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2011.09.30
7+8= 空飛ぶハッちゃん
こうえんに、ながいものがおちています。
「ハッちゃん、ほうきだよ。またがってごらん」
おとうさんが、ボクにすすめます。
「ハッちゃん、『まじょのたっきゅうびん』みたいだよ」
おとうさんが、カメラをかまえます。
ボクが、おそらをとんだら、リードにぶらさがって「たすけて~」っていうのは、おとうさんですよ。
そこのところ、よおく、かんがえてくださいね。
2011年9月30日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.30
カンガルーの本棚 はじめの一歩
雨宮処凛さんの「14歳からの原発問題」(河出書房新社)を、読みました。
「素朴に怖いから、誰かに犠牲を強いるのは嫌だから、動物たちが置き去りにされる姿をもう二度と見たくないから、『原発のない世界』を夢みたいし、目指したい。」
雨宮さんは、「あとがき」でこのように書かれています。
3月11日までは、原発の本など手に取ったことがなかったわたし。
雨宮さんの半年の心の軌跡が、わたしの心の奥深くで響きあいます。
知ることから、感じるところから、それが「はじめの一歩」です。
2011年9月30日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.29
クリニックだより 入学前アレルギー説明会
食物アレルギーがある新一年生むけの、入学前説明会を開きます。
日時:2011年10月23日(日)10時~12時
場所:デイサービスいたやど(クリニックの向かいの建物)
内容:学校の先生にどのように食物アレルギーを説明すればよいのかをお伝えします
参加費:無料
申し込み:いたやどクリニック小児科まで(電話078-621-9952)
2011年9月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.29
聴診器のむこうに おにいさんになるために
3才前の男の子は、不思議なファッション。
ズボンの上に、パンツをはいています。
「ちょっと、いい?」
お断りをいれて、ズボンの下を確認します。
やはり、しっかり、紙おしめ。
妹さんが生まれ、おにいさんになるための、修行中のようです。
2011年9月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.28
カンガルーの本棚 子どもの貧困
新日本出版社の「誰かボクに食べものちょうだい」を、読みました。
新聞の連載記事を、一冊にまとめたものです。
保育所、小学校、中学校、そして高校。
こどもの生活現場に足を運び、「教育と貧困」を見つめます。
取材先の小学校の校長先生の言葉が、心に残りました。
「子どもがおとなへのあこがれをもてるようにすること。
おとな自身が夢をもって子どもに語れることが大切です。
自分が勉強することが将来どのようにつながっていくのかを、子ども自身が描けるようにすることです」
小児科医師として、知っていくこと、声に出していくことの多さに気づかされました。
2011年9月28日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.27
聴診器のむこうに うーまくー
5才の男の子のTシャツには、不思議なことばが、書かれています。
「うまい?」
「まうい?」
「うーまくー。沖縄で、やんちゃって、意味なんです。」と、おかあさん。
おとうさんの実家で、買われたとか。
見るひとが、なんだろうと不思議な気持ちになることばです。
2011年9月27日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.26
7+8= ボクはみみかざり
ナナちゃんが、あたまに、「あかいおはな」をつけてもらったと、ききました。
ナナちゃんばっかり、かわいくしてもらって、ボクは、うらやましいです。
けさのおとうさんは、ごきげんさん。
「ハッちゃん、ここにすわって」と、やさしくいいます。
とったしゃしんをみせてもらうと、おみみのよこに「あかいおはな」
でも、ちゃいろのからだでは、「あかいおはな」は、はえません。
おしゃれは、ナナちゃんにおまかせです。
2011年9月26日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.25
カンガルーの本棚 ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ
田口ランディさんの「ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ 原子力を受け入れた日本」(ちくまプリマー新書)を、読みました。
原発・原爆についての、田口ランディさんからのメッセージです。
新書の帯には、「唯一の被爆国が、なぜ原発大国に?」とあります。
「相手と自分が違う事を認め、自分の中に起こる理不尽な怒りや差別をコントロールできるようにならないと、私たちはすぐに誰かが唱える正義や、明るい未来や、絶対の安全に、まどわされてしまうのです。」
「私たちはあまり歴史から学ぼうとしていません。その結果が、この現状なのです。歴史の中で自らの存在を俯瞰しないので、自分たちが何を望んでいるのかも判然としなくなってしまいました。」
田口ランディさんの歴史観に、共感を覚えました。
2011年9月25日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.24
7+8= おかんむり
雨が降らないお散歩は、気持ちがワクワクします。
青いお空、涼しい風。
わたしは、秋が大好きです。
あれっ、おとうさん、何をしているのですか。
道端にしゃがんで、写真を撮ったりして。
「ナナちゃん、あかいおはなの、かんむりだよ」
おとうさんが、得意そうに、撮った写真を見せてくれます。
せっかくいい気持ちでお散歩していたのに、わたしは、すっかり「おかんむり」です。
2011年9月24日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.24
カンガルーの本棚 専門家とは
児玉龍彦先生の「内部被曝の真実」(幻冬舎新書)を読みました。
神戸医療生協の道上理事長の推薦図書です。
この本は、2011年7月27日衆議院厚生労働委員会での意見陳述をまとめられたものです。
児玉先生は、東京大学アイソトープ総合センター長をされています。
「専門家とは、歴史と世界を知り、本当の危機が顕在化する前にそれを防ぐ知恵を教える人でなければならない」と、述べられます。
そのうえで、「放射能汚染を広範に徹底的に調べ、除染していかなければならない」と提唱されます。
放射能研究一筋に生きてこられた児玉先生の言葉に、それを受け継ぐわたし達の責任の重さを感じます。
2011年9月24日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.23
カンガルーの本棚 優しさとは
小出裕章さん、黒部信一さん共著の「原発・放射能、子どもが危ない」(文春新書)を読みました。
終章近く、小出さんはこのように書かれています。
「優しさとは、他者の命の尊厳を認めて生きること。自分よりも弱い者の尊厳を認めて生きること」
「歴史の流れにちゃんと自分が責任を取れたか」と、自問されます。
生き方の問題として、原子力発電が、子どもの未来と共存できないことを、くりかえし訴えられます。
科学的な警告の書であるとともに、人の生き方に迫る好書です。
2011年9月23日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.23
散歩のたのしみ おおかみ犬
ハッちゃんとお散歩中、小学校にあがらない男の子ふたりが近寄ってきます。
ハッちゃんは、早くも攻撃モード。
「危ないから、近寄らないでね。」
「どうして、?」
「ガブリ、咬むから」
「どうして、?」
「おおかみだから!」
「へえ、おおかみなんや」
「そう、おおかみだよ。あしをガブリか、おしりをガブリか、よおく考えてね」と、ていねいに説明します。
足元のハッちゃんは、「また、わるいじょうだんですか」と、あきれ顔です。
2011年9月23日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.22
7+8= 台風一過
たいふういっか、いいおてんきになりました。
すずしくなったので、おさんぽが、たのしいです。
こうえんのくさむらに、ボールさん。
つよいかぜで、きから、おちてきたようです。
これで「430こめ」
おとうさんのびょういんでは、「ツーコインぞうし」を、おねがいしているそうです。
ボクは、「ツーコインぞうし」って、なんのことなのか、わかりません。
でも、「430こめ」は、ツーコイン・ボールです。
「ひさいち」のかたに、とどけてくださいね。
2011年9月22日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.22
聴診器のむこうに 今週はなに休み
1年生の男の子に尋ねました。
「今日は、おやすみでしょ。昨日も、おやすみでしょ。
土曜日、日曜日、月曜日、火曜日、水曜日と、5日続けておやすみでしょ。
これって、何のおやすみなの?」
男の子は、「???」
「だって、おやすみだもん」と、言いたげです。
木曜日に学校に行けば、また、金曜日、土曜日、日曜日とおやすみが待っています。
せっかくだから、おやすみの、いい名前を考えてあげましょうね。
2011年9月22日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.22
カンガルーの本棚 放射能から子どもを守る本
武田邦彦さんの、「子どもを放射能汚染から守りぬく方法」(主婦と生活社)を読みました。
しばらく小説の世界を漂っていましたので、久しぶりのノンフィクションです。
体外被曝と対外被曝について、
なぜ年間1ミリシーベルトの被爆限界以下でなければならないのか。
わかりやすい言葉で説明されています。
道上理事長の読書力に啓発されて、しばらくは「放射能と健康」についての読書が続きそうです。
2011年9月21日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.21
7+8= こわがりナナちゃん
大雨で、おねえちゃんの学校はお休みです。
10時になって、お休みが決まったと思ったら、わたしを車に乗せてどこかに出かけます。
おとうさんが、お膝に抱っこして体をさすってくれますが、この道順は、もしかして・・・
やっぱり、わたしの苦手な動物病院の方向です。
ハッちゃんに耳をかまれたときに、縫合してもらったことがあるので、病院は苦手です。
おとうさんと病院の先生が、なにか難しいお話をして、わたしを調べます。
「どこも心配ないですよ~」と訴えても、おとうさんも、おかあさんも、おねえちゃんも分かってくれません。
おてても、あんよも、ガタガタとふるえるし、こんな姿をハッちゃんに見られたら大変です。
今日は、お薬だけで痛くなかったけど、大雨警報が出ている時は、家でおとなしくしていてくださいね。
2011年9月21日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.20
7+8= 声がへんです
けさのおとうさんは、こえがヘン。
「ハッちゃん」とよぶときも、ちいさなガラガラごえです。
おさんぽも、おうちのまえを、おうふくしただけ。
あめのせいもあるけど、なんだか、おつかれです。
ボクたちや、うしさんのことをかんがえて、おおきなこえをだしてきたそうですが、
おとしのことも、かんがえてくださいね。
2011年9月20日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.20
クリニックだより 動物を守ろう
「さよなら原発」の会場は、いろいろな衣装やゼッケンをつけた人が集まります。
うさぎさん、しかさん、わんこさん。
みんな声を合わせて、「自然を守ろう」「さよなら原発」
人間たちも、負けてはいられません。
「動物を守ろう」「さよなら原発」
2011年9月20日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.20
クリニックだより さよなら原発
9月19日(祝)東京明治公園で開かれた、「さよなら原発」集会に参加しました。
いたやどクリニックからは5名の参加。
朝8時過ぎのひかり号に乗って、東京に向かいます。
最寄駅の千駄ヶ谷駅は、12時前から大混雑。
6万人を超える参加者で、会場内には入りきれません。
遠くから見物すると、いろいろなのぼりや旗が林立しています。
集会のあと、新宿までパレードをして、「さよなら原発」を訴えます。
「子どもを守れ」
「やさいを守れ」
「さかなを守れ」と、声を合わせます。
わたしは、それに加えて「ワンコを守れ」「和牛も守れ」と、声を上げます。
日帰りの上京でしたが、子どもの健康を守るお手伝いになればと思いました。
2011年9月20日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.09.19
7+8= 今度は読書
「しんぶんをよみながら、おさんぽするのは、やめてくださいね」
ボクと、ナナちゃんとが「れんめい」で、おとうさんに「ようぼうしょ」をだしました。
これで、おとうさんの「わるいくせ」もおさまるかと、あんしんです。
でも、けさのおさんぽは、あるきかたがゆっくりです。
まさかとおもってふりむくと、ほんをよみながらの、おとうさん。
なるほど、しんぶんではありません。
でも、そういうことじゃなくて、
おさんぽのときは、ボクを、みていてほしいんです。
ことばじゃなくて、ガブリしないと、わかってもらえないのですか。
おとうさん。
2011年9月19日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏