カンガルーの小部屋

2011年 3月

  • 2011.03.31

    7+8= ボクのワンコイン宣言

    あたたかな、あさになりました。

    でも、ボクは「とうほくちほう」のことが、しんぱいです。

    「ボクに、できること。なにか、ないかなあ」とおもいながら、おさんぽします。

    うえのこうえんで、ボールをふたつ、みつけました。

    「371こめ」は、おとしよりのテニスボール。

    「372こめ」は、まだとれたてのやきゅうのボール。

    そうだ、いいことを、おもいつきました。

    これからボールをひとつみつけると、ぎえんきんに「ワンコイン」しようとおもいます。

    おとうさん、ボクのかわりに、「ワンコイン」をふたつ、「ぎえんきんばこ」に、いれてくださいね。

                          2011年3月31日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.30

    7+8= なんだろう大福

    おとうさんが、わたしの鼻先に、まあるいものを置きます。

    わたしは、お鼻でクンクンクン。

    お鼻に、白い粉が、くっつきます。

    「ナナ、これは、いちご大福だよ」と、おとうさん。

    もう3cmだけ、わたしの近くに、置いてくださいね。

                          2011年3月30日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.03.29

    7+8= わたしの正体

    おとうさんたちが、居酒屋でもらって帰ってきたお魚の残り。

    わたしとハッちゃんとで、半分こにしました。

    朝起きても、ハッちゃんは、食べ残しています。

    おとうさんは、残りをわたしの朝ごはんに混ぜてくれました。

    「やったー」

    わたしは、お魚も大好きです。

    パンも、ホウレンソウも、カレーも、おまんじゅうも、みんな大好きです。

    「一体ナナは、何者なんやろ」と、おねえちゃんが言います。

    「ある時は、しろいぬ。ある時は、しろねこ。ある時は、しろやぎ。そして、ある時は、人間の子ども。で、その正体は・・」と、おかあさん。

    わたしは、自分のことを、おねえちゃんの妹と思っています。

    そんなの、あたりまえのことでしょ。

                          2011年3月29日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.28

    聴診器のむこうに くるみちゃん

    くるみちゃんが、外来に来られました。

    4才になられ、すっかりお姉さんです。

    「くるみちゃんって名前で、ブログを書いたんですよ。」と、お伝えします。

    「そうですか。コミックは読みましたよ。全巻買いました。良かったです。深いというか・・」

    お嬢さんが大きくなられたら、また一緒に読んであげてくださいね。

                          2011年3月28日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏  

  • 2011.03.27

    聴診器のむこうに ねこアレルギー

    12歳の男の子は、ねこアレルギー。

    「ねこ年生まれの女性とは、お付き合いできないよね」と、助言します。

    「大丈夫、ボク、とら年だから、ねこは、大丈夫。とらは、ネコ科でしょ」

    分かるような、分からないような理屈です。

    でも、その心意気が、アレルギーを乗り越える力です。

                          2011年3月27日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.03.26

    聴診器のむこうに 庶民の味

    2才半の子どもは、シーチキンが本日のお題。

    タッパーに入れたシーチキンを取りわけます。

    まずは、5g。

    そして、15g。

    おいしそうに食べ、症状も出ません。

    「よかったね、食べられるものが、ひとつ増えて。家計に優しいし。」

    と言いますと、おかあさんが「そうです」と、微笑まれます。

    「庶民の味だもんね」と言いますと、男の子は「しょみん、しょみん」と、はしゃぎます。

    ひとつでも食べても大丈夫なものが増えること、それも、なるべく手に入りやすいものを。

    庶民の味は、みんなの味方です。

                          2011年3月26日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.25

    クリニックだより ハナミズキ

    クリニックの西通用門の前にある、ハナミズキが咲きました。

    出勤時に気がついて、写真を撮ろうとしますと、後ろから歩いてこられた男の方も、バッグからカメラを取り出して、パチリ。

    時ならぬ撮影会と、なりました。

    クリニックに来られた折には、お花見を楽しんでくださいね。

                          2011年3月25日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.24

    散歩のたのしみ 水仙の花

    水仙の花が、咲きました。

    北側の緑道の両脇にある花壇は、日が射す時間が短く、そこだけ取り残されたように、季節が遅く訪れます。

    それでも、忘れずに、水仙は白い花を咲かせます。

    季節がめぐり来る不思議さ。

    それに出会うありがたさ。

    今日は、小学校の卒業式です。

    卒業されるみなさんのこれからに、いいことが、たくさん訪れますように。

                          2011年3月24日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.03.23

    カンガルーの本棚 子どもの貧困

    浅井春夫先生の「脱『子どもの貧困』への処方箋」を読みました。

    以前に購入していたものの、積んどく状態。

    3月11日におきた「東北関東大震災」

    それを機会にページを繰り始め、その主張に引き込まれました。

    浅井先生は、次のように主張されます。

    ①    子どもの現状を知るべき努力を続ける力

    ②    子どもや青年の声に痛みを感じる力

    ③    この現実を変えようとする真摯な姿勢

    知ることと、感じること。そして変えようとすること。

    ひとつひとつ、積み上げていく、一年にしたいと思いました。

                          2011年3月23日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.22

    散歩のたのしみ やわらかな日射しの中に

    公園へとつながる、いつものお散歩道。

    雪に埋もれたお花のことが気になりながら、ハッちゃんと歩きます。

    やわらかな日射しの中に、黄色いお花の群れを見つけました。

    お陽さまのあたたかさを受け取って、ちからいっぱい咲いています。

    つらいこと、悲しいことがいっぱいあっても、春は、すぐそこで、微笑みかけています。 

                          2011年3月22日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏   

  • 2011.03.21

    クリニックだより 急病診療所に出かけました

    3月21日あさ、神戸市休日急病診療所に出かけました。

    3連休の最後の日。

    発熱の患者さんが多く、25名中、14名がインフルエンザ迅速検査陽性でした。

    1名がA型、残り13名がB型という割合です。

    11月、12月に接種したワクチンの効果が弱くなってきたこと、春にしては気温が上がらないことが原因かと思います。

    嘔吐、下痢がひどい患者さんも多く、点滴が必要でした。

    春休みまであと数日、みなさま十分にお気をつけください。

                          2011年3月21日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.20

    散歩のたのしみ 雪の下から

    3月半ばを過ぎても、寒い日が続きます。

    玄関を開けると、今朝も通りが白くなっています。

    公園に通じる緑道を歩くと、かわいい花が、頭をもたげています。

    「雪になんかには、負けないわ。」と、ちからいっぱい大地から、起き上がろうとしています。

    神戸より、もっともっと寒さが厳しい東北の地でも、春の足音は、聞こえるでしょうか。

                          2011年3月20日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.20

    クリニックだより 被災地支援のたより

    クリニックの日比師長は、塩釜市に医療支援に出かけています。

    メールが、事務長さんあてに、定期的に届きます。

    「名札の神戸の字をみると、心を開いてくれる。神戸の人しかできないことやね。こんな時でも神戸大変やったねって、気遣ってくれる。涙をこらえるのがつらい。

    雑魚寝も大丈夫!お風呂入れないのも大丈夫!すっぴんも大丈夫!」

    日比さんは、22日早朝に帰神の予定。

    神戸で支援の輪を広げていく、中心になってくださることでしょう。

                          2011年3月20日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.03.19

    カンガルギー情報 アレルギー支援の記事

    3月18日(金)読売新聞朝刊に、食物アレルギー対策支援の記事が掲載されました。

    電話取材をうけ、いくつかの要点をお答えしました。

    ①    今回の震災の特徴は

    ○神戸の震災が100kmであったことに比べて、500kmと広範囲であること。

    ○鉄道や道路も破損し、容易に被災地に近づけないこと 

    ②    いま必要な支援は、

    ○食物アレルギー対応の食品を、必要とする子どもの所に届けること。

    それには、専門医や食物アレルギー患者団体と連絡をとりあい、そこに集中して援助物質をとどけること。

    ○子どもがひとりでいる時には、食物アレルギーがないかどうか、確認してから食べ物を配布すること。

    ○できれば、現地からの支援要請を受け付ける、食物アレルギー対策本部を設置すること

    ○被災地から疎開する子どもを受け入れる支援を準備すること

    ③    これから起こるかもしれない災害にそなえて

    ○備蓄は必要だが、持ち出せないことがあることも知っておく。

    ○遠隔地に疎開できる知り合いを作っておく

    ○日常は、出来る限り大勢の近隣のかたに、子どもの食物アレルギーを知っておいていただくこと

    ○病院との連絡が切れることを考えて、検査結果やお薬手帳はまとめて持ち運べるようにしておくこと

    記事は簡潔ですが、わたしの思いをうまくまとめていただきました。

    これからも、みなさまがたの温かい支援を、よろしくお願いいたします。

                          2011年3月19日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.19

    7+8= 三度目のごはん

    おさんぽからかえると、おとうさんが、ごはんをくれました。

    たべはじめると、おかあさんが、とんできて、いいました。

    「ハッちゃん、さっき食べたでしょ」

    そう、おさんぽのまえに、おかあさんが、ごはんをくれたばかりです。

    ボクは、そのことを、ひみつにしていました。

    おとうさんは、あわてて、ごはんのおさらを、とりあげようとします。

    でも、ボクは、がっちりとガード。

    つぎに、おやつをとりだして、ボクのきをひき、そのすきに、おさらをとろうとします。

    ボクは、ささみのおやつをゲット。

    すぐにふりむいて、ごはんをたべてしまいます。

    「ハッちゃん、ふとっても、しらないよ」

    そんなこと、おとうさんや、おかあさんに、いわれたくないですよ~だ。

                          2011年3月19日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.18

    7+8= 3月はじめての

    「とうほく」というところで、おおきなじしんがありました。

    3がつ11にちの、そのじかん、ボクが「とおぼえ」をしていたよと、おかあさんが、おしえてくれました。

    ボクは、まいにち、なにかできないかと、かんがえています。

    あたらしくなった「こうえん」で、やわらかいボールをみつけました。

    3がつになって、はじめてみつけたボールです。

    「370こめ」です。

    ボクは、うれしくなって、もうひとつみつけようと、がんばりました。

    さくから、かおをだすと、ぬけなくなりました。

    おとうさんは、わらいますが、ボクはしんけんです。

    みんなのために、もっとボールをみつけたいです。

                          2011年3月18日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.18

    カンガルギー情報 おかあさんの会3月17日

    2011年3月17日 3月2回目の「おかあさんの会」を開きました。

    今回は、10名のおかあさんが参加されました。

    この春から、小学校、幼稚園、保育所に入られる子どもさんのおかあさん方。

    みなさん、不安といま準備することを整理されようと、真剣です。

    ①    東日本大震災の支援状況

    ②    新入学を迎えて、校長先生との最後のやりとり。

    ③    保育所での給食の摂り方

    ④    何か症状が出た時の、その後の再度の殖やし方

    ⑤    家で食べている量と、集団で食べても大丈夫な量

    ⑥    基本的な食生活とは

    1時過ぎまで、話し合いが続きました。

    「きりんの部屋」もお、手狭になり、ご迷惑をおかけします。

    次回は4月7日(木)朝9時半からはじめます。

    おかあさん方の参加を、お待ちしております。

                          2011年3月18日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.17

    カンガルーの輪舞曲 学校訪問3月15日

    3月15日、北区の小学校に学校訪問しました。

    今年一年生になる女の子は、牛乳と卵に強いアレルギーがあり、入学式を迎えます。

    間違って食べた時のこと、給食とお弁当のこと、給食当番や掃除当番のこと、などなど。

    9時から11時過ぎまでの、校長室をお借りし話し合いました。

    ご両親と、校長先生、養護の先生、栄養の先生とわたし。

    深く細かいところまで、打ち合わせができ、ご両親も安心され帰路につきました。

    お忙しい時間を割いていただきました先生方、ありがとうございました。

    どうか女の子を、よろしくお願いいたします。

                          2011年3月17日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.16

    組合員さんのお宅を訪問して 2011年3月版

    3月15日、クリニックの近くにお住まいの、ひとり暮らしの組合員さん宅を訪問しました。

    17名の職員が、6つのグループに分かれて出発です。

    わたしのグループは4名。

    坂道を歩き、集合住宅にお住まいの83才の男性の方とお話をさせていただきました。

    リビングに通していただき、腰かけてゆっくりとお話できました。

    奥様を2年前に亡くされて、今はひとり暮らし。

    でも、毎日5時に起きられて山歩きをされ、買い物、お料理、洗濯と、規則正しい健康生活を過ごされています。

    「お洗濯、大変でしょ.お若い時から、なされていたのですか」とお聞きしますと、「若い時は、なにもしなかったですが、簡単ですよ」と、あっさりと言われました。

    「毎日1万歩歩くのが目標なんです」と、毎日の歩数を、細かい字でびっしりと記録された手帳を、見せていただきました。

    わたしがひとり暮らしをするとすれば、一日中ゴロゴロと、食事も十分にとらずに、本ばかり読んでいるだろうなと思いました。

    近くの小学校の前には、菜の花が、黄色の色も鮮やかに咲いていました。

    ナナよりも、もっと大きな白い犬が、ウトウトと横になっていました。

    「いつまでもお元気で、お過ごしください。

    お困りの時には、クリニックにもご連絡くださいね」と願いながら、帰路につきました。

                          2011年3月16日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.15

    クリニックだより 被災地へ

    3月15日朝、第2陣医療支援チーム(看護師2名、事務1名)が、坂総合病院(宮城県塩釜市・民医連院所)に向けて出発します。

    いたやどクリニックの日比師長も一員です。

    早朝携帯電話にて、激励のメッセージをお伝えました。

    ①    大変ですが、こころとからだの健康バランスに気をつけること。

    ②    定期的に、神戸と連絡をとること。

    クリニックでは、若手職員からも、ボランティア活動に現地に行きたいという申し出がされています。

    いまは、医療支援が優先されます。

    職員みんなの支援の気持ちを乗せて、気をつけて行ってらっしゃい。

                          2011年3月15日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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