カンガルーの小部屋

2010年 7月

  • 2010.07.31

    聴診器のむこうに おねえちゃんと一緒

    今度一年生になる男の子が、MRワクチンを打ちに来られました。

    「どこの小学校にいくの?」と尋ねますと、「○○小学校」

    「へえ~。おねえちゃんと同じ小学校じゃない。すごい、すごい。でも、なんで、おねえちゃんとおんなじ小学校なの?」って聞きますと、しばらく考えてから「さあ」

    深く考えれば考えるほど、難しくなることってあります。

    わからないときは、さっきのように「さあ」って、軽く流すのが人生のコツですよ。

                           2010年7月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.31

    聴診器のむこうに ヘンな竹輪

    2才半の男の子は、少しずつ玉子が食べられるようになりました。

    今日はマヨネーズを試す日です。

    前回は、マヨネーズをパンにぬって与えましたが、食べてくれずに失敗。

    今度は、大好きな竹輪の穴の中に、マヨネーズを詰め込もうという作戦を立てました。

    男の子は、竹輪を見ると、食べる気満々です。

    目の前に竹輪が来ると、大きなお口を開けてガブリ。

    でもいつもと違います。

    すぐにヘンな顔をして、吐き出し失敗です。

    おかあさんは、「あっ、ラスクがあります。これに塗って食べさせてみたら」と、めげずに提案されます。

    マヨネーズをトッピングしたラスクは、少しカジって、またまたぺーっ。

    それでも、ほんの少しのマヨネーズがお口に残り、当初の目的は達しました。

    まあ、マヨネーズなしの人生も、それなりに楽しめますけれどね。

    なにごとも経験だと思って、おつき合いしてくださいね。

                           2010年7月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.31

    聴診器のむこうに パピオン

    5才の女の子のTシャツには、色とりどりのちょうちょが飛びかっています。

    あまりの鮮やかさに、写真を撮らせてもらうことにしました。

    「ムチャチャという、ブランドなんです。」と、おかあさん。

    首筋のタグには「MUCHAVHA」と書かれています。

    女の子は、おとな達のおしゃれ談義を聞いていて、うれしそうです。

    いつの日か、ちょうちょに負けないぐらい、美しいお嬢さんになられますよ。

                           2010年7月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.31

    7+8= みーつけっ

    おさんぽのかえり、おうだんほどうのむこうに、いいものをみつけました。

    いそいではしると、「ハッちゃん、危ないから、左右をよく見てね」と、おとうさんがいいます。

    「あれっ、323個目だ」と、おとうさんは、おおよろこびです。

    おくちにくわえて、おうちにはこびます。

    おとうさん、かっこよく、しゃしんにとってくださいね。

                           2010年7月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.07.30

    散歩のたのしみ いろいろキャラ

    講演会で渋谷に出かけた時に、いろいろなキャラに出会いました。

    ほとんどが意味不明。

    それでも、なぜかシャッターを切ってしまうから不思議です。

                           2010年7月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.30

    7+8= どいてよ電信柱さん

    きょうは、あめがあがりました。

    ボクは、おおいそがしです。

    ごきんじょの、みぞの、おそうじとうばんがあたりました。

    おはなで、みぞをそうじして、あれれ、でんしんばしらで、いきどまり。

    ねえねえ、でんしんばしらさん。

    すこし、そこを、のいてもらえませんか。

                           2010年7月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.30

    クイズdeカンガルー イチョウの枯れ葉

    青空を背景に、イチョウの枯れ葉の写真。

    落ちる瞬間を、ジャスピンでうまく撮れたと思いませんか。

    これには秘密があります。

    さあ、なにでしょう。

    お当てください。

                           2010年7月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.29

    カンガルーの本棚 見えざる手

    池上彰さんの「見えざる手が経済を動かす」(ちくまプリマー新書)を読みました。

    池上さんらしい、分かりやすい表現で、経済学を語られています。

    「経済学とは、資源の最適配分を考える学問です。

    会社は、「ステークホルダー」(利害関係者)のものです。つまり、株主、経営者、従業員、そして、社会のものです。

    市場の失敗によって、貧富の差が拡大すると社会が不安定になります。これをカバーするのが政府の役割です。

    市場経済を万能視しないこと。市場経済を敵視しないこと。すべてを事故責任にしてしまわない。すべてを「お上頼み」にしない。」

    経済学は難しいと思っていましたが、毎日の買い物や、医療生協や職場のこと、身近ないろいろなことが、別の目で見えてくるから不思議です。

    暑い毎日ですが、肩を張らずに挑戦できる経済学の入門書です。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.29

    聴診器のむこうに 作るのと、食べるのとでは

    3才半の男の子のおとうさんは、パン屋さん。

    パンの焼き窯は400度。それで作業場も40度。

    大きな体に、汗だくの仕事です。

    「余ったパンは、持って帰られるの」と聞きますと、「わたしは、ごはん派なんで。」

    「いうのもはばかりますが、家にはトースターがないんです。」と言われます。

    「作るのと食べるのとは別物で・・」と続けられます。

    なるほど、わたしも注射の指示をよくしますが、注射をされるのは大嫌いです。

    何ごとも、表と裏とがありますものね。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.29

    聴診器のむこうに ウシトンボ

    3才の男の子は、セミ取りに連れて行ってもらいました。

    「たくさん、つかまえたの」って、尋ねますと、「えーっと、トンボ2頭(とう)」 

    くり返し尋ねても、頭(とう)と答えます。

    日本語の数え方には、難しいものがあります。

    昆虫は、匹と数えるのが一般的です。

    例外的に、チョウチョとトンボは、頭(とう)と数えるらしいですが、これも次第にあいまいになってきました。

    男の子はまだ、3才です。

    トンボさんの数え方を、誰に教わったのかなっ。

    でも、頭(とう)と数えると、ウシさんくらいの、おおきなトンボが飛んでいたのかと思ってしまします。

    男の子は、おもちゃ箱の中から、羽がついたおもちゃを見つけ、「これっ、トンボ?」って聞きます。

    「えーっと、それはトンボじゃなくて、たぶん蚊だとおもうよ。」

    それでも興味津々。

    手にとって、ひっくり返しては、見つめます。

    ものしりの未来のファーブルさん。

    ウシトンボを見つけたら、教えてくださいね。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.29

    7+8= モデル料

    おとうさんが、お菓子をもらって帰ってきました。

    北海道に研修に行かれた、栄養士さんのおみやげだそうです。

    箱にはなんと、わたしの似顔絵が描いてあります。

    わたしって、やっぱり全国区のゆうめい犬。

    うれしくってお写真を撮ってもらいました。

    でも裏をよく見ると、「円山動物園のホッキョクグマを応援しています。売り上げの一部を円山動物園に寄付しております。」と書いてあります。

    あれっ、この子ってホッキョクグマ?

    わたしがお菓子のモデルになったら、「売り上げの一部をナナちゃんが食べるお肉に寄付しております。」って、契約してもらおうっと。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.29

    聴診器のむこうに 暗闇から歯

    5年生の男の子は、サッカーやけ。

    「暗いところで立っていると、わからないね。」と言いますと、「大丈夫です。歯で分かりますから。」とおかあさん。

    そこで、笑った顔を、写真に撮らせていただきました。

    なるほど、「しろいハっ」という、コマーシャルに出てきそうな笑顔です。

    スポーツ選手も、ビジュアルが大切です。

    しろい歯を大切に、練習に励んでくださいね。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.29

    カンガルギー情報 キャラメルコーン限定バージョン

    お菓子には、定番商品のほかに、限定バージョンが販売されることがあります。

    表示を見落としたために、即時型食物アレルギー症状が出現した子どもさんの例を、ご紹介します。

    1才4か月の女の子。卵白アレルギーがあり、現在加熱卵白4/128個(1.4g相当)を食べています。

    アレルギー検査の値は、総IgE116,卵白IgE4.99,OMIgE0.4

    いつも食べているキャラメルコーン(東ハト)の夏期限定バージョン(フルーツ・オ・レ味)を与えたところ、直後より舌がヘンと訴えて、小さいじんましんが出てきました。

    20分ほどで、症状は落ち着き、事なきを得ました。

    成分表示を見ると、鶏卵と書かれています。(下記参照)

    今回の場合は、おかあさんの成分表示の確認ミスにあたるので、メーカーさんの表示義務違反ではありません。

    しかし、大きな問題が残ります。

    キャラメルコーンに限らず、シリーズものの商品は、鶏卵、牛乳と言った、よくあるアレルギー成分が、バージョンによって入っているものがあったり、入っていないものがあったりと、見分けが難しくなります。

    成分表示はたくさんの文字がならび、小さい字で書かれていますし、また、漢字も使われています。

    小さい子どもさん自身が見分けることは困難です。

    おとなから見ても、このシリーズは大丈夫だという先入観がありますので、確認ミスにつながります。

    誰のための特定原材料成分表示なのかという視点から考えますと、あまりにも不親切な表示と言わざるをえません。

    アレルギー特定原材料は、一目で分かる表示の工夫が求められます。

    当面は自己防衛策として、買い慣れた商品であっても、毎回成分表示の確認を心がけてくださいね。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

    キャラメルコーン・フルーツ オ・レ味
    名称 スナック菓子(キャラメルコーン・フルーツ オ・レ味)
    原材料名 砂糖、コーングリッツ(遺伝子組換えでない)、植物油脂、マーガリン、加糖れん乳、乳糖、デキストリン、チーズパウダー、脱脂粉乳、鶏卵、食塩、ホエイパウダー(乳製品)、ブドウ糖、練乳パウダー、オレンジ果汁パウダー、バナナパウダー、乳たんぱく、酵母エキスパウダー、リンゴ果汁パウダー、ソルビトール、香料、トレハロース、乳化剤、パプリカ色素、甘味料(スクラロース、ネオテーム)、酸味料、
    (原材料の一部に大豆を含む)

  • 2010.07.28

    7+8= ボク夏バテかも

    こうえんのうえこみを、おはなのさきでつつくと、ボールがでてきました。

    おとうさんは「ハッちゃん、やったね、322個目だね」といってくれますが、くわえるキモチになりません。

    このごろ、すこし「しょくよく」も、ありません。

    おとうさんが、「ハッちゃんも、夏バテだね」といいます。

    そして、ごはんのうえに、かつおぶしや、こなミルクをかけてくれます。

    「なつばて」って、よくわからないけど、「ふりかけ」みたいなものなのかなっ。

                           2010年7月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.07.28

    聴診器のむこうに 500通のファンレター

    6才の男の子は、先日アレルギー番組に出演しました。

    学校の先生方は、そろってテレビ鑑賞されたそうです。

    今日はかわって、ゴマの負荷試験。

    200粒、300粒と食べてみます。

    待つ間に「ファンレターは来たのかな」と聞きますと、笑って「イイヤ」

    今日食べた500粒のゴマの数くらいのファンレターが舞い込んだりしたら、お返事を書くのに忙しくなりますね。

    「アレルギーでひとつも良いことがなかった」という君に、これからいいことが、ゴマの数くらい起こりますよ。

    きっと。

                           2010年7月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.27

    かんがるうっ子 エルコスの祈り

    子どもが、学校からもらってきた案内チラシに申し込み、お芝居を見に出かけました。

    劇団四季のミュージカル「エルコスの祈り」です。

    1998年に初演され、その後、再演、再々演されています。

    児童向けのお話しなので、シンプルな内容ですが、さすがは劇団四季。

    歌と踊りに、大満足。

    「子どもに笑顔を」というメッセージに、引き込まれました。

    子どもには、はじめてのミュージカル。

    いろいろな芸術を、ゆっくりと好きになって欲しいと思いました。

                       2010年7月27日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.27

    聴診器のむこうに 黒と白

    夏休みが始まったばかりだというのに、7才の女の子の腕は日焼け満点です。

    わたしの腕と並べると、オセロで決まり。

    9月には、ポケモンソフト新シリーズ「ブラック&ホワイト」が発売されます。

    ポケモンチャンピオンの高校生のおにいさんに、「どっちのソフトを買うの?」って尋ねますと、少し考えてから「どっちもかなっ」

    横では、おかあさんが少し困り顔。

    9月の発売に先だち、クリニックでの「黒と白」のお披露目となりました。

                           2010年7月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.27

    7+8= ボクは月の輪犬

    ナナちゃんが「シマウマさん」にされかけたところへ、おとうさんがつれてってくれました。

    「ハッちゃんもお写真撮ろうよ」って、おとうさんがいうので、ポーズをとりました。

    しゃしんをみせてもらうと、おなかのところにワッカがうつっています。

    ボクのしゅみじゃないので、ブログにでても、わらわないでくださいね。

                           2010年7月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.07.27

    クイズdeカンガルー パンダムシ

    傍らの葉を見ると、不思議なムシがとまっています。

    怖い顔にもみえますし、パンダさんおお顔にも見えます。

    ハッちゃんが、オシッコをかけても動じません。

    なかなか肝が据わった、ムシさんです。

    わたしの名前は、だれでしょう。

                           2010年7月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.27

    聴診器のむこうに 自家製ばんそうこう

    2才の男の子のおなかを診察しますと、アンパンマンの絆創膏。

    おへそを隠しているのかと思いましたが、おへそはしっかり別の所にいます。

    「これ、どうしたの」って、尋ねますと、「おねえちゃんが、貼っていたのを見て、ボクも貼ってというので」と、おかあさん。

    「どうせはがれるので、もったいないと思って、セルフで書いて、貼ったんです。」

    なるほど、それで、モノクロバージョンのアンパンマンですか。

    自家製の絆創膏は、寝冷えの特効薬かも知れませんね。

                           2010年7月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

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