カンガルーの小部屋

  • 2012.08.09

    カンガルーの本棚 5年半ぶりのピクニック

    恩田陸さんの「夜のピクニック」(新潮文庫)を、読みました。

    映画化もされましたが、高校生生活の一日を描いた作品です。

    書店で手に取り、子どもに薦めると、2日で読んで「おもしろかった」と言います。

    主人公の話を詳しくしてくるのですが、

    私が読んだのは2006年12月のこと。

    一晩をかけて、ただひたすらに歩きとおす学校行事の話としか記憶にはなく、

    あわてて、5年半ぶりに再読しました。

    ふたりの主人公を中心にした心理描写がおもしろく、ぐいぐいと本の世界に引き込まれます

    初めてこの本を読んだ時は、子どもは小学1年生。

    5年半がたち、子どもは身体も心も大きくなりました。

    1冊の本を共有できるっていいものだなと、少しうれしくなりました。

    2012年8月9日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏