カンガルーの小部屋

2012年 1月

  • 2012.01.12

    クイズで長英先生 その4答え

    【問題その4】

    高野長英先生と同じ時に、逮捕された有名人がいます。

    では、その人の名前は、何というでしょう?

    A:渡辺崋山

    B:渡辺死火山

    C:渡辺活火山

     

    第4問は、蛮社の獄に連座した人についての問題です。

    蛮社の獄では、8名が逮捕されました。

    ・渡辺崋山(田原藩家老。47歳)

    ・高野長英(町医者。36歳)

    ・本岐道平(元徒士。46歳)

    ・順宣(無量寿寺住職。50歳)

    ・順道(同上。順宣の息子。28歳)

    ・斎藤次郎兵衛(元旗本家家臣。66歳)

    ・山崎秀三郎(蒔絵師)

    ・山口家金次郎(旅人宿経営)

    渡辺崋山は、そのリーダー格です。

    渡辺崋山(わたなべ かざん)は、1793年三河国田原藩の藩士の子どもとして生まれ、家老にまで上り詰めます。

    尚歯会に参加して、長英らと飢饉の対策について話し合いました。

    また、海防問題などでも論議するようになります。

    日本が清国のように、欧米諸国の植民地になるのではないかという危惧をいだきました。

    崋山は、幕府の保守的な海防方針を批判した『慎機論』を著した罪を問われます。

    第4問は、A:渡辺崋山が正解です。

    火山が、爆発する心配をした人ではありませんので、念のため。

    2012年1月12日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.11

    クイズで長英先生 その4

    【問題その4】

    高野長英先生と同じ時に、逮捕された有名人がいます。

    では、その人の名前は、何というでしょう?

    A:渡辺崋山

    B:渡辺死火山

    C:渡辺活火山

    2012年1月11日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.10

    7+8= ぼくの年

    げんかんに、ボクのカレンダーを、かざります。

    おとうさんが、とうきょうのがっかいで、かってきました。

    ことしは、「たつどし」って、みんながいいます。

    でも、ボクたちは、まいとし「いぬどし」で~す。

    「たっちゃん」なんかには、まけませんよ~だ。

    2012年1月10日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.09

    カンガルーの本棚 思い出の一冊に

    阿部彩さんの「弱者の居場所がない社会」(講談社現代新書)を、読みました。

    阿部さんは、前著「子どもの貧困」(岩波新書)で、一躍時の人となった研究者です。

    「貧困」とは、生活水準を保つための資源の不足を表す言葉。

    「社会的排除」とは、社会における人の「位置」や、人と人との「関係」、人と社会との「関係」に関わる言葉。社会から追い出されることと説明されています。

    216ページの本が、サイドラインで真っ赤になりました。

    医療生協がどこに向かうべきなのか、その原点を教えてくれたように思います。

    この本を、100歳で亡くなった父の通夜の席で読みました。

    じっとしていると眠くなるので、会場内を歩き回りながら読みました。

    父と私とは、生き方は違います。

    けれど、本が大好きで、書くのが大好きで、人と話しするのが大好きで、そんな好奇心のかたまりのようなところは、父譲りです。

    自分が何を願うのか、社会に対して何を貢献していけるのか、これからの生き方を、考え考えながら読みました。

    わたしの、読書生活の中でも、思い出となる一冊になりました。

    2012年1月9日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.01.09

    クイズで長英先生 その3答え

    【問題その3】

    高野長英先生は、時の政府を批判したとして逮捕されました。

    では、この時の言論弾圧事件は、何と呼ばれているでしょう?

    A:番茶の獄

    B:蛮社の獄

    C:番犬の獄

     

    第3問は、1839年(天保10年)に長英先生が陥れられた、言論弾圧事件についての問題です。

    天保年間には、蘭学が盛んになり、研究と知識の交流をしようという動きがおきました。

    渡辺崋山は、そうした動きの中心的人物で、高野長英や小関三英は、崋山にオランダ語を翻訳し、情報を提供する役割であったと言われています。

    この潮流は、主流派の国学者たちからは、蔑みをこめて「蛮社」(南蛮のグループ)と呼ばれました。

    蛮社の獄の弾圧の首謀者である鳥居耀蔵は、幕府の文教部門を代々つかさどり、体制の番人をもって任ずる「林家一門」の出身でした。

    そのため、蘭学を憎しみ敵対し、長英たちの弾圧にふみきりました。

    第3問の答えは、B:蛮社の獄が、正解です。

    A:番茶を飲んでいて、捕まった事件ではありません。

    C:ナナやハッちゃんのような、番犬にまつわる事件でもありません。

    2012年1月9日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.08

    カンガルーの本棚 患者さんこそが教科書

    帚木蓬生さんの、「風花病棟」(新潮文庫)を、読みました。

    10人の良医たちを主人公にした、短編集です。

    あとがきで、作者の蓬生さんは、自らが急性骨髄性白血病に罹ったと、告白されています。

    帚木蓬生さんは、著名な精神科のお医者さんです。

    病んだ治療者の視点から、医師という職業を選んだ人間の喜怒哀楽を描かれています。

    「患者こそが教科書」

    「逃げんで、踏みとどまり、見届ける」

    帚木蓬生さんの臨床医としての座右の銘が、そこかしこに散りばめられています。

    新春に読むにふさわしい本に、巡り合えてよかったと思いました。

    2012年1月8日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.01.08

    クイズで長英先生 その3

    クイズで長英先生、いかがですか。

    正解に、たどり着けましたでしょうか。

    では、第3問です。

    【問題その3】

    高野長英先生は、時の政府を批判したとして逮捕されました。

    では、この時の言論弾圧事件は、何と呼ばれているでしょう?

    A:番茶の獄

    B:蛮社の獄

    C:番犬の獄

    2012年1月8日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.07

    クイズで長英先生 その2答え

    【問題その2】

    高野長英先生は、語学が得意で、当代随一と言われていました。

    では、どこの国の言葉が得意だったのでしょう?

    A:ドイツ

    B:オランダ

    C:フランス

     

    第2問は、長英先生の専門語についての問題です。

    時の徳川幕府の対外政策は、「鎖国政策」と呼ばれ、諸外国との貿易・外交交流を断つものでした。

    ただ、完全に孤立政策を取ったわけではなく、李氏朝鮮及び琉球王国とは「通信」の関係にあり、中国(朝と朝)及びオランダとは、通商の関係を保っていました。

    西欧諸国からの文化は、オランダ語から日本語に翻訳されて 輸入されました。

    このために、オランダ語は徳川時代には、世界に開かれた言語だったのです。

    問題2の答えは、B:オランダが正解です。

    2012年1月7日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.06

    クイズで長英先生 その2

    【問題その2】

    高野長英先生は、語学が得意で、当代随一と言われていました。

    では、どこの国の言葉が得意だったのでしょう?

    Aドイツ

    Bオランダ

    Cフランス

    2012年1月6日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.05

    クイズで長英先生 その1答え

    【問題その1】

    高野長英先生は、お芝居の舞台ともなっている、水沢の出身です。

    では、水沢は、現在の何県にあるでしょう?

    A山形県

    B宮城県

    C岩手県

     

    第1問は、まじめな問題にしました。

    高野長英は、1804年、伊達氏の家臣後藤そうすけ実慶の三男として、生まれました。

    10才の折、母美也(みや)の実家、高野家の養子となります。

    故郷、水沢は、岩手県の南部に位置し、奥州市の一部となっています。

    答えは、C岩手県が正解です。

    2012年1月5日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.04

    クリニックだより 新年の休日診療所

    1月3日、休日急病診療所に出かけました。

    80名ほどの患者さんを、ふたりの小児科医師でわけあって診察します。

    わたしの方には、インフルエンザ6名、急性胃腸炎5名、RS2名、おたふくかぜ2名、

    水痘1名と、多彩な病気の方を診させていただきました。

    インフルエンザの方は、みなさんA型です。

    寒くなりましたので、お体にお気をつけください。

    2011年1月4日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

     

  • 2012.01.03

    クイズで長英先生 その1

    神戸医療生協では、3月21日の前進座特別巡業公演の成功にむけて、取り組んでいます。

    演目は、「毛抜」と「長沢の一夜」です。

    長沢の一夜は、追われた高野長英が、母と再会する物語です。

    それにちなみ、カンガルーの小部屋でも、高野長英の問題を、連載する事に決定しました。

    題して、「クイズで長英先生」

    よ~くお考えのうえ、お答えください。

     

    【問題その1】

    高野長英先生は、お芝居の舞台ともなっている、水沢の出身です。

    では、水沢は、現在の何県にあるでしょう?

    A山形県

    B宮城県

    C岩手県

    2012年1月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.03

    カンガルーの本棚 新春も長英さんから

    佐藤昌介さんの「高野長英」(岩波新書)を、読みました。

    本著は、高野長英が、政治犯として収監される前後の、思想的遍歴に焦点を当てて描かれています。

    純粋に医学的な研究心から、蘭学に傾倒し、その語学力を買われて「渡辺崋山」に出会います。

    やがて、崋山の影響を受けて、国防論にも興味をいだき、「夢物語」を記します。

    幕府の権力闘争の中で、「夢物語」が反政府的と断じられ、「永牢」の刑を受けます。

    脱獄後の逃亡生活の中で、西洋兵書の翻訳を重ねるうちに、封建社会に対し、対決姿勢を強めていきます。

    本書は1997年に発刊されましたが、1984年に吉村昭氏により書かれた「長英逃亡」と対比して読み進めると、長英の人物像がより鮮明にイメージする事ができます。

    3月の前進座のお芝居が、またひとつ楽しみになりました。

    2012年1月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.03

    7+8= コーヒーで乾杯

    おさんぽするおとうさんの、あるきかたが、へんです。

    ボクが、ふりかえると、どうやら、めをつぶって、ねながらあるいているようです。

    「ハッちゃん、よっぱらったから、ちゃんと、あんないしてね」と、ボクだのみ。

    ボクは、せきにんをかんじます。

    おうちにかえると、おとうさんが、ボクに「ちゃいろいえきたい」を、もってきます。

    クンクン、これは、ボクがだいすきな、においです。

    「ハッちゃん、コーヒー、のんでみる?」

    おとうさんにいわれなくても、のみますからね。

    ボクも、「おとなのあじ」が、わかるんですからね。

    2012年1月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.02

    7+8= 注目されて

    「ナナちゃん、いいもの、着せてあげるからね」

    おかあさんの、ねこなで声がします。

    見ると、赤い着物。

    ファーまで、付いています。

    この姿で、おばあちゃんちまで、出かけます。

    わたしの不幸は、まだ続きます。

    お昼から、みんなで、氏神様にお参り。

    大勢の人が、参拝に集まっています。

    「きゃー、着物きてる」

    みんなの注目を浴びて、顔が真っ赤になるかと思います。

    お正月から目立つことをして、どうなってるんでしょうね、この家族は。

    2012年1月2日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.02

    かんがるう目線 今年いちねん

    あけまして、おめでとうございます。

    元旦は、雲の多い朝になりました。

    ハッちゃんを連れてのお散歩は、少し遠出をします。

    おとうさんの、おとうさんの、おとうさんの、おとうさんの、ず~っと昔から、初日の出を見て、人は一年の誓いをしてきました。

    ○患者さんにとり、信頼され、優しい臨床医であること

    ○前進座の公演を成功させること

    ○食物アレルギーの教科書の改定版を出すこと

    ○全国学会で、いくつかの発表をすること

    ○引き受けた講演は、誠実にやりとげること

    ○本をたくさん読むこと

    ○家族といろんな時間を共有すること

    ○ナナとハッちゃんを、お散歩に連れていくこと

    ○しっかり食べて、しっかりと眠り、健康に気をつけること

    たくさんの新年の誓いをする間、ハッちゃんは神妙に待っていてくれます。

    今年も、いい年でありますように。

    2012年1月2日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.01

    7+8= 年越しはお蕎麦で

    紅白歌合戦が始まって、おそい晩御飯になりました。

    カサコソ、かさこそ。

    おとうさんが、袋から何かを取りだします。

    「ナナ、看護師さんからいただいた、年越し蕎麦やで」

    わたしは、おそばを食べたことがありません。

    「なに、なに、そば粉と、粉乳と・・」

    おとうさんが、成分表を読み上げます。

    わたしは、たぶん、「おそばアレルギー」はないと思います。

    お仕事はそれくらいにして、早くお皿にいれてくださいね。

    2012年1月1日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.01.01

    散歩のたのしみ にぎやかな声

    新しい年を迎え、いつもより少し遅い時間のお散歩。

    公園からは、ちいさな子どもの笑い声が聞こえます。

    前を歩く家族は、おじいちゃんとおばあちゃん、それにお孫さんのようです。

    手をつないだり、はなしたり。

    いつもは静かな住宅街が、数日だけ若返ります。

    ことし一年、どの年代のひとにも、平和で暮らしやすい年でありますように。

    2012年1月1日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.01.01

    7+8= あけおめボール

    「ハッちゃん、あけまして、おめでとう。きょうから、2012ねんだよ」

    おとうさんが、ボクに、あいさつします。

    あさは、まいにち、「あけまして」なのに、どうしてきょうだけ、「おめでとう」なのかなあ。

    ボクには、よくわかりません。

    みんなが、「おめでとう」というから、おめでたいのかな。

    さっそく、こうえんで、「446こめ」を、みつけます。

    「あけおめボール」は、「おべんきょう」をがんばってる、おねえちゃんに、「おねんが」で、あげますからね。

    2012年1月1日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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