カンガルーの小部屋

  • 2010.07.11

    聴診器のむこうに ワニさん南アフリカへ

    もうすぐ5才になる「ワニさん少年」が尋ねます。

    「きょうは、ワニさん、どこにいるの?」

    「みんなで、サッカーを見に、南アフリカにツアー中です。もうすぐ決勝戦です」と答えます。

    もう一つ受けなかったので、ご家庭の状況を調べますと、男の子のおとうさんは、野球派。

    今度開かれるWBC(world baseball classic)の時には、ワニさんがアメリカに行く話をしましょうね。

                           2010年7月11日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.11

    カンガルーの本棚 たいせつなこと

    重松清さんの「青い鳥」(新潮文庫)を読みました。

    引き込まれるように、1日半で読みました。

    しゃべろうとすると言葉がつっかかってしまう、ムラウチ先生の物語です。

    知子、義男、杏子・・。

    いろいろな形のひとりぼっちに、ムラウチ先生は語りかけます。

    「たいせつなこと」「そばにいること」「ひとりぼっちじゃないこと」

    ムラウチ先生の言葉は続きます。

    「ほんとうにしゃべりたいことは、しゃべらなくてはいけない。

    答えがほんとうに欲しいときには、やっぱり、訊かなくてはいけない」

    ムラウチ先生が、生徒に伝えようとする言葉が胸に響きます。

    わたしにとって「たいせつなこと」って、なにですか。

    みなさんにとって「たいせつなこと」って、なにですか。

    子ども達を支える仕事に就かれている方に、必読の1冊です。

                           2010年7月11日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏