カンガルーの小部屋

2010年 11月

  • 2010.11.30

    7+8= こんどはボクが

    あめのあと、きゅうにさむくなりました。

    こうえんのきは、ひとばんで、ハッパをおとします。

    おちばでふかふかのこうえんが、ボクはだいすきです。

    おとうさんが、ボクのせなかにハッパをのせて、しゃしんをとります。

    おとうさん。

    すこしはゆっくりと、あきをまんきつする、おとなになってくださいね。

                           2010年11月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏  

  • 2010.11.30

    聴診器のむこうに 身代わりヒーロー

    6年生の男の子の修学旅行は、広島・宮島コースです。

    「宮島の鹿は、凶暴やからね。耳にかみつくからね」と、教えてあげます。

    後ろから、おにいさんが「自分が行った時には、クラスの誰かが鹿に押されとったし」と、状況作り。

    おかあさんは、「逃げても、追いかけてきて、かむかもしれんよ」と、ナイス・フォロー。

    男の子が心配顔になるので、「じっとしていている子を噛むのと、逃げる子を追いかけて噛むのと、どっちを強く噛むのか、鹿に聞いてごらん」と、知恵を授けました。

    最後に、「女子が噛まれそうになったら、飛び出していって、身代わりになってあげるんよ。一躍ヒーローになれるから。」と、将来を見据えた助言もしました。

    修学旅行シーズンになると、小児科の外来も、いろいろな助言で忙しくなります。

                           2010年11月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.30

    聴診器のむこうに マリオシスターズ

    5才の双子の女の子は、おそろいのピンクの水玉コート。

    頭からスッポリと、フードをかぶってもらうと、スーパーマリオに登場するキノコのお供「キノピオ」ような姿になります。

    ますます、ふたりの見分けができなくなります。

    「太さがちがうので・・」と、おかあさんが識別点を教授してくれます。

    さすがは、おかあさん。

    ナナと、おねえちゃんの名前を、呼びまちがうわたしには、あきらめの領域です。

                           2010年11月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.11.29

    聴診器のむこうに わたしの歯

    もうすぐ1年生になる女の子が、小さな箱を見せてくれます。

    中には、昨日抜けた、下の歯がひとつ。

    箱に日付を書いて、大切に持っています。

    どれどれ、お口を大きく開けて、抜けた歯を確認。

    もうすっかり、一年生の顔になりました。

                           2010年11月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.29

    7+8= 動物うらない

    おとうさんが、アニマルビスケットをくれます。

    ゾウに、ペンギンに、ブタに、ウサギに、フクロウに・・

    いろんな形のビスケットを、床に並べます。

    「ナナ、どれから食べるかなあ」

    おねえちゃんが、話しかけます。

    パクリ、わたしは「ブタさん」から食べました。

    「やっぱり、ブタからや。」と、おねえちゃんが、うれしそうに言います。

    わたしは、ビスケットが、動物の形をしている必要はないと思います。

    それよりも、もっと食べてもいいですか。

                           2010年11月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.28

    散歩のたのしみ 各人各様

    職場(神戸医療生協)のカニツアーでは、いろいろな発見が待っています。

    食事前、若いお二人は何故かジュースで乾杯。

    運転手さんが体調を崩した時の、予備要員を勤めるつもりのようです。

    雑炊を作る段になって、内科の先生が手早く玉子を割って、かき混ぜます。

    あまりにも手際のよさに、写真に収めるからと、もう一度再演していただきました。

    わたしですか。

    わたしは、破れ障子のようにスカスカの、さむい冗談を連発。

    各人各様のツアーは続きます。

                           2010年11月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.28

    7+8= 朝はやく

    前の日に、学会から、遅く帰ってきたおとうさん。

    今朝は、5時からお散歩に出かけます。

    職場で、カニを食べに行くので、集合時間に間に合うようにと、早起きです。

    おそとは、真っ暗。

    何も見えません。

    それでも、おとうさんは、はしゃいでいます。

    おとうさん、おみやげなしで帰ってくると、許さないですからね。

                           2010年11月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.28

    7+8= 真夜中の訓練

    おとうさんが、とうきょうというところの「がっかい」から、かえってきました。

    みんなそろって、おさんぽにでかけます。

    まっくらなこうえんで、「おすわり」、「ふせ」のれんしゅうです。

    ナナちゃんとそろって、おててをのばしたところを、パチリ。

    ほんとうは、ナナちゃんの「おかお」が、すぐそこまできたので、とてもこわかったです。

    「ハッちゃん、がまんできたねえ」と、ほめてもらいました。

    おとうさん、また、おさんぽにつれてってくださいね。

                           2010年11月28日

  • 2010.11.28

    散歩のたのしみ ホッピーちゃん

    学会のあとは、私的な懇親会。

    おひげのおじさんに囲まれて、居酒屋で注文したのが「ホッピー」

    焼酎に、「ホッピー」なる炭酸飲料を足して飲みます。

    どういう味かと聞かれたら、「ホッピーちゃん」の味。

    東京在住の吉澤おじさんから、またひとつ、新しいことを教えていただきました。

                           2010年11月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.28

    散歩のたのしみ メリー・タワー

    新橋のビジネスホテルから外を見ると、東京タワーが衣替え。

    クリスマスバージョンなら、先端に大きなお星さまが付いているのかな。

    さすがに、そんな大仕掛けは、みうけられません。

    でも、いろいろなオーナメントが付いていたら、もっとと楽しいでしょうね。

                           2010年11月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.27

    カンガルギー情報 第60回日本アレルギー学会⑦

    学会二日目、午後からのシンポジウムは「アトピー性皮膚炎の病態解明と治療の最前線」

    フィラグリンの異常とアトピー性皮膚炎、発汗機能、皮膚バリアの新しい捉え方、痒みの病態と治療の展望・・

    興味深い講義が続きます。

    皮膚のバリア障害は、フィラグリン遺伝子の変異という切り口で研究が始まっています。

    しかし、表皮細胞間をシールドする、「タイトジャンクション」が持つ皮膚バリア機能の講義は、とても興味深い内容でした。

    講師は慶應大学医学部の久保亮治先生。

    皮膚のミクロの写真を駆使され、皮膚に存在する免疫担当細胞(ランゲルハンス細胞)の動きを明解に説明されます。

    今回のアレルギー学会で、一番おもしろい講義でした。

    皮膚の症状から、免疫異常、そして、その後のアレルギーマーチへの発展へと、すごいことが分かってきたのだなと、感銘をうけました。

                           2010年11月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.27

    カンガルギー情報 第60回日本アレルギー学会⑥

    学会二日目、お昼前後のふたつの講義は、「喘息の治療コントロールをどのように行うのか」というテーマです。

    ガイドラインに基づいて、初期治療をはじめ、コントロールしていく。

    経過中に喘息の症状が出現したり、反対にしばらく症状が落ち着いたときに、治療レベルをどのように増やしたり、減らしたりしていくのか。

    この点に議論が集中しました。

    ただ疑問に思うことは、症状の有無でコントロールの状態を判断してよいのか、患者さんの自主申告で、コントロール状態を判断してよいのかという点です。

    ガイドラインは、アレルギー専門医だけでなく、どのお医者さんにも目安になるように作られた治療指針です。

    できる限りシンプルに、誰にでも使える必要があります。

    反対に、本来の良好なコントロールからみると、過剰治療と過少治療の両方に振れやすくなります。

    身近で、しかも、まだまだ答えがでない課題のように思いました。

                           2010年11月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.27

    カンガルギー情報 第60回日本アレルギー学会⑤

    学会二日目、引き続き、「新生児の好酸球性胃腸疾患」についての5つの発表を聞きました。

    新生児早期から、哺乳障害、嘔吐、血便などをきたす疾患群があります。

    これには、細胞性免疫が深くかかわっているといわれ、どのように診断を下していくのかが、今の課題です。

    また、液性免疫がかかわっている、食物アレルギーとの関係も、今後明らかにされるべき課題です。

    わたしの臨床研究の出発点は、未熟児の栄養方法でしたが、当時は好酸球性胃腸疾患という概念は見あたりませんでした。

    新たな疾患概念が提唱され、診断と治療とが整理されていく。

    医学の歴史のひとつをみる思いがしました。

                           2010年11月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.27

    カンガルギー情報 第60回日本アレルギー学会④

    11月26日、日本アレルギー学会二日目は、「食物アレルギー急速経口耐性誘導法」の発表を聞きました。

    いろいろな大学や病院から、6題の発表です。

    食物アナフィラキシーを起こしたことがある子どもに、入院をしていただき、連日4~5回の食物負荷を行う。

    一定期間後に、どれくらいの子どもが食べられるようになったのかの報告です。

    その中で、いくつかの傾向がみられました。

    ①はじめの一週間である程度まで増量できた子どもは、その後も順調に増量できやすい

    ②加熱卵白に比べて、牛乳の増量は、困難なことが多い。

    また、いろいろな課題も見えてきました。

    ①負荷に伴う安全性を、さら確保するには、どのようにすればよいのか

    ②治療ゴールを、子どもの日常の食生活の改善につなげられているのか

    ③急速負荷後の、家庭での維持を毎日行うのか、それとも間隔を開けて行うのか

    入院をしての急速経口食物体制誘導は、新しい治療の考え方です。

    全国的な経験が、積まれていくことが期待されます。

                           2010年11月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.26

    散歩のたのしみ 見附あと見つけ

    日比谷公園の出口で、案内板を見つけました。

    ここは、日比谷見附の跡。

    見附とは主に城の外郭に位置し、外敵の侵攻、侵入を発見するために設けられた警備のための城門のことで、江戸城には外濠および内濠に沿って三十六の見附があったとされています(ウィキペディアより)。」

    「朝早く歩くと、三文の得」とは、昔の人はいいことを言いましたね。

                           2010年11月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.26

    散歩のたのしみ カラーコーンの樹

    日比谷公園の中程に、大きな切り株がありました。

    まあるく崩れたうろの中から、赤くとんがったものが、生えています。

    よく道路に置かれている、カラーコーンの先っぽのようです。

    日比谷公園では、カラーコーンの樹が、生えてくるようですね。

                           2010年11月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.26

    聴診器のむこうに 不思議な文字

    日比谷公園には、不思議なものが、隠されています。

    大きな石に、怪しげな模様。

    案内ボードをみると、バイキングの古代北欧文字を模したものとか。

    お上りさん歩きも、ためになることがあるので、止められません。

                           2010年11月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.26

    散歩のたのしみ 誰あれもいない

    会場までの途中、日比谷公園を散策しました。

    公園の隅にベンチが、なが~く並べられています。

    が、誰あれも座っていません。

    こんなチャンスは、滅多にないこと。

    さっそくカメラを取り出します。

    お上りさん歩きは、まだまだ続きます。

                           2010年11月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.11.26

    散歩のたのしみ 足元に

    新橋から有楽町の学会会場まで、上を見たり、下を見たり、お上りさんをします。

    あれっ、足元に消火栓のふたを見つけ。

    さっそくカメラを取り出して、パチリ。

    通勤の人が、何をしているのかと、不思議そうに追い越していきました。

                           2010年11月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.11.25

    カンガルギー情報 第60回日本アレルギー学会③

    11月25日、午後からの教育講演は、「喘息長期管理のための炎症モニタリング」です。

    講師は、和歌山大学の一ノ瀬正和先生。

    気管支喘息は、末梢気道の炎症が持続する病気です。

    喘息がうまく治療されているのか、薬の種類や使用量をどのように決めていくのかを判断する上で、目安が必要です。

    症状の改善(息苦しくない、夜間におきることがない、運動をしても息切れをしないなど)は、とても大切な目安です。

    しかし、治療が多すぎず、少なすぎず、適切に行われているかどうかという視点からは、症状の改善だけでコントロールすることは不十分です。

    いたやどクリニック小児科では、呼吸機能検査を行い末梢気道の狭窄の程度(V50、V25)を目安としています。

    一ノ瀬先生の講義は、呼気中のNO(一酸化窒素)を測定することで、治療の管理に使えないかという内容でした。

    呼気中NOは、保険外の診療ですので、今すぐいたやどクリニックに導入することは、難しいかと思います。

    近いうちに保険診療の範囲で検査ができるようになるとのことですので、NO測定と喘息の長期管理について、勉強を進めていきたいと考えています。

                           2010年11月25日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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