カンガルーの小部屋

  • 2010.12.09

    7+8= ボクたべちゃった

    おとうさんが、しゅっちょうのとき、いたずらをしました。

    ストックのドッグフードのふくろを、みつけだして、ガブリ。

    おかあさんに、みつかったときには、ボクはまんぷくで、おひるねです。

    「ハッちゃん!」って、おかあさんにしかられます。

    でも、しかられるのは、いじじのことです。

    また、だれもいないときに、おいしいものを、さがそおっと。

                           2010年12月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.12.09

    散歩のたのしみ 招きドラゴン

    横浜の中華街には、ドラゴンが住んでいます。

    招き猫のように、お客さんをお出迎え。

    ようこそ、わたしは、円が大好きです。

    みなさん、お料理と円を、交換しましょうね。

                           2010年12月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.12.09

    聴診器のむこうに 予防接種のあとで

    3才の男の子は、予防接種をしても、泣きません。

    「これから、イケヤに連れて行きますから」と、おとうさん。

    「えっ、あのイケヤ。家具屋さんでしょ。子どもさん、たいくつしない?」と、尋ねます。

    「あとで、アイスクリームを食べさせますから」

    何時間かイケヤを見て回り、ごほうびがアイスクリーム。

    随分と安い時給になりそうです。

                           2010年12月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.12.09

    カンガルーの本棚 ぼんやり

    辰濃和男さんの「ぼんやりの時間」(岩波新書)を読みました。

    数か月前に、購入しながらつんどく状態。

    年が変わる前に、ようやく読了です。

    「ぼんやりすること、休むこと、懶惰であること、閑なこと、それらをたのしむことのすばらしさ」

    辰濃さんは、この本の主題をこのように記しています。

    「休むこと」は決して負の営みではなくて、自分の生きる力を強いものにするための積極的な営みなのだと思う。

    辰濃さんの主張は、その通りだと思います。

    その一方で、ページをめくる手を休めない自分がいます。

    今はまだ忙しいけれど、いつかきっと、のんびりと雲を見上げて過ごす毎日がくるよね。

    自分の中の矛盾に、気づかせてくれる名著です。

                           2010年12月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏