カンガルーの小部屋

  • 2012.07.10

    カンガルーの本棚 不幸せな物語

    重松清さんの「Long,Long ago」(新潮文庫)を、読みました。

    うまくいかない人生を描いた、6つの物語が綴られています。

    「カンガルーのポケット」の今月のテーマは、「運」

    人には、自分の力ではどうしようもない「運」を感じる時があります。

    運がいいとか、悪いとか・・

    はたから見ると、「なんでそうなるの」と、不運ばかり続く人がいます。

    カンガルーのポケットのテーマは、「不運の社会的救済」です。

    でも、重松清さんは不運をも、愛おしくみつめます。

    運が良くても、悪くても、それが自分の人生なら、

    まるごと受け止めて、愛おしむ深さに脱帽です。

    2012年7月10日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏