カンガルーの小部屋

  • 2014.01.23

    カンガルーの本棚 軍医たちの涙

    帚木 蓬生さんの「蠅の帝国:軍医たちの黙示録」(新潮文庫)を読みました。

    第二次世界大戦で、軍務についた15人の医師たちの物語です。

    東京、広島、樺太、満州と、戦地は変わっても、

    医薬品もなく、食べる物もなく、消えゆく命を前に、

    なすすべもなく苦悩する医師たち。

    命を救う事を第一に生きてきた医師たちを追い込んでいく、

    戦争を推し進めた者たちに、怒りがこみ上げてきます。

    2014年1月23日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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