カンガルーの小部屋

  • 2011.02.21

    カンガルギー情報 予防接種勉強会

    2月20日、予防接種の勉強会に、東京へ出かけました。

    ワクチンで予防できる病気(VPD)に対して、予防接種で積極的に対抗していこうというのが、世界の流れ。

    そのワクチン接種の普及が、世界水準からみて極めて遅れているのが日本です。

    ワクチン認可の問題、公費負担制度の問題などなど、さまざまな要因が、低いワクチン接種率につながっています。

    昨年12月より、Hibワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮けいがん予防ワクチンの3つのワクチンが、公費負担になったことはご存じでしょう。

    しかし、この制度は平成23年度単年の臨時措置とのこと。24年度以降は、何も決まっていないそうです。

    公費負担の問題がクリアされても、残っているのがお母さんと医療機関の負担の問題。

    仕事を持たれているお母さんには、病院に行くことは時間的に厳しいものがあります。

    医療機関側からみると、今まで以上に患者さんが増えるわけですから、予防接種の時間をどう作るのかが、頭が痛いところです。

    それでも、お金のあるなし、子育てに費やせる時間のあるなしにかかわらず、全ての子どもを病気から守るシステムを、早急に作っていかなければならないと思いました。

                          2011年2月21日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏