カンガルーの小部屋

  • 2013.04.18

    聴診器のむこうに よろこんで

    6才の男の子のうしろには、

    おかあさんが持ってきた、大きなバッグが置かれています。

    なにやら、するどい歯のような図柄ですし、舌もついています。

    診察しながら、気になって仕方がありません。

    診察がおわり、質問をすると、

    予想通り「さめ」のバッグです。

    日本では売っていないすぐれもの。

    そこで、男の子にお願いします。

    「ねえねえ、口のところに手を持って行って、咬まれている写真を撮らせてくれない」

    男の子は、ためらわず「咬まれているポーズ」を決めてくれます。

    そうです、関西では、そのノリが大切ですね。

    2013年4月18日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏