カンガルーの小部屋

2013年 1月

  • 2013.01.31

    聴診器のむこうに 足が遅くて

    3年生の男の子が尋ねます。

    「先生、ノロウィルスってなに?」

    医学的質問に、お答えするのも小児科医の務めです。

    「ノロウィルスはねっ、かかると、足が遅くなるんだよ」

    男の子は、感心した様子で、うなづきます。

    これは大変、驚いた。

    吉本バージョンから、標準的な説明に、いつ戻すのか迷います。

    「ノロウィルスはねっ・・」

    子どもへの医学的説明をする時には、注意しましょうね。

    2013年1月31日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.30

    カンガルーの輪舞曲 どこで降りるの

    1月29日、尼崎の小学校で開かれた、「食物アレルギー」の研修会に出かけました。

    最寄駅は、阪急塚口駅。

    しばらく歩くと、電信柱の町目表示が違います。

    駅まで戻り振り返ると、「阪急武庫之荘駅」です。

    西宮北口の次は、「塚口駅」と思い、

    ひと駅手前で降りてしまったようです。

    あわてて阪急電車に乗り、目的地へ。

    小学校には、3名の食物アナフィラキシーのお子さんが通われています。

    6時間目の授業を急遽お休みししていただき、

    全職員参加の研修会を、セットしていただきました。

    2時間余り、しっかりとお聞きいただきました。

    今後とも、よろしくお願いいたします。

    2013年1月30日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.29

    7+8= おとうさん喜び

    あさおきると、おそとが、しろいです。

    いつものみちも、しろいです。

    こうえんにいっても、しろいです。

    ナナちゃんは、いつもとおなじ、しろいです。

    おとうさんは、よろこび、

    こうえんの、しゃしんばかり、とってます。

    すこしは、ボクといっしょに、はしりまわってくださいね。

    2013年1月29日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.28

    聴診器のむこうに 大当たり

    「お正月は、なにかいい事、あったの?」

    6才の男の子に、尋ねます。

    後ろから、おかあさんが代わって答えられます。

    「北海道旅行が、当たったんです」

    おとなふたりで、2泊3日の旅。

    大当たり、金色の玉です。

    それを聞いた看護師さんは、幸運にあやかろうと、

    男の子に握手を求めます。

    おかあさんは、「この子、一生、結婚できないかも」と、言われます。

    ここで、一生分の運を使い果たしたのではないかと、心配されます。

    いえいえ、そんな心配はありません。

    握手組のわたし的には、幸運が続く一生に間違いなしだと思います。

    でも、幸運のおすそわけは、忘れないでくださいね。

    2013年1月28日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.27

    クリニックだより 未来のお医者さん 

    1月26日、医学部受験生に、「模擬面接」を行いました。

    医学科、看護学科、合わせて13名の高校生に参加していただきました。

    ノックして、指示を受けて着席するところから、面接が始まります。

    表情、姿勢、手や足の位置など、きびしくチェックがはいります。

    質問の受け答えも、指導します。

    3時間半以上の模擬体験。

    これで面接準備は、完璧です。

    頑張れ、未来の「お医者さん、看護師さん」

    最後の1分まで、あきらめないで、ベストをつくしましょう。

    2013年1月27日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2013.01.26

    かんがるうっ子 しいたけドリンク

    祖母と一緒に出かけた、焼肉店。

    わいわいがやがや、話がはずみます。

    こんな場所でも、焼肉奉行は、わたしの役割。

    しいたけをはさみ損なって、

    子どものオレンジジュースのグラスに、どんぶらこ。

    特製「しいたけドリンク」の、完成です。

    きのこが苦手な子どもは、大あわて。

    それでも、楽しさ倍増です。

    2013年1月26日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.25

    聴診器のむこうに だれのシッポ

    1才すぎの男の子の服には、シッポがついています。

    「だれのシッポかな」っと、体をたどって行きますと、

    きいろい体に、茶色のブチブチ。

    頭には、角も生えていて、キリンさん。

    クリニック小児科のキャラクターです。

    この服で、クリニックの宣伝も、お願いしますね。

    2013年1月25日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.24

    7+8= ジャンプ一発

    こうえんの、きのうえから、いいにおい。

    「ハッちゃん、それ、てぶくろの、おとしものが、おいてあるみたいよ」

    おとうさんが、おしえてくれますが、

    ボクにとっては、いいにおい。

    たしかめようと、ジャンプします。

    なんども、なんども、とびあがっても、むりみたい。

    さいごに、ジャンプいっぱつ。

    やった~、とどいたぞ。

    おくちのなかに、いいにおいが、ひろがります。

    あとで、かえしにきますので、しばらくかしておいて、くださいね。

    2013年1月24日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.23

    7+8= 落し物みつけ

    お散歩の時に、キラキラひかるものがあります。

    「これって、ナナがもらった、ペンダントじゃない」

    おとうさんが、興奮して言います。

    そう言えば、おねえちゃんが、ハンドベルしてもらった、

    ワンちゃんの交通安全ペンダント。

    「ナナちゃんに」って、もらった、大切なペンダントです。

    お散歩の時に落として、がっかりしてました。

    こんな所で、わたしを待っててくれたんですね。

    2013年1月23日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.22

    クリニックだより 今年の交流集会

    1月20日、38回目になる「兵庫民医連学術運動交流集会」が開かれました。

    クリニックからは、わたしと、新田栄養士さんのふたりが発表しました。

    新田さんの演題は、「食物アレルギーを考慮した調理実習の取り組み」

    2012年に常盤大学と共同で企画した「ワクワク体験」をまとめたものです。

    わたしの演題は、「外来での食物負荷試験」

    皮膚科の玉置先生より質問をいただき、盛り上がりました。

    民医連に働く職員、それに組合員さんならだれでも参加できます。

    医師、看護師さん、理学療法士さん、事務職員などなど、日常の活動を報告します。

    残念ながら、小児科の発表は多くはありません。

    小児科が直面している課題を、少しでも理解していただけるように、息長く発表を続けたいと思います。

    2013年1月22日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.21

    聴診器のむこうに いつまでも大切に

    2才を過ぎた男の子が、うれしそうに手袋を見せてくれます。

    まんまるおめめの、くまちゃんふたり。

    「どこにいっても、離さないんです」と、おかあさん。

    ねんねの時も、一緒かな。

    ごはんの時は、どうするの。

    お風呂の時は、待っててね。

    大きくなって、ボクの手には入らなくなっても、

    大切に、しまっておいてくださいね。

    2013年1月21日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.20

    7+8= わたしのマフラー

    「ナナちゃんっ」

    おとうさんが、甘い声で、わたしの名前を呼びます。

    こんな時には、要注意。

    ほらほら、やっぱり、何かをしようと、たくらんでます。

    わたしの首に、おとうさんのマフラー。

    くやしいから、しっかり、なめなめして、ベトベトしましたからね。

    電車に乗った時に、「ワンちゃんが、いるかも」って言われても、

    知りませんからね。

    2013年1月20日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.19

    聴診器のむこうに あざらしくんファッション

    10才の女の子は、お裁縫が、マイブーム。

    ぬいぐるみのお布団を作って、見せてくれます。

    お布団のほかにも、服を作ったり、

    コシノ三姉妹も、顔まけです。

    でも、あざらしくんの服って、腕や、足の所が難しそう。

    今度は、他の作品も、みせてくださいね。

    2013年1月19日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.18

    7+8= 風邪に気をつけて

    今朝は、特別寒い朝になりました。

    お散歩に行くと、近所のワンちゃんが

    「ナナちゃん、さむいよ~」って、近寄ります。

    ハッちゃんに、寒暖計をみてもらうと、

    「よこぼう、おだんご、ボタン、ナナちゃん」って、言います。

    ハッちゃん、それって、

    「-0.7」のことでしょ。

    あしたは、センター試験に、中学入試。

    受験生のみなさん、

    風邪をひかないように気をつけて、

    少し早い目に、休んでくださいね。

    2013年1月18日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.17

    かんがるう目線 雪の東北で

    昨年末に東北に移住された、日比看護師さんのブログをみました。

    原発災害で、飼い主さんとの同居ができなくなった

    ワンちゃん、ニャンコへの、給餌ボランティアに専念されるために、

    雪の飯館村を、走りまわられています。

    毎朝、「さむい、さむい」と言いながら、ナナとハッちゃんのお散歩に出かけている

    わが身が恥ずかしく思えます。

    健康に留意されて、長く給餌ボランティアを続けられることを、

    神戸の地から、いつも願っています。

     

    日比看護師さんが運営されているブログサイトを、ご紹介します。

    多くの方にみていただけると、いいですね。

    http://ameblo.jp/t-hibidas

    2013年1月17日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2013.01.17

    聴診器のむこうに そのとき2才

    8か月の女の子を抱っこした、おかあさんの指は、黄金色に輝きます。

    「わあ、すごいね、ネイルサロンに行かれたの」と、お聞きしますと、

    「成人式だったんです。母に、この子を預けて、めちゃ楽しかった」

    ということは、二十歳のおかあさん。

    やりとりを聞いて微笑んでいる、看護師さんの大学生の息子さんも、ことし二十歳。

    午後の発達外来に来られた、自我が生まれ始めたばかりの青年も、ことし二十歳。

    18年前は、まだ2才の二十歳です。

    いろんなことがあって、みんな、おおきくなられましたね。

    ハッちゃんのお散歩に出かけながら、朝日が昇ります。

    18年前の朝と同じように、朝日が昇ります。

    今朝は、117。

    これからも、ずーっと続く、大切な一日の始まりです。

    2013年1月17日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

     

  • 2013.01.16

    カンガルーの輪舞曲 フルコースで

    1月15日、西宮の保育所所長先生の研修会に出かけました。

    食物アナフィラキシー事故を受け、会場は50名を超える先生方で満員です。

    「食物アレルギーと保育所の役割」について、

    エピペン®の実習をはさみながら、150分間フルコースでお話しました。

    終わるころには、空腹で、おなかがクークー。

    講演ダイエットができそうです。

    講演の後、「カンガルーのポケット」の即売会に早変わり。

    後日お届けする冊数を含めて、20数冊をお買い上げいただきました。

    ありがとうございました。

    2013年1月16日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.15

    7+8= ハッちゃん寒くないの

    雪のみちは、肉球がチンチンします。

    わたしは、溝に落ちないように、

    安全に、安全に、歩きます。

    あれれ、ハッちゃん。

    そこは、冷たいお水が流れてるでしょ。

    しもやけになっても、しらないですからね。

    2013年1月15日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.14

    散歩のたのしみ しろい成人の日

    天気予報どおりの、ホワイト成人の日。

    今年初めての、本格的な雪の日に、

    ハッちゃんは、いつもよりリードを強く、引っ張ります。

    緑道は、向こうまで、足跡ひとつありません。

    これまでは、他の人が歩いてきた道を、たどる暮らし。

    これからは、誰も歩いたことがない道を、考えながら歩きます。

    成人の日、おめでとう。

    2013年1月14日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.14

    7+8= 新春恒例の

    「おねえちゃん、お鏡さん、開けてね」

    おかあさんの声がします。

    これは大変、たいへんです。

    お鏡さんの中に入っている、丸いお餅を取りだしたあとは、

    お鏡さんの形をした、入れ物が残ります。

    この入れ物が、曲者です。

    ほおら、そうしている間にも、わたしの頭の上にかぶさってきます。

    「ナナ飾りのできあがり!」

    本当に、おとうさんたら、楽しそうですね。

    ことしは、おねえちゃんも、頭にかぶってくれたので、

    よしとしましょうか。

    2013年1月14日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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