カンガルーの小部屋

  • 2010.10.20

    聴診器のむこうに なにかいるかなっ

    3才の女の子は、診察室が苦手です。

    泣き顔を変えようと、筒状のオモチャを手渡します。

    中をのぞいてみせながら、「ほら、うさぎさんが見えるからねっ」と、教えます。

    「うさぎさん、いるかなあ。」「オバケは、いるかなあ」と、遊びはじめます。

    泣き顔が、次第に笑顔に変わって、作戦は大成功。

    先生には、筒の向こうに、あなたの笑顔が見えましたよ。

                           2010年10月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏