カンガルーの小部屋

2012年 1月

  • 2012.01.31

    聴診器のむこうに 亀吉

    「ハムスターは、どうしたの」

    「里子に、出しました」と、おかあさん。

    11才の男の子には、アレルギーがあるので、毛がでるペットは飼えません。

    「代わりに、カメを飼ったんです」って、言われるので、

    「名前は、何」って、尋ねます。

    「亀吉」と、男の子。

    なんと、古風な名前なんでしょう。

    「お手、する?」

    「しません」

    「しっぽは、振る?」

    「ふりません」

    と、短いやりとりが、続きます。

    「かわいがってあげてね、きっと、竜宮城からの、招待状がくるからね」と、

    大切な助言も忘れない、わたしでした。

    2012年1月31日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.01.30

    クイズで長英先生 その9答え

    【問題その9】

    高野長英先生は、このままでは日本も外国に占領されるという危機感をいだいていました。

    この時代に世界史上、有名な事件が起きますが、何でしょう?

    A:亜鉛戦争

    B:アヘン戦争

    C:マリワナ戦争

     

    1840年、清国とイギリスとの間に、戦われた「アヘン戦争」は、清国の敗北に終わります。イギリスと清国との間に結ばれた不平等条約は、列強諸国も便乗するところとなり、アメリカ、フランスとの間にも、不平等条約が結ばれます。

    清朝の敗戦は、いち早く幕府にも伝えられ、大きな衝撃を与えます。

    特に蘭学者は、この戦争の国際的な意味を理解し、危機感を募らせます。

     

    問9の答えは、B:アヘン戦争が、正解です。

    A:亜鉛戦争は、レアメタルを争奪するために、今後起きるかもしれない争い。

    C:マリワナ戦争は、南米はコロンビアの麻薬密売組織との闘いです。

    2012年1月30日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.29

    カンガルーの本棚 待ってるよ

    大田康介さんの「のこされた動物たち」(飛鳥新書)を、読みました。

    副題に「福島第一原発20キロ圏内の記録」とつけられているように、取り残された動物の写真と短文で構成されています。

    今はだれも住んでいない家の玄関から動こうとしないイヌたち。

    痩せこけて歩くネコたち。

    そして、用水路にはまり、抜け出せないでいるウシたち。

    写真に写るその目は、飼い主さんが戻ってくるのを「いつまでも、待ってるよ」と、訴えているかのようです。

    この1冊の写真集を読むだけで、この星の生き物と原子力発電が、いかに相いれない存在であることかが、わかります。

    つらいけれど、目をそむけてはいけない1冊です。

    2012年1月29日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.28

    聴診器のむこうに およぎとワニと

    10才の男の子が、ひさしぶりの診察に来られました。

    おとうさんの転勤で、一緒にタイに行くそうです。

    「むこうでの生活で、なにか注意することはありますか」と、おかあさん。

    食べ物アレルギーは、全て大丈夫になったし、喘息も落ち着いています。

    そうそう、大切な助言を忘れていました。

    「タイといえば、洪水に気をつけてね。泳ぎを練習すること。ワニを避けて泳げるようになることが、大事ですね」

    タイ、およぎ、ワニ。

    今年のセンター試験にも出たそうですよ。

    2012年1月28日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.01.27

    クイズで長英先生 その9

    【問題その9】

    高野長英先生は、このままでは日本も外国に占領されるという危機感をいだいていました。

    この時代に世界史上、有名な事件が起きますが、何でしょう?

    A:亜鉛戦争

    B:アヘン戦争

    C:マリワナ戦争

    2012年1月27日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.26

    7+8= 鉄人さんの手袋

    おさんぽの、かえりみち。

    くさのうえは、まっしろです。

    「しもが、おりてるね」と、おとうさんが、おしえてくれます。

    あれ、あんなところに、てぶくろが・・。

    あおいいろに、きいろいせん。

    もしかして、おとうさんが、まえにおはなししてた、「てつじんさん」の、てぶくろかな。

    だったら、ボクが、とどけてあげなくっちゃ。

    「ハッちゃん、よけいなことは、しません」

    おとうさんは、しょうきょくてきだけど、おててがつめたいよね。

    「てつじん」さん。

    2012年1月26日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

     

     

  • 2012.01.25

    クイズで長英先生 その8答え

    【問題その8】

    高野長英先生が活躍した時代、時の政府は外国との関係を断っていました。

    では、この政策は、何と呼ばれているしょう?

    A:鎖国政策

    B:TPP

    C:バテレン追放令

     

    1639年(寛永16年)、徳川幕府は、ポルトガル船の来航を禁止します。

    1641年(寛永18年)、平戸のオランダ商館を長崎の出島に移して長崎奉行が監視します。

    これでオランダ・中国・朝鮮以外の諸国との国交を閉ざすという、鎖国体制が完成しました。                                                                            幕府の鎖国政策により、貿易の窓口は対馬藩、松前藩、薩摩藩、長崎の4か所となります。                                                                   問題6の答えは、A:鎖国政策が正解です。                                          B:TTPは、いま話題の「環太平洋戦略的経済連携協定」。わが国を、アメリカの属国とするものです。                                                                           C:キリシタン追放令は、1587年(天正15年)豊臣秀吉が発令したキリスト教宣教と南蛮貿易に関する禁制文書です。

    2012年1月25日                           いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.24

    7+8= おめでとボール

    このごろ、おねえちゃんは、ニコニコしています。

    ボクたちのごはんにも、「かんずめのおにく」が、ついてきます。

    「ハッちゃん、ごうかく、してん」

    おねえちゃんが、わらいながら、いいます。

    「ごうかく」って、どうするのか、ボクにはわかりません。

    でも、「ごうかく」は、おいしいあじがします。

    ボクは、「しかく」や「ろっかく」より、「ごうかく」が、すきです。

    こうえんで、あかとしろの、ボールをみつけました。

    「447こめ」です。

    「おめでとボール」は、おねえちゃんに、あげることにします。

    これからも、たくさん、「ごうかく」して、おいしいものを、くださいね。

    2012年1月24日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.23

    クイズで長英先生 その8

    【問題その8】

    高野長英先生が活躍した時代、時の政府は外国との関係を断っていました。

    では、この政策は、何と呼ばれているしょう?

    A:鎖国政策

    B:TPP

    C:バテレン追放令

    2012年1月23日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.22

    7+8= 交代の時間ですよ

    おかあさんが連れてきた、白いワンちゃん。

    動かないし、お話もしないし、どこか変です。

    でも、時々わたしのお茶わんに来て、お水を飲みます。

    後がつかえてるので、そろそろ交代の時間ですよ。

    2012年1月22日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.21

    クイズで長英先生 その7答え

    【問題その7】

    高野長英先生は、長崎で修行をして、語学の腕を磨きました。

    では、長崎での恩師の名前は、何というでしょう?

    A:シーベルト

    B:シートベルト

    C:シーボルト

     

    ドイツ・バイエルン生まれのシーボルト先生は、ヴェルツブルグ大学で医学をおさめました。

    在学中から、東洋の研究を志し、卒業後オランダ領東インドの軍医となります。

    1823年に来日し、長崎は出島のオランダ商館内に勤務します。

    問題7の答えは、C:シーボルトが、正解です。

    A:シーベルトは、被曝による生物学的影響の大きさの単位。

    B:シートベルトは、車に乗った時に着用が義務付けられているものです。

    2012年1月21日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.20

    クイズで長英先生 その7

    【問題その7】

    高野長英先生は、長崎で修行をして、語学の腕を磨きました。

    では、長崎での長英先生の恩師の名前は、何というでしょう?

    A:シーベルト

    B:シートベルト

    C:シーボルト

    2012年1月20日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.19

    7+8= エステ犬ナナ

    「キャー、なにしてくれたの」

    朝から、おかあさんの叫び声がします。

    「ナナが、わたしの馬油クリーム、食べてしもた」

    いまさら、さわいでるのですか。

    何を言われても、わたしは平気です。

    だって、わたしのお口が届くところに、馬油の入れ物を置いたのは、おかあさんでしょ。

    一晩かかって、工夫して、蓋をあけて、ペロペロして・・

    苦労したのに、後から起きてきたおかあさんの小言は、聞きたくありません。

    おとうさんは、また新しいのを買うとすると、いくらするのか心配しています。

    「そういえば、ナナちゃんの背中の毛並み、フワフワになったね」

    わたしをなでて、前向きな発言をするおねえちゃんを、わたしは好きです。

    エステをしながら、家族関係が見えて、楽しい朝になりました。

    2012年1月19日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.18

    クイズで長英先生 その6答え

    【問題その6】

    高野長英先生は、囚われる前、ある職業についていました。

    では、その職業とは何でしょう?

    A:医者

    B:廻船問屋

    C:高級官僚

     

    問題6は、長英先生の職業についての質問です。

    長英先生は、長崎に留学してシーボルト先生の鳴滝塾で、医学と蘭学を学びます。

    天保元年(1830年)江戸に戻った長英先生は、麹町に町医者として蘭学塾を開業し、渡辺崋山と知り合います。

    蛮社の獄の、本当のターゲットとされる韮山代官「江川坦庵」は高級官僚、渡辺崋山は今の都道府県副知事といえるでしょう。

    問題6の答えは、道上理事長と同じ職業、A:医者が正解です。

    2012年1月18日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.17

    クイズで長英先生 その6

    【問題その6】

    高野長英先生は、囚われる前、ある職業についていました。

    では、その職業とは何でしょう?

    A:医者

    B:廻船問屋

    C:高級官僚

    2012年1月17日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.16

    クリニックだより 新しいエプロン

    小児科外来の看護師さんのエプロンが、変わりました。

    ピンク色に、キリンさんの柄です。

    お子さんに、気にいっていただけると、うれしいのですが・・

    「よく、似会っていますね」と、お声をかけていただけると

    笑顔のサービスが、つきますよ。

    2012年1月16日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.16

    クイズで長英先生 その5答え

    【問題その5】

    高野長英先生は、小伝馬町の牢獄を、ある策を巡らせて脱獄しました。

    では、その策とは何でしょう?

    A:仮病を使った

    B:牢屋に火をつけた

    C:看守を買収した

     

    第5問は、長英先生の脱獄に関する問題です。

    蛮社の獄に連座した長英先生は、罪の予想に反して「永牢」の判決を受けます。

    当時の獄中生活は劣悪を極め、獄中死する者があとを断ちませんでした。

    長英先生は繰り返し恩赦の請願を行いますが、当時の牢屋奉行の上司は、蛮社の獄の首謀者「鳥居耀蔵」であったために、恩赦の願いはかなわず、長英先生はやむを得ず脱獄を試みます。

    当時、牢屋が火事に巻き込まれる恐れがある時には、一時的に牢屋の鍵を開けて囚人を解き放ち、3日の猶予で帰牢させる「切放し」の制度がありました。

    長英先生は、雑役夫を買収し、小伝馬町の牢屋に放火させます。

    母に会いたい、自分の学問をこの国に活かしたいという強い願いが、脱獄に向かわせたのでした。

    第5問の答えは、B:牢屋に火をつけた。C:看守を買収した。が正解です。

    A:仮病をつかった場合は、そのまま死ぬまで放置されたことでしょう。

    2012年1月16日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.01.15

    7+8= はるのファッションショー

    「ナナちゃん、おもて、さむいからね」

    おかあさんの、やさしい声がします。

    「はい、いいもの、着ようね」

    今朝は、リサとガスパールのついた、ズボンです。

    腰から下は、温かいけれど、胸から上は、スースーします。

    これって、冬ものじゃあ、ないですよね。

    いくら、バーゲンしてたからって、季節を考えてくださいね。

    2012年1月15日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.14

    かんがるうっ子 脂肪太り

    勉強中の子どもに、慣用句の問題を出します。

    「調子が出てきて、積極的、活動的になることは、『なにがのる』って、言うのでしょう」

    子どもが少し考えている様子なので、ヒントを出します。

    「それは、あなたに関係する事です」

    「あっ、そうか。『脂肪がのる』やろ」と、答えます。

    なるほど、あなたは食べる量はわたしよりも多くなりました。

    その結果、脂肪がのってきましたね。

    でも、答えはやっぱり「脂がのる」でしょ。

    2012年1月14日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.13

    クイズで長英先生 その5

    【問題その5】

    高野長英先生は、小伝馬町の牢獄を、ある策を巡らせて脱獄しました。

    では、その策とは何でしょう?

    A:仮病を使った

    B:牢屋に火をつけた

    C:看守を買収した

    2012年1月13日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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