6才の入学して3週間がたった子どもさん、10才の自然学校が間近の子どもさん、それぞれのおかあさんが大きな心配をかかえての参加です。

    0歳児をお持ちのおかあさんには、皮膚炎と食物アレルギーとの関係、皮膚炎を治すことの大切さ、皮膚の状態でアレルギーの状態を推しはかる危険さについて、お話しさせていただきました。

    3歳児をお持ちのおかあさんには、減感作の意味とめざすもの、うまくいかないときの過ごし方についてお話しさせていただきました。

    6歳児をお持ちのおかあさんには、入学してからの子どもさんの様子をお聞きしました。

    10歳児をお持ちのおかあさんには、自然学校での食事の選択やエピペンの使い方、喘息発作の対応についてお話しさせていただきました。

    9時半から14時まで、話し続けましたが、いくら時間があっても足りないくらいでした。

    次回のおかあさんの会は、5月20日(木)に開きます。

    ご相談ごとがおありのおかあさんのお越しを、お待ちしております。

                           2010年5月7日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.06

    7+8= チューリップの骨

    連休最後の日は、COOPさんで洋風盛り合わせを買い、簡単に済ませます。

    「チューリップは、買わんといてよ。」と子どもが言います。

    そうそう去年の「こどもの日」には、大変なことがありました。

    夕食に食べたチューリップの骨を、おかあさんが舐めさせようとしました。

    引っ張り合いをして、取られまいとかぶりついたナナは、骨をまるごとゴックン。

    まあ大変。

    鶏の骨はお腹のなかで溶け出すと、ささくれだって胃にささることもあり、ワンちゃんには禁忌です。

    かかりつけの動物病院の先生に電話をすると、「オキシフルを飲ませて吐かしてください」とのこと。

    オキシフルを求めて、ドラッグストアまで走って走って、でも閉店時間を過ぎています。

    動物の救急病院があることを調べて、ナナを乗せて急行。

    レントゲンを撮ると、しっかりと骨の形が写ります。

    管でオキシフルを飲まされて、「とにかく吐くまで歩かせてください」と指示されて、深夜の散歩です。

    歩いても歩いても、一度食べたものはもどしません。

    甲斐なく様子を見ることにしましたが、係った費用は1万5千円。

    随分と高いチューリップとなりました。

    あれから丁度一年が過ぎました。

    ナナのおなかの中のチューリップの骨は、どうなったのでしょうか。

    それ以来、我が家ではチューリップが食卓にのぼることは、なくなりました。

                           2010年5月6日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.06

    かんがるうっ子 子どものひみつ

    子どもは、動物の「アルパカ」に似ています。

    「ヨーデルの森」には3匹のアルパカさんが住んでいます。

    しろいのが「シュガー」ちゃん。

    性格は、いたずら好き。

    誕生日は、何と子どもと同じ日で大爆笑。

    双子の姉妹と再会して、ツーショット。

    世の中には自分と似ている人が3人いるといいますが、不思議なことがあるものです。

                           2010年5月6日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.06

    かんがるうっ子 ハチにはナナ

    自然学校までカウントダウン。

    天気予報を見ながら、持っていく服装を何度も総入れ替えです。

    危機管理の面では、ヒグマから逃げる練習は、60点。

    でもヒグマ以外の強敵が現れました。

    お散歩に行くと、ハチぶんぶん。これは大変。

    ハチ対策をあれこれと考えました。

    そうそう、ハチが嫌いなものを一つ見つけました。

    名前は「ナナ」

    ナナと目が合うと、ハッチの尻尾が下がります。

    山道では白い服を着て、ハチに出会うと、「ナナ・ナナ・ナナ」と3回唱えましょうね。

                           2010年5月6日

                          いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.05

    かんがるうっ子 アマゴづかみ

    神崎農村公園「ヨーデルの森」に行きました。

    子どもの目的は、アマゴづかみ。

    自然学校に備えての練習です。

    小川をせき止めて作った小さなプールの中に、買い取った分だけのアマゴを放します。

    はじめは子どもひとりでの挑戦。

    3匹のアマゴに、いいように翻弄されます。

    いくら時間がたっても、お昼のおかずはつかまりません。

    そこで真打ち、おとうさんの登場です。

    ビーチサンダルに履き替えて流れに入りますが、あまりの冷たさにしばし電信柱状態。

    気を取り直して、子どもとふたりでアマゴを追いかけますが、無理のひとこと。

    ここであきらめないのが、サルとは違うところ。

    小石で50cm四方の追い込み場を作り、ふたりで追い立てます。

    入り込んだらこちらのもの。

    少しずつ逃げ場を狭くしてゲットです。

    つかんだアマゴはさっそく塩焼きに。

    子どもは大胆に串を入れます。

    残した頭と骨は、ナナとハッちゃんのおみやげに。

    最後まで、アマゴさんに感謝です。

                           2010年5月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.05

    かんがるうっ子 バコミントン

    大きなバトミントンのセットを買いました。

    30cm×37cm、テニスのデカラケよりも大きなサイズです。

    当然、シャトルもビッグサイズ。

    「風に強い」といううたい文句が書かれていましたが、なるほど少しの風には流されません。

    手だけでなく、全身の筋肉を使って打ち返します。

    スパッいう音の代わりに、バコっという重い響き。

    反動で手には衝撃波が走ります。

    子どもは「バコミントン」と名付けて、お気に入り。

    でも、ナナには苦手なものがまた一つ増えただけのようです。

                           2010年5月5日 

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.05.05

    かんがるうっ子 1あと 2おし 3にげろ

    子どもは自然学校の準備に、余念がありません。

    レクリエーション係になり、本を買ってはどの遊びにするのか検討中。

    バッグに持ち物も詰め始めました。

    でも、ヒグマ対策も大切です。

    「森のくまさん」などを歌うものなら、あとからトコトコついてきて困ります。

    要点は、「1あと、2おし、3にげろ」

    1で、男の子の後ろにまわり、2で男の子を前に押し出し、3で逃げます。

    今夜も家族で練習です。

    夜道をお散歩しながら、おかあさんが急にヒグマに変身します。

    おとうさんは男の子役。

    「1あと、2おし、3にげろ」

    早いテンポでの行動が、生死の分かれ目です。

    「ガオー」おかあさんは、いつヒグマに変身するかは分かりません。

    自然学校までには、もう少しリズムよく行動できるようになりましょうね。

                         2010年5月5日

                         いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.05

    シネマ・カンガルー アリス

    ディズニー映画「アリス・イン・ワンダーランド」を観ました。

    映画館は超満員。

    いま流行の3D上映もありますが、アレを観るとジェットコースターに乗った気分になり、めまいがしますので、今回は2Dの吹き替え版です。

    映像は、楽しい、不思議、美しい。

    お話しは、原作にはない善玉・悪玉が分かりやすい構図に仕立てられています。

    とは言っても、原作の「不思議の国のアリス」も「鏡の国のアリス」も完読した訳ではありませんが・・

    不思議の世界がまた一つ、増えたような気分になりました。

                           2010年5月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.05

    カンガルーの本棚 ちいさな言葉

    俵万智さんの「ちいさな言葉」を読みました。

    作者が「たくみん」君とかわす、楽しい言葉の世界です。

    この本を読みながら、9時を過ぎる帰宅電車に乗りました。

    途中駅で座席があくと、荷物を持ったおかあさんが、女の子を座らせます。

    お膝に抱っこしてもらい、女の子は歌いだします。

    「ぐーちーはーて、ぐーちーはーて、なんつーろー、なんつーろー」と歌いながら、両手をパッと開きます。

    言葉というものを覚え始めたばかりの、ある瞬間だけに許される天使のうたごえに聞こえます。

    子どもの愛らしさと、それを受けとめるおとなの感性の素晴らしさに出会える良書です。

                           2010年5月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.05

    聴診器のむこうに おばけのマイク

    診察室にある呼び出しマイクは不思議の国。

    幾人の子ども達が「どうするの。どうやって声を出すの?」と、尋ねます。

    時間に余裕があるときには、スウィッチを押しながら「○○ちゃん、どうぞ」と実演します。

    おまけ心で、「おばけさん、おばけさん・・」と呼び出すと、後ろに引かれます。

    多くの方を呼び出してきたマイクさん。

    わたしの声が、明るく届きますように。

                           2010年5月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.05

    かんがるう目線 こどもの日に寄せて

    こどもの日は、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨として、1948年公布・施行の祝日法によって制定されました。

    こどもの数は、年々少なくなってきています。

    2010年4月1日の統計では、1694万人(男の子868万人、女の子826万人)となっています。

    「こどもの人権を重んじ、こどもの幸福をはかる・・」とは、重い言葉です。

    人権について言えば、こどもはおとなの従属物であるという考え方が、この国には根強く残っています。

    ある時は、「しつけ」という言葉で、ある時は「あなたのためだから」という言葉で、おとなはこどもを意のままにしようとします。

    こどもの幸せについていえば、お金や住居など、こどもが育つハード面で改善が遅れています。

    でも、こどもはこどもと過ごす時間の中にこそ、おとなと過ごす時間の中にこそ、幸せを感じます。

    「こどもの人権を重んじ、こどもの幸福をはかる・・」

    こどもと時間を共有しながら、こども世代だけではなく、おとな世代の人権、幸福も考える一日でありたいと思います。

                           2010年5月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.04

    クリニックだより 急病診療所近況

    5月3日夜、神戸市急病診療所に出かけました。

    高熱の患者さんと、嘔吐下痢の患者さんとで、超満員。

    保育所や幼稚園で、ロタウィルス感染症(嘔吐下痢症)が流行しているようです。

    嘔吐下痢の時の手当ては、以前のブログを参考にしてくださいね。

                           2010年5月4日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.03

    クイズdeカンガルー およびでない?これまった失礼しました

    この写真のものには、みなさんもきっとお世話になっていると思います。

    写真にすると、大きさが分からなくなりますよね。

    ヒントは、タイトルに注目してください。

                           2010年5月3日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.05.03

    聴診器のむこうに なんたってアイドル

    3兄弟が来られました。

    診察室は、言葉どおりのキンダーガーデンと化します。

    ベビーカーをのぞくと、一番おとうと君の水色ぐま。

    いま流行の「ケアベア」のよう。

    まあ、かわいい。

    お願いして、写真を一枚とらせていただきました。

    家族中のアイドル、それはあなたです。

    でも、2才まえなのに、お指は3つはなぜですか。

                           2010年5月3日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.02

    クリニックだより へんさ値が高いクリニック

    研修医の先生が転勤され、少しさびしくなりました。

    1か月の間の研修内容は、内科外来、在宅訪問、ショートステイ、栄養指導、アレルギー外来、食物負荷試験、学校訪問と盛りだくさん。

    でも、クリニックの売りは、メニューの多さではありません。

    そこここの部署に待ち受けている、先輩のユニークさ。

    そう、いたやどクリニックは、とても「変さ値」が高い、クリニックです。

                           2010年5月2日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.02

    カンガルーの本棚 たくさんのなみだ

    リンダブックスの「99のなみだ 光」を読みました。

    雨・空・風・花・月と続いたシリーズものの最新作です。

    わたしたちは、いろいろな時に涙を流します。

    悲しい時、くやしい時、いたい時、そして、うれしい時。

    この短編集の中には、12の違った色のなみだが流れています。

    その中でも、わたしは「父とパパと」が好きです。

    子どもが生まれて戸惑う若いパパのもとに、父が訪れて・・

    ひとつ一つの小編は、手の上に乗るくらいの大きさです。

    短い時間の中でも、ひとの優しさを感じることができる短編集です。

                           2010年5月2日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.01

    クリニックだより きりんニュース最新号

    5月1日きりんニュース最新号が発行されました。

    今回の特集は、食中毒です。

    執筆者は、新婚にこにこ顔の薬剤師さん。

    クリニックに来られた時には、きりんニュースをお手にとられ、薬剤師さんを探して見てくださいね。

                           2010年5月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.01

    聴診器のむこうに 靴底ツルツル

    「先生、この頃靴がすぐだめになるんですよ。この靴も新学期におろしたばっかりなのに、もう靴底はツルツルになってしまって・・」

    8才の女の子は喘息で息が苦しくなるために、思い切り走ることができませんでした。

    ステロイドの吸入療法を始めてから、見違えるように元気になり、走り回ってはすぐに靴がダメになるそうです。

    さっそく問題の靴底を見せていただきました。

    なるほど、みごとなツルツルの靴底です。

    まだ1か月も経っていないうちに、新しい靴を買わなければならないお財布の大変さと、お金では買えない女の子の笑顔との間で、やっぱりおかあさんには「よかったですね」と苦笑まじりにお伝えしました。

                           2010年5月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.01

    聴診器のむこうに 未来のファーブル

    「せんせい、これダンゴムシ」

    5才の女の子が、広告用紙で作った箱にダンゴムシを入れて見せてくれます。

    「なに、たべるの?」って聞きますと、「つちとか、コンクリートとか・・」

    なるほど、ダンゴムシは、つちやコンクリートのところに住んでいます。

    でも、コンクリートは食べないと思います。

    「名前も付けてあげてね。ダンちゃんとか」と言いますと、少し考えて「つちちゃんにする」

    全ての科学は観察から始まります。

    未来のファーブルさんは、どんな大人になられるのでしょうか。

                           2010年5月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.01

    7+8= がぶがぶハッちゃん

    送別会の後、遅いお散歩に出かけます。

    時刻は23時02分。

    緑道の向こうに柴犬を発見。

    吠えあわないように注意して、すれ違い場所を探します。

    緊張が高まる一瞬、ハッちゃんは立ち上がり、目をつぶって鼻先に当たるものを片端からがぶがぶがぶ。

    そこにわたしの左大腿四頭筋が。

    ジーンズの上からガブリです。

    帰ってから、ハッちゃんに傷跡を見せますと、念入りになめ始めます。

    足の傷は治らないけれど、心の傷は癒されました。

    でもハッちゃん、怖いのは分かるけれど、目をつぶってかむ癖だけは、治してくださいね。

                           2010年5月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

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