カンガルーの小部屋

  • 2013.03.13

    聴診器のむこうに おとうさんの元に

    3才半の男の子は、東京のおとうさんの元に帰ります。

    2年前の大震災の時には、まだ1才半。

    6日後の3月17日に、茨城から西宮に避難されました。

    それから2年、おとうさんと離れて、おかあさんとの生活が始まります。

    食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の治療に、板宿まで通院されました。

    診察にもすっかり慣れて、大好きな絵本を見せてくれます。

    今日は、クリニックでの最後の診察日。

    おかあさんと、男の子と、握手をして、なごりを惜しみました。

    会えなくなるのは寂しいけれど、東京ではおとうさんが待っています。

    2年分、しっかりと甘えてくださいね。

    2013年3月13日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏