カンガルーの小部屋

  • 2010.08.29

    かんがるうっ子 トイレの神様

    「ねえ、トイレの神様って知ってる?」

    おかあさんが、子どもに聞きます。

    「今は美人になれる話しになってるけど、おかあさんが小さい頃は、トイレをきれいにしたら、きれいな子どもが生まれるって、聞かされていたけど」

    子どもは、どう展開するのか興味津々です。

    「おかあさんは、小さいとき、トイレ掃除、あんまりしなかったから」と、子どもの顔を見つめます。

    こどもは、「またかよ」という微妙な顔をして、目をそらします。

    親子のあいだでも、言葉遣いは難しいものです。

                           2010年8月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.29

    聴診器のむこうに 日傘をさして

    13才の男の子は、サッカー部員。

    真夏の炎天下も、練習です。

    「グラウンドは、日陰がないから、大変だね」

    「そうだ、日傘をさしながら、サッカーをしたら」と提案しました。

    暑いときには走ると汗をかくから、走ってはいけないサッカールールを作るとか、いろいろと工夫してくださいね。

                           2010年8月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.29

    クイズdeカンガルー 新種の発見?

    散歩をしていると、おもしろいものに出会います。

    バス通りの片隅に、新種の花かなっ。

    さあて、なんの花でしょう。

                           2010年8月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.29

    7+8= 元気をだして

    雨が、何日も降らないですねん。

    日が照っているときに、お散歩に出かけるのも楽じゃありません。

    お散歩道のお花さんも、うつむき加減で、夏ばてしています。

    黄色いお花畑の中で、写真をとりました。

    暑いけど、わたしも頑張るから、お花さんも元気を出してくださいね。

                           2010年8月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.29

    カンガルーの本棚 露の玉垣

    乙川優三郎さんの「露の玉垣」(新潮文庫)を読みました。

    乙川さんの時代小説は、社会の底辺で苦悩する人々を描くことを常としています。

    「露の玉垣」は、新発田藩という小藩で生まれ死んでいった人々の記録です。

    くり返される水害と、その後に続く貧困は、武家社会にも重くのしかかります。

    家老・溝口半兵衛は、災害と貧困にうごめく新発田藩200年の家臣の記録を書きつづることで、明日への勇気と希望をみいだそうとします。

    島内景二氏は、「露の玉は、はかない。だが、はかないがゆえに、朝日や夕日、そして月光を浴びて輝く美しさには、比類がない。けれども、誰にもその美しさを知られることなく、草深い野で結んでは消えてゆく露の、何と多いことか。」と、解説されます。

    偉人豪傑の歴史の裏に、ひっそりと生き抜いた人々の歴史もまた、今わたしたちが生きていることに、つながっているのですね。

                           2010年8月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏