カンガルーの小部屋

2011年 11月

  • 2011.11.30

    聴診器のむこうに ちいさなためらい

    2才の女の子がはいている、毛糸のオーバーパンツには、アンパンマンが笑っています。

    「アンパンマンが、好きなの」と、問いかけますと、「ウン」

    「だったら、おとうさんと、アンパンマンと、どっちが好きかなあ」と、質問します。

    「う~ん。おとう・・、アンパンマン」と、迷いながらも、意を決した答え。

    誰ですか、ちいさな女の子を悩ませる、究極の質問をするのは。

    「ナナちゃんと、ハッちゃんの、どっちが好き」って、質問されても困るでしょ。

    2011年11月30日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.30

    カンガルーの本棚 ネコ派

    沼田まほかるさんの「猫鳴り」(双葉文庫)を、読みました。

    モンと名付けられたネコが、ひらわれて育てられ、年老いて息を引き取るまでの物語。

    これでもかというくらいに、たたみかけるような描写に、気持ちが後ろ向きになりながらも、命から目を離せなくなる3部構成。

    イヌの物語なら、つらくて、終わりのページまで、読み通せなかったかもしれません。

    2011年11月30日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2011.11.29

    かんがるうっ子 ハッちゃんのトラップ

    ハッちゃんを、お散歩に連れていく時刻。

    庭を走り回るハッちゃんに、リードをつけるのは一仕事です。

    どうにか小屋に追い込んで、リードをつけて出発します。

    小屋から一歩踏み出すと、左足がグニャリ。

    ねんざです。

    見ると、野球のボールが、足元に。

    ハッちゃんのトラップに、ひっかかりました。

    子どもに話すと、「おとうさん、よかったね。サッカーボールじゃなくって」

    なんでも、前向きに考えるのは大切です。

    でも、痛いものは、痛いです。

    お散歩に行けなくなって困るのは、ハッちゃん、あなたなんですからね。

    2011年11月29日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.28

    カンガルーの本棚 カンガルーでもわかる言葉で

    山家悠紀夫先生の「暮らし視点の経済学」(新日本出版社)を、読みました。

    保険医協会の代議員会で購入してから、一週間。

    時間をかけて、ゆっくりと読みました。

    この10年の間に、日本経済が直面した大きな社会変動。

    サブプライム問題、リーマンショック、そして3.11大震災。

    構造改革を旗印に挙げる政権が続き、庶民の暮らしが立ち行かなくなった結果もたらされた大不況。

    いのちと暮らしの危機をどのように克服していけばよいのか、本書はカンガルーにもわかる言葉で解説されています。

    2011年11月28日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.28

    クリニックだより ふたりの博士

    11月27日は、いたやどクリニックの文化祭。

    お天気にも恵まれて、200名を超える方にご参加していただきました。

    ありがとうございました。

    午前中は、「原発賛成派vs原発反対派」の討論会。

    ふたりの博士をお迎えして、激論を交わしました。

    原発賛成派の論点は、

    ①安定したエネルギー政策の中での位置づけ

    ②健康問題の中でのエネルギー選択とは、の2点です。

    これに惑わされないで、みなさん「原発反対」に賛同されました。

    恐怖や怒りからの反対は、一時的には盛り上がっても、時間が経つうちに風化します。

    原発賛成派は、そのことを知っていますので、論議をせずに時が過ぎるのを待っています。

    いま大切なのは、原発に賛成の方も、反対の方も、意見を戦わせることです。

    どのような未来を描くのか、

    どのような未来を子どもたちに引き継ぐのか。

    わたし達に問いかけられた課題です。

    2011年11月28日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.27

    聴診器のむこうに 絶好調

    7才の男の子が診察室に入ってきます。

    「先生、カメラの用意、しなくっちゃ」

    看護師さんのお声が、かかります。

    男の子の背中には、「絶好調」の文字。

    今日開かれる、いたやどクリニックの文化祭の出番は、「原発賛成vs原発反対」の討論会。

    男の子の「絶好調」パワーをお借りして、まけないぞ~。

    2011年11月27日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.26

    聴診器のむこうに うれしいのですが・・

    10月28日のブログにお載せした、夏休みの自由研究。

    4年生の男の子が、実物作品を持って来てくれました。

    心エコーや、呼吸機能検査、車椅子体験など、写真と調べ物との構成で、うまくまとめてあります。

    気になるのは、表紙の絵。

    クリニックが、ヘリポート付きの大病院に変身です。

    うれしいのですが、ハッキリ言って、誇大表示。

    クリニックにあるのは、自転車とバイクのポートです。

    そうそう、往診車のポートもありますよ。

    それからもうひとつ、カンガルー先生は、人が空を飛ぶことが信じられません。

    ヘリコプターだけでなく、飛行機も苦手です。

    これからクリニックの絵を描く時には、自転車と往診車付きにしてくださいね。

    2011年11月26日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.25

    7+8= おとうさんからのプレゼント

    「ナナちゃん、これ、プレゼント」

    おとうさんが、袋からゴソゴソと、何かを出してきます。

    見ると、リサとガスパールのマットです。

    さっそく、マットの上にゴロリンコン。

    かわいい絵柄に、大満足です。

    ところで、おとうさん。

    季節外れのプレゼントは、何かしら下心を感じます。

    今度は、何を考えているのですか。

    2011年11月25日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.24

    かんがるうっ子 空

    朝早く、ショッピングセンターにでかけると、駐車場は「空」の文字。

    「4階の『から』に、停めることにするよ」と、おかあさん。

    「それも言うなら、『くう』でしょ」と、おとうさん。

    「えっ、『あき』って、読むのと違うの」と、かんがるうっ子。

    みなさんは、駐車場の「空」を見つけたら、なんて読みますか。

    2011年11年24日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.23

    聴診器のむこうに ウルトラ応援団

    毎週火曜日の午後は、ワクチン外来。

    インフルエンザのシーズンを前に、がまん我慢。

    4歳半の男の子の胸には、ウルトラマン。

    それも、20人と勢ぞろい。

    これだけのウルトラマンに応援されれば、涙を見せる訳にはいきません。

    宇宙に167日間、滞在した古川聡さん。

    ウルトラセブンにあこがれて、宇宙飛行士をめざされたとか。

    「がんばれ、未来の宇宙少年」

    2011年11月23日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.22

    聴診器のむこうに 特効薬

    「先生の効果、すごいです」

    4才前の男の子のお母さんが、こう言われます。

    そういえば、1週間前に受診された時に、「指すい」の相談をお受けしましたっけ。

    「ねえねえ、指ばっかり吸ってると、指が溶けて、なくなっちゃうよ」と、男の子にお話ししたことを思い出します。

    それから1週間、男の子は寝る前の「指すい」を我慢しているとのことです。

    お医者さんの一言は、特効薬。

    毛布のピラピラを触って眠る事だけは、続けてもいいですからね。

    2011年11月22日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.21

    7+8= 収穫の秋

    おおきなボールをもらって、おとうさんは、おおよろこび。

    ボクは、うれしそうにしている、おとうさんが、すきです。

    おとうさんを、もっとよろこばそうと、こうえんにいきました。

    くさむらで、ふたつ。

    みぞにういているのを、ひとつ。

    「435こめ」「436こめ」「437こめ」を、みつけました。

    「ハッちゃん、しゅうかくのあきだね」って、おとうさんが、いいます。

    「しゅうかくのあき」って、「たくさん」ということかなあ。

    かえったら、「しゅうかくのあき」のおかしを、くださいね。

    2011年11月21日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.20

    カンガルーの本棚 祈りの言葉

    姜尚中さんの「あなたは誰?私はここにいる」(集英社新書)を、読みました。

    NHKの日曜美術館の司会をされる中で出会われた、絵画や陶器。

    その一つひとつに、姜尚中さんが、心の解説をそえられます。

    第8章「祈りの形」の中に、「言葉は虚しくても、祈りの態度は伝わるのです」という一節が載せられています。

    東日本大震災後の日本を生きる上で、大切な言葉と思いました。

    2011年11月20日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.20

    7+8= おとうさんへのプレゼント

    どようびだけど、おとうさんは、なかなか、かえってきません。

    びょういんで、「おいわい」が、あるそうです。

    なにの「おいわい」なのか、ボクには、おしえてくれません。

    よくわからないけど、ボクも、なにか「おいわい」をしようと、おもいます。

    おかあさんに、つれていってもらった、よるのおさんぽ。

    きりで、なあんにも、みえないです。

    でも、ボクの、おはなのアンテナは、100%。

    おおきなボールを、みつけます。

    「434こめ」です。

    おとうさん、ハイ、プレゼント。

    これからも、がんばっておしごとして、ボクたちに、おいしい「おかし」を、かってくださいね。

    2011年11月20日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2011.11.20

    クリニックだより なんだかとってもありがとう

    外来診察が終わる頃、事務所に遊びに行くと、編集長さんが、カメラを構えます。

    これは、なにかの下準備。

    11月19日の理事会のあと、みなさんがお祝いしてくれました。

    道上先生のお言葉のあと、編集長さん力作の、カンガルーのプロフィルが、スライドで流れます。

    理事さんや、職員の方からの、暖かい言葉も続きます。

    みなさま、本当にありがとうございます。

    おいしいお料理を用意していただいた、「はあもにい」のみなさまにも、感謝いたします。

    ところで、みなさん、何のお祝いなんでしょうね。

    2011年11月20日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.19

    7+8= かっぱ寿司

    こうえんでみつけた、ヘンなものが、まだ、のこっています。

    「ハッちゃん、きをつけないと、かぶりもの、されるよ」

    ナナちゃんが、ちゅういしてくれたけど、やっぱりきょうも、かぶりもの。

    「かっぱ、かっぱ、かっぱ、かっぱ、かっぱずし」

    おとうさんが、へんなうたを、うたいます。

    ボクは、かっぱでは、ありません。

    あたまにきたので、あたまのヘンなものに、かみつきます。

    おとうさん、つぎの「かみつき」は、おとうさんですよ。

    2011年11月19日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.18

    7+8= てなもんや三度笠

    ハッちゃんが、「エリザベスカラーを見つけたよ」って、教えてくれます。

    前に、ハッちゃんにお耳をかまれた時に首に巻いた、「エリザベスカラー」です。

    わたしを見る、おとうさんの顔が、ゆっくりと笑顔に変わります。

    なんだか、嫌な予感です。

    公園につくと、さっそくカラ―を頭に乗せられます。

    「ナナちゃん、てなもんや三度傘」

    わたしは若いので、「てなもんや三度笠」なんて番組は、知りません。

    わたしを「おもちゃ」にすると、編集長さんにしかられますよ。

    2011年11月18日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.18

    クリニックだより クリスマス会であそびましょう

    いたやどクリニック小児科では、毎年恒例の、クリスマス会を開きます。

    日時: 12月11月(日)13時~15時

    会場: いたやどクリニック

    会費: ひとり300円

    持ってくる物:プレゼント交換用の品物(500円前後)、お茶、おてふき

    なかみ:ゲーム(常盤大学の学生さんが企画されます)

    食べ物:軽食(焼き芋、ポップコーン、寒天ゼリー)食物アレルギーがあっても大丈夫

    申し込み:いたやどクリニック小児科(078-621-9952)

    締め切り:12月3日(土)

     

    みんな、遊びに来てね~

    2011年11月18日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.18

    7+8= 誰かのエリザベスカラー

    こうえんに、へんなものが、おちてます。

    ボールかなっ。

    ちかよると、おさらのようで、ちょっとヘン。

    まんなかに、あながあいてます。

    これじゃ、ごはんは、たべられないで~す。

    そうか、これは、びょうきのときに、くびにまく「エリザベスカラー」

    ナナちゃんが、けがをしたときに、みたことあります。

    でも、ちいさいので、りすさんのかな。

    それとも、もぐらさん。

    あさのこうえんには、へんなものが、おちてます。

    2011年11月18日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.17

    カンガルーの本棚 ラッキーデー

    朱川湊人さんの「本日、サービスデー」(光文社文庫)を、読みました。

    不思議な5つの短編を集めた文庫本です。

    気にしないでいるようで、少しは気になるのが、朝のテレビの星占い。

    一番の運勢だと、5分ぐらい、ハッピーな気分をもらえます。

    今日が、一生に一度のラッキーデーだとしたら。

    考えるだけで、楽しくなります。

    「蒼い岸辺にて」は、やさしい小説です。

    心が弱った時に、一読されることをお勧めします。

    2011年11月17日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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