カンガルーの小部屋

  • 2012.02.03

    聴診器のむこうに 節分あれこれ⑤

    診察室に入ってきた5才の男の子。

    「あっ、ちょっと待って」と、何かを取りに出ていきます。

    手に持ってきたのは、鬼のお面。

    頭にかぶって、ガオー。

    「写真を撮らせてね」とお願いすると、ポーズを決めて「ガオー」

    今夜は、あなたが主役です。

    2012年2月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.02.03

    聴診器のむこうに 節分あれこれ④

    「幼稚園では、なにするの」と、わたし。

    「まめまき」って、6才の男の子。

    「おには、そと。ふくは、うち。だね」と、わたし。

    「おにって、どこにいるん?」と、男の子からの、先制の質問。

    「おにはね、世間には、いっぱい、いるからね」

    「年金泥棒おにや、原発おにや・・」と、説明します。

    渡る世間は、おにばかり。

    たのしい説明が、思いつかない、わたしでした。

    2012年2月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.02.03

    聴診器のむこうに 節分あれこれ③

    「保育園で、なにするの」と、わたし。

    「おにまき」って、5才の男の子。

    お願いですから、「おに」は、まかないでくださいね。

    おには、十分間に合ってますからね。

    2012年2月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.02.03

    聴診器のむこうに 節分あれこれ②

    「節分は、なにするの」と、尋ねます。

    「豆まき。おには、そと、ふくは、うち」って、8才の男の子。

    「ふくって、なに」と、追加の質問。

    「ふくって、神様」と、男の子。

    8才になると、さすがに答えも進化します。

    「神様って、貧乏神のこと?」と、変化球をなげますと、

    さすがに答えは「・・・」

    ふくとは、宝くじが当たる事です。

    それに、おとうさんのお給料が上がる事です。

    しっかり豆を投げて、「ふく」を呼び込みましょうね。

    2012年2月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.02.03

    聴診器のむこうに 節分あれこれ①

    「今日は、幼稚園でなにするの」と、わたし。

    「まめまき」って、6才の男の子。

    「おには、そと。ふくは、うち。って言うけど、ふくって何?」と、わたし。

    「・・・」男の子は、正解にたどりつけません。

    「ふくは、おにの反対だよ」と、スペシャルヒントを出します。

    「にわ、か」と、男の子。

    それも言うなら、「にお」でしょ。

    小学校に入ったら、ひらがなのお勉強が始まりますからね。

    しっかりと、お勉強してくださいね。

    2012年2月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.02.03

    かんがるうっ子 もっと食べたいな

    お布団に入り、テレビの番組は節分のニュース。

    「あっ、豆まき忘れてた。」

    布団を抜け出し、コートを着て、外に出ます。

    「鬼はそと、福はうち」

    声のボリュームを下げて、無病息災を祈ります。

    ナナちゃんとハッちゃんには、7粒。

    かんがるうっ子は、13粒。

    「もっと食べたいな」

    おとうさんと、おかあさんは、おなかいっぱいです。

    2012年2月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.02.03

    7+8= 編集長さんからの助言

    おかあさんが、わたしに「赤ワイン」を飲ませたことが、おとうさんの職場で話題になりました。

    編集長さんの助言は「ナナちゃんやったら、白ワインの方が、よかったのに」

    「なるほど、ナナの体は白いから、白ワインの方がいいとは、科学的ですよね。」

    おとうさんは、すっかり試してみる気になっています。

    赤、白の問題じゃなくって、ワインはわたしには、ダメなんです。

    「それなら、ロゼにしようか」とは、どこまでいっても、おバカさん。

    未成年に、お酒はダメだと、習わなかったのですか。

    おとうさん。

    2012年2月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏