カンガルーの小部屋

  • 2012.04.13

    7+8= わたしを忘れないでね

    「ナナちゃんに、ごはん、あげてないんとちがう?」

    朝のお散歩のときに、わたしのごはんが、はいったままの器を持ちながら、おとうさんがいいます。

    「あっ、忘れてたかもしれへん」と、おかあさん。

    「雨が降り出したし、電話がかかってきたし・・」

    おかあさんの、いいわけが続きます。

    そうです、わたしは、昨日の晩、ごはん抜きでした。

    おかあさんが、ごはんの器を、玄関の下駄箱の上に置いたまま、忘れていました。

    「そういえば、ナナちゃん、ずーっと、クンクン鳴いていたけど、何でかなあと思ってて」

    わたしが、一生懸命に「ごはん、まだですよ」って、伝えていたのに、分かってもらえなかったです。

    玄関に座って、下駄箱の上をみて、教えようとしていたのに、気づいてくれなかったです。

    食べ物のうらみは、こわいですよ。

    おわびに、おいしいおやつを、くださいね。

    2012年4月13日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏