カンガルーの小部屋

  • 2011.11.30

    聴診器のむこうに ちいさなためらい

    2才の女の子がはいている、毛糸のオーバーパンツには、アンパンマンが笑っています。

    「アンパンマンが、好きなの」と、問いかけますと、「ウン」

    「だったら、おとうさんと、アンパンマンと、どっちが好きかなあ」と、質問します。

    「う~ん。おとう・・、アンパンマン」と、迷いながらも、意を決した答え。

    誰ですか、ちいさな女の子を悩ませる、究極の質問をするのは。

    「ナナちゃんと、ハッちゃんの、どっちが好き」って、質問されても困るでしょ。

    2011年11月30日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.30

    カンガルーの本棚 ネコ派

    沼田まほかるさんの「猫鳴り」(双葉文庫)を、読みました。

    モンと名付けられたネコが、ひらわれて育てられ、年老いて息を引き取るまでの物語。

    これでもかというくらいに、たたみかけるような描写に、気持ちが後ろ向きになりながらも、命から目を離せなくなる3部構成。

    イヌの物語なら、つらくて、終わりのページまで、読み通せなかったかもしれません。

    2011年11月30日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏