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2010.10.17
かんがるう目線 無言館
講演の帰路、無理を言って、上田市の「無言館」に連れて行っていただきました。
戦没画学生慰霊美術館。
展示の内容は、奥正面に掲げられている、窪島誠一郎氏の言葉が、その全てを語っています。
「あなたを知らない」
遠い見知らぬ異国(くに)で死んだ 画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのは あなたが遺したたった一枚の絵だ
あなたの絵は 朱い血の色にそまっているが
それは人の身体を流れる血ではなく
あなたが別れた祖国の あのふるさとの夕灼け色
あなたの胸をそめている 父や母の愛の色だ
どうか恨まないでほしい
どうか咽かないでほしい
愚かな私たちが あなたがあれほど私たちに告げたかった言葉に
今ようやく 五十年も経ってたどりついたことを
どうか許してほしい
五十年を生きた私たちのだれもが
これまで一度として
あなたの絵のせつない叫びに耳を傾けなかったことを
遠い見知らぬ異国(くに)で死んだ 画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのは あなたが遺したたった一枚の絵だ
その絵に刻まれた かけがえのないあなたの生命の時間だけだ
2010年10月17日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.10.17
散歩のたのしみ 御射鹿池(みさかいけ)
無言館に行く途中、御射鹿池(みさかいけ)に立ち寄りました。
東山魁夷画伯が代表作「緑響く」のスケッチに選んだ場所と言われています。
鏡のように平らの水面に、色づきはじめたばかりの木々が映り込みます。
幾度シャッターを押しても、画伯の幻想風景には、かないません。
私の立ち位置に、長谷工がリゾートマンションを建てる計画を進めているとか。
案内をしていただいた、小児科の眞田先生は、建設運動反対の運動の先頭に立たれています。
いつまでも若々しく、活動的な先生のお姿に接することができ、諏訪の地にお呼びいただいて、本当に良かったなと思いました。
2010年10月17日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.10.17
散歩のたのしみ すわの夕暮れ
講演会が終わり、ホテルでくつろいでいますと、諏訪湖が虹色に染まります。
湖畔まで、息を切らしながら走り着き、カメラを構えます。
幾重にも光の帯が重なりあい、自然の作り出す美学に、圧倒されました。
いくつもの表情をもつと言われる諏訪湖。
今日は、紅を薄く引いた、あでやか美人に見えました。
2010年10月17日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.10.17
カンガルギー情報 10月の食物アレルギー研究会
10月14日、196回目の食物アレルギーを開きました。
今回のテーマは、①イナビル(新しい抗インフルエンザ薬)と、②ワクチンの最新情報についてです。
①インフルエンザの飲み薬には、タミフル、リレンザの2つがあります。
10月末に発売されるイナビルは、薬そのものとしてはリレンザと同じ内容です。
違いは、1回吸入すれば、1週間効果が持続すると言うこと。
13人の参加者で、論議をしました。
出された疑問の多くが、うまく吸入できるかと言うこと。また、うまく吸えた確認をどのようにとるかと言うこと。
いいお薬のように思いましたが、しばらくは大きな子どもさん(小学生高学年以上)からの、処方になりそうです。
②ワクチンの話題は、昨年度のインフルエンザ流行のまとめと、Hibワクチンについて、
盛りだくさんの内容で、21時を過ぎたことを忘れそうな研究会でした。
2010年10月17日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏