カンガルーの小部屋

2011年 12月

  • 2011.12.11

    散歩のたのしみ 地の影

    お出かけの後、21時過ぎからのおさんぽ。

    空を見上げながら、雲が切れたことに安心します。

    おなじみの散歩コースを歩くうちに、お月さまが左下から陰りだします。

    2時間くらいかけながら、白いお月さまは、ゆっくりと赤いろに染まります。

    風も急に冷たく強くなり、昔の人の不安な気持ちが伝わります。

    皆既月食。

    体の芯まで、すっかりと冷えましたが、心はワクワクの夜になりました。

    2011年12月11日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.10

    カンガルーの本棚 乙川さん

    乙川優三郎さんの、「闇の華たち」を、読みました。

    乙川さんの小説は、封建制度の下で押しつぶされそうになりながらも生きていく、男女の愛をテーマにしたものが多いのですが、この短編集にもいろいろな女性たちが登場します。

    遠くに、かすかな明るい日射しを見出すような終末に、救いを感じます。

    次の一冊をと待ち遠しくなるのは、乙川さんのそんな優しさに出会う楽しみからなのでしょうか。

    2011年12月10日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.09

    散歩のたのしみ 初雪への祈り

    ナナとふたりの、夜明け前のお散歩。

    日の出を過ぎても、空は鉛色に曇り、風が落ち葉を舞い上げます。

    公園に着くと、白いものが風に乗り、やわらかく地面に落ちると、そっと消えゆきます。

    「初雪かな」

    早く帰りたがるナナを待たせて、子どもの志望校合格を、初雪に祈ります。

    韓流映画の一場面ではないですが、子どもが恋している学校に合格できますように。

    2011年12月9日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.09

    7+8= おとうさんのおとうさん

    おとうさんの、おとうさんは、「にゅういん」ちゅう。

    まいにち、「てんてき」をしています。

    おおさかのびょういんなので、おとうさんは、おとまりして、「おみまい」にでかけます。

    おとうさんが、おるすのあいだは、おかあさんと、おさんぽです。

    うえのこうえんで、「440こめ」を、みつけました。

    おとうさんの、おとうさんは、なんにちかしたら、「100さい」の、おたんじょうび。

    ボクは、ボールあつめを、がんばります。

    おとうさんの、おとうさんも、ながいきしてくださいね。

    2011年12月9日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.09

    聴診器のむこうに 頑張れアヒルちゃん

    6が月の赤ちゃんの足元には、2匹のアヒルちゃん。

    足の甲よりも大きくて、十二分な存在感。

    ご機嫌な時には、足を大きく曲げて、くわえて遊びます。

    見てよし、触ってよし、食べてよし。

    アヒルちゃん、頑張ってますよね。

    2011年12月9日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.08

    カンガルーの本棚 ジブリの鈴木さん

    鈴木敏夫さんの「ジブリの哲学:変わるものと変わらないもの」(岩波書店)を、読みました。

    鈴木さんは、スタジオジブリの代表取締役を兼ねられる「名プロデューサー」。

    宮崎駿監督や、高畑勲監督と共に、「となりのトトロ」や「火垂るの墓」などの、数々の名作を世に送りだされました。

    この本は、鈴木さんが発表されてきた、数々のエッセイや論文を編集したもの。

    TVのトーク番組や、新聞の書評を通じて知りました。

    その中で鈴木さんは、思春期とは、「価値が定まらない時期」と定義されています。

    「以前のように思春期を脱して大人になっていくのではなく、思春期を内包したまま年を重ねていく。」

    そして、「還暦を迎え、本当なら年齢相応のジジイになっていないといけないはずが、いつまでたっても、若い気分が抜けない。そして、その心地よさと居心地の悪さが、僕には同居している。そういう自分のことが少し理解できたような気がした。」と、書かれています。

    ジブリおたくの方には、垂涎の一冊です。

    2011年12月8日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.07

    聴診器のむこうに アレルギー超大作

    3年生の女の子の夏休みの作品は、「食物アレルギーについて」

    10数ページにおよぶ、超大作です。

    絵入りで、分かりやすく「食物アレルギー」が解説されています。

    クリニックの外来に、飾っておきたいほどの出来栄えです。

    兵庫食物アレルギー研究会で次の出版物を発刊する時は、女の子にも共同執筆をお願いしましょうか。

    2011年12月7日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

     

  • 2011.12.06

    7+8= ナナのかんづめ

    わたしが、熟睡していると、おとうさんのオーラが飛んできます。

    やっぱり、写真、撮ってたんだ。

    レディーの寝姿を撮るなんて、おとうさん、反則ですからね。

    「ナナのかんづめ」なんて、タイトルも、止めてくださいね。

    2011年12月6日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.05

    7+8= 終わりのない旅

    おとうさんと、おさんぽちゅう、スーパーボールを、みつけました。

    オレンジいろの、でこぼこしたボールです。

    このあいだ、おかあさんとみつけたボールを、かずにいれると、「438・439こめ」。

    ことしも、のこりすくなくなってきたけど、まいにちが、しょうじんです。

    ボクの「ボールさがしのたび」に、おわりのことばは、ありません。

    2011年12月5日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.05

    クリニックだより 12月の休日診療所

    12月4日、神戸市の休日急病診療所に出かけました。

    今日は、嘔吐を繰り返す子どもさんが、大勢受診されました。

    インフルエンザで学級閉鎖される学校も拡がってきましたので、心配していましたが、今日の午前中の診察では、A型の子どもさんが2名と、まだ大流行には至っていません。

    クリニックでは、発熱されて来院された方は、発熱待機室(きりんの部屋)でお待ちしていただくことにしています。

    スタッフまでお声をおかけください。

    2011年12月5日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.04

    7+8= おはなのスタンプ

    「ハッちゃん、こっちむいて」

    おとうさんが、ボクを、よびます。

    かたてにカメラ、はんたいのてに、おやつをもって、ボクの「き」をひこうとします。

    ボクの、おかしなおかおを、とるつもりなんでしょ。

    それなら、ボクは、「おはなのスタンプ」こうげきです。

    カメラがよごれても、しらないですよ~。

    2011年12月4日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.03

    7+8= なに書いてるの

    おとうさんが、ボクのおへやにやってきました。

    ボクは、しっぽを100かいもふって、だいかんげい。

    「おとうさん、ボールで、いっしょにあそぼうよ」

    あれれ、おとうさん。

    カバンから、パソコンをだして、おしごとですか。

    その、わらいかたは、ブログでしょ。

    がめんに、ボクのおかおが、みえますよ。

    2011年12月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.03

    カンガルーの本棚 カンガルーでもわかるTPP

    中野剛志さんの、「TPP亡国論」(集英社新書)を、読みました。

    国論を二分しているTPP。

    カンガルーにも分かる言葉で、わかりやすく解説されています。

    内需を拡大する事で、デフレからの脱却を図るべき時期に、農業従事者を失業に追いやり、内需を冷え込ます愚かさ。

    食料品は、一国の戦略物質であるのに、その生命線を他国に明け渡す愚かさ。

    様々な経済的視点から、痛快にTPP反対論を述べられています。

    254pの新書本ですが、あまりのおもしろさに、一日で読み終えました。

    TPPを考える上で、必読の一冊です。

    2011年12月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.02

    カンガルーの本棚 毛布ネコ

    重松清さんの、「ブランケット・キャッツ」を、読みました。

    レンタルCDや、レンタカーのように、レンタルされるネコの物語。

    7匹のネコが出会う、2泊3日の飼い主さんは、大切に人生を生きてきた人々。

    学校や、職場や、家庭の中で、うまくいかないことがいっぱい起きて、それでも生きていく姿を、ネコ達が見つめます。

    重松さんの小説には、悲しくて、せつなくて、そして少し希望の光が見え隠れします。

    2011年12月2日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.02

    7+8= ナナレンジャー

    はっぱの上に、ハート形の花びらが落ちています。

    おとうさんの、歩みが止まります。

    「これは、きますよ~」

    おとうさんの「いたずらパワー」を、感じます。

    「ナナ、ちょっとだけ、じっとしててね」

    いよいよ、始まりです。

    ハート型の花びらを、わたしのおでこにひっつけて、「ナナレンジャー」

    そんな遊びばかりしてるから、「いつまでも、子ども」と言われるんですよ。

    でも、わたしは、そんなおとうさんが、大好きで~す。

    2011年12月2日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.12.01

    聴診器のむこうに トランスフォーマー

    10才の男の子の手には、スポーツカーのミニチュアモデル。

    おとうさんに、買ってもらったと、うれしそう。

    見せてもらうと、トランスフォーマー。

    車から、ロボットに変わります。

    「すごいね、変身するね」と言いますと、

    「変形です」

    トランスフォーマーって、変形なんですね。

    2011年12月1日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

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