カンガルーの小部屋

  • 2011.11.12

    7+8= ぼくの秘密

    「ハッちゃん、みぞに、おちたんだってね」

    おとうさんが、「がっかい」から、かえってくるなり、ボクに、たずねます。

    ボクは、きこえないふりをします。

    「おかあさんから、きいたんだけどなあ」

    おとうさんは、なおも、ついきゅうします。

    しかたないから、せつめいします。

    あめのひだったので、みぞは、おみずでいっぱいでした。

    おまけに、みずのうえには、はっぱが、たくさんのっていました。

    ボクは、はっぱにあしをのせて、とびわたろうとしましたが、ザッブーン。

    あたままで、みずのなかです。

    ボクには、なにがおこったのか、わかりません。

    おかあさんに、ひきあげてもらって、もういちどはっぱのうえに、あしをのせてみます。

    また、ザッブーン。

    「2どおち」です。

    おかあさんは、おおわらい。

    そのことを、おとうさんに、おはなししたのですね。

    ボクのひみつは、ナナちゃんには、いわないでくださいね。

    2011年11月12日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏