カンガルーの小部屋

2012年 6月

  • 2012.06.30

    カンガルーの本棚 脳に良くないことって

    小西行郎先生の「子どもの脳によくないこと:赤ちゃん学、脳科学を生かす子育て」(PHPサイエンス・ワールド新書)を、読みました。

    小児科教授を経て、赤ちゃん学会理事長をされている小西先生が、子どもの脳にとって良くないことを伝授されます。

    子どもに育てたい心として、「幸せと感じられる心」「人を敬う心」「感謝できる心」をあげられます。

    そのためには、「親がしっかりと生きているさま」を子どもに見せること。

    過保護・過干渉をさけ、子どもを信じて、任せてみること。

    そのうえで、子どもが必要だとしたときに、どう関わってやれるか。

    と、伝えられます。

    かんがるうっ子の親として、小児科医として、深く考えさせられる一冊です。

    2012年6月30日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.29

    聴診器のむこうに きいろい恐竜

    3才の男の子の、今日の課題は、玉子スープの負荷試験。

    おかあさんが作ってくれたスープを、いただきます。

    判定の時間になり、入ってきた男の子のTシャツに、釘付けです。

    きいろのTシャツに、きいろの恐竜。

    もしかして、さっき食べたのは、恐竜の卵・・。

    いえいえ、そんなはずはありません。

    外来診察では、ときどき不思議な事がおこります。

    2012年6月29日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.28

    クリニックだより コップの中のうしさん

    外来での食物負荷が続きます。

    子どものカルテには、わかりやすいカードが、さしこまれます。

    手作りのカードは、ときどき模様替え。

    牛乳を飲んだ子どものカードは、コップに入った「うしさん」マーク

    お腹の中で、「も~っ」と啼かれると、ビックリしますよね。

    でも、生きた「うしさん」の負荷はしていませんので、ご安心くださいね。

    2012年6月28日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.27

    7+8= 蒼いうさぎ

    あめのひは、いちにち、おへやで、おるすばん。

    おさんぽも、みじかくて、

    おにわにも、でられません。

    おとうさんが、やってきて、

    ボクを、だっこして、よしよし します。

    おとうさん。

    きょうみたいに、ボクのへやにきて、

    パソコンでも、ほんよみでも、していてくださいね。

    ひとりでいると、「あおいうさぎ」に、なってしまいますからね。

    2012年6月27日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.26

    聴診器のむこうに 進化系

    8才の男の子のTシャツは、みず系ポケモン。

    ミジュマル→フテチマル→ダイケンキと進化します。

    男の子は、まだ、ミジュマル・レベルかな?

    でも、ミジュマルの方が、かわいくて・・

    進化しても、笑顔をわすれないでいてくださいね。

    2012年6月26日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.25

    聴診器のむこうに ぬいぐるみの値段

    女の子が手にしているのは、大きなぬいぐるみ。

    大切に、お膝に抱えます。

    「それ、どうしたの?」って、お尋ねしますと、

    「UFOキャッチャーで取ったんです」と、後ろから、おかあさん。

    ずいぶん元手がかかったそうです。

    熱くなると、お店で買った方が安くなる時がありますよね。

    わたしのUFO流儀は、200円だけ。

    取れても取れなくても、それでおしまいです。

    ずいぶんとお金を使い、その流儀を、学びました。

    2012年6月25日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.24

    聴診器のむこうに つをとって

    5年生の男の子は、自然学校を前に、手のひらに怪我をしました。

    自然学校では、いろいろなことを体験するので、

    片手が使えないと、とても不便。

    中でも、魚つかみは、めったに体験できないイベントです。

    素早く逃げる魚を、両手でつかみます。

    片手を痛めた男の子に、助言します。

    「ねえねえ、魚つかみの『つ』をとって、魚かみにしたら」

    「あざらしや、オットセイは、こうやって、魚を口で捕まえるでしょ」と、

    実演します。

    気のいい男の子は、私の真似をして、口をあけて、魚を捕まえる動作をします。

    そうそう、その心意気。

    楽しんでなんぼの世界です。

    しっかり楽しんで、帰ってらっしゃいね。

    2012年6月24日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.24

    散歩のたのしみ 晴れた日には

    晴れた日には、駅までの道すがら、遠くに海が見はらせます。

    カメラのレンズの倍率をあげると、明石海峡大橋の橋げたが写ります。

    ということは、橋げたの上の「カモメさん」には、

    わたしの姿が、見えるかも・・

    寝ぐせの髪の毛は、見ないでくださいね・

    2012年6月24日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.23

    聴診器のむこうに ジョバス

    中学生の女の子の部活は、「ジョバス」

    しばらく考えて、「女子バスケット部」だと、気づきます。

    なにでも、略すのが流行りです。

    「つけま」に「づけま」

    何の事だか、おわかりですか?

    子どもの部活は、「ハンドベ」

    走るのが遅い子どもには、ピッタリのクラブですね。

    2012年6月23日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.22

    カンガルーの本棚 いろいろな気持ち

    石川幹人さんの、「人は感情によって進化した」(ディスカバー携書)を、読みました。

    感情と環境との関係について、石川さんは「かっての生活環境にふさわしい形で、感情がつくられている。狩猟採取社会にふさわしい感情が、文明社会にも生きている。」と、述べられています。

    捕食者から逃げる「恐怖」は早い段階で、

    個体の上下関係を形成する「怒り」や「おびえ」は、群れを形成するようになって、

    協力関係が築かれ、それを維持する役割を担う「罪悪感」や「義理」は、更に進化した段階で。

    毎日、毎時、毎分ごとに目まぐるしく移り動くの感情を、人類の進化の歴史の中で客観視できる一冊です。

    2012年6月22日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.21

    7+8= あめのげし

    「ハッちゃん、おはよう。『あめのげし』だね」

    おとうさんが、げんきよく、ボクのへやに、はいってきます。

    あさのおさんぽが、みじかくて、すみそうで、ラッキーって、おもってるんでしょ。

    おとうさん。

    でも、「あめのげし」って、なんのことですか。

    おいしいものだったら、いいのにな。

    2012年6月21日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.06.21

    7+8= はやくでてきなさい

    おさんぽみちに、あやしいにおい・

    こっちから、におって、

    あっちから、におって。

    なにかが、ぜったい、「せんぷく」しています。

    「ハッちゃん、ナナちゃんたち、さきに、いっちゃったよ」

    おとうさんは、ボクを、いそがせます。

    でもね、おとうさん。

    「おうむさん」だって、しゅうねんで、つかまえたでしょ。

    ボクも、おてがらを、たてたいんですからね。

    2012年6月21日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.06.20

    カンガルーの本棚 愛情と無理解と

    佐々木正美先生の「アスペルガーを生きる子どもたちへ」(日本評論社)を、読みました。

    「アスペルガー症候群は、脳の統合機能の障害だ」と、佐々木先生は推察されます。

    親子の関係に言及された箇所で、「親は最大の愛情をもって『理解者になりたい』と思いながらも、同時に偏見者になってしまうというきわどいところがある」と、書かれています。

    子どもの障害を認めたくない親の気持ち、なんとか「普通の子ども」にしようと頑張る親の熱意。

    それが子どもを追いつめて、二次障害を引き起こしていきます。

    子どもの「あるがまま」を認め、子どもにその人生を任せる難しさ。

    講演口調の読みやすい文章ながら、そこに書かれている内容の深さと難しさに、沈黙の一冊です。

    2012年6月20日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.19

    聴診器のむこうに しっぽが生えて

    外来の楽しみのひとつは、子どもさんのファッション。

    今回、ご登場願うのは、ハード・テイルと、レッグウオーマーの赤ちゃんです。

    「かっわい~。おしゃれ~」

    看護師さんの、歓声があがります。

    悪魔のファッション・パワーで、外来診察の流れが止まります。

    2012年6月19日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.18

    7+8= おいしい季節

    おいしいきせつに、なりました。

    おかあさんの、こうぶつは、「なまちゅう」

    おとうさんは、「ハイボール」

    おねえちゃんは、「ドリンクバー」

    ボクは、こうえんの、つめたい、おみずです。

    「100% こうべウオーター、かけながし」

    みなさん、のみすぎないように、ちゅういしましょうね。

    2012年6月18日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.17

    7+8= ボクは男の子

    おさんぽは、たのしみ、はんぶん。

    がまん、はんぶんの、じかんです。

    けさのがまんは、おはなのしゃしん。

    「ハッちゃん、かわいいね!」って、おとうさん。

    でも、ボクは、おとこのこ。

    「おねえけん」では、ないですよ~だ。

    2012年6月17日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.17

    クリニックだより カロリークイズ

    毎月第3金曜日は、「地域の日」

    のぼりをもって、いたやど商店街「きたいちば」さんに。

    今日のメニューは、血圧測定と、カロリークイズです。

    「ドーナッツ」「柿ピー」「せんべい」「シュークリーム」「ポテチ」「豆大福」

    6つの食べ物の中で、カロリーが高いものを、あててもらいます。

    みなさん、どれが一番カロリーが高いか、おわかりですか。

    6つとも食べて、確かめるなんてのは、なしですからね。

    2012年6月17日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.16

    7+8= ハッちゃんハンコ

    ボクは、もうすぐ、7さいです。

    これまでの7ねんは、ボールあつめに、いきてきました。

    これからは、もうすこし、よのなかのやくにたつことが、したいです。

    おとうさんとそうだんしたら、

    「ハンコをおす、おてつだいを、してくれない?」と、いわれました。

    さっそく、ハンコのれんしゅうを、はじめます。

    みぎてをあげて、ペッタンコ。

    じょうずになったら、おとうさんのおしごとの、おてつだいしたいです。

    デビューのひを、まっていてくださいね。

    2012年6月16日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.15

    カンガルギー情報 6月の研究会

    6月14日、兵庫食物アレルギー研究会が開かれました。

    研究会は、今回で212回目。

    森岡芳雄先生が講師役で、「食物アナフィラキシーの対応」を学習します。

    診断から、初期対応、さらにはショック時の対応へと話しが進みます。

    挿管の実技、骨内輸液の方法など、実習も行います。

    この内容を、研究会のメンバーで行えるのが、兵庫食物アレルギー研究会の実力です。

    「保護者と学校の先生に伝えたい、食物アレルギーの基礎知識」も、売れ行き好調です。

    2012年6月15日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.14

    7+8= ごあいさつ

    おねえちゃんを送った後で、いつもと違う、帰り道。

    大きな車が、止まります。

    「何才ですか?」

    中から、おじさんの声が聞こえます。

    みると、この間お会いした、しろワンちゃん。

    1才になった、ボクちゃんです。

    また、お会いしましたね、

    しろワンちゃん。

    寝冷えに気をつけてくださいね。

    2012年6月14日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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