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2010.09.03
カンガルーの本棚 伝える技術
池上彰さんの「わかりやすく<伝える>技術」(講談社現代新書)を読みました。
この夏は、池上さんの本が、マイブームです。
ほかの方の解説図書と、どこが違うのだろうかと考えていました。
池上さんは、NHKの出身です。
「NHKでは、放送では解説するけれど、判断するのは視聴者。視聴者がそれぞれの意見を持ってください、というスタンスで望みます。」と述べておられます。
なるほど、そういう経験を積まれる中で、培われた文体だったのかと納得しました。
この著書で、次の箇所に惹かれました。
「あなたの話を聞いている相手は、自分とは生まれも育ちも違うわけだし、持っている常識が違います。そんな人たちにどういうふうに話をすればいいのか、伝えようとする相手のことを一生懸命考えます。当然のことながら、相手のことがよくわかっていないと、どいう伝え方をしていいかわかりません。そこで、相手はどういう人なのだろう?どういうことを言えばわかってもらえるかな?と考える。これがつまり、相手への『想像力』と言うことなのです。」
伝えることは、相手を知ること、相手を想像すること。
その上で、伝え方の工夫をすること。
伝えることの奥深さを学びました。
2010年9月3日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.02
カンガルーの輪舞曲 西区の小学校
9月1日、西区の小学校の先生方と、相談会を開きました。
養護の先生、栄養の先生、担任の先生方の4人と、ご両親。
6時半から始まり、2時間あまりの話し合いです。
小学校には、2学期からアナフィラキシーの男の子が転校されました。
「症状が起きたとき」、「症状が起きないために」、という2つのテーマを中心に、説明を進めました。
「学校には4人のアナフィラキシーの子どもさんがいます。そのうち、3名がいたやどクリニックに通われているんですよ。」
会の終わりに、そう話されました。
思わず「ご苦労様です。ありがとうございます。」と伝えました。
6年生は、修学旅行、スキー合宿と、まだまだ大きなイベントが残っています。
男の子が、無事楽しいイベントを終えられるよう、おとな達の力を合わしていきたいと思います。
2010年9月2日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.01
クリニックだより 9月のおかあさんの勉強会
今日から9月です。
まだまだ暑い日が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか。
さて、夏休みをいただいていました「おかあさんの勉強会」を再開します。
9月2日(木)9時半~12時半
9月16日(木)9時半~12時半
参加自由です。
予約もいりません。
当日、クリニック一階のキリンの部屋にお越しください。
おかあさん方の疑問や、心配事を、みんなで一緒に考えましょう。
2010年9月1日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.01
7+8= ナナナナと呼ばないで
わたしがくつろいでいると、おねえちゃんが「ナナナナ」と呼びます。
何かもらえるのかって思って近づくと、「なあ、なあ、おかあさん」と、おかあさんを呼んだだけのようで、笑われてしまいました。
それからは、みんなが「なあ、なあ」と言っては、わたしの方をみて、笑うようになりました。
お願いですから、人を呼ぶときには「あのね」とか、「もしもし」とか、「よろしいでしょうか」とか、ほかの言葉を使うようにしてもらえませんか。
「なあ、なあ」という声をきくたびに、わたしはどうしようかと迷ってしまいます。
2010年9月1日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏