カンガルーの小部屋

  • 2014.03.24

    7+8= おねえちゃんといっしょに

    けさは、おやすみのひだけど、

    おとうさんは、「きゅうきゅう」のおとうばんで、おでかけです。

    おさんぽは、おかあさんと、おねえちゃんと、いっしょです。

    おしごとしてる おとうさんに まけないように

    ボクも がんばります。

    こうえんの さかみちで、きいろいボールをみつけます。

    「620こめ」は、「まおねえちゃんといっしょにボール」って、なづけます。

    2014年3月24日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

    春2014.03.21  (31)

  • 2014.03.24

    カンガルーの本棚 母から連なる私探し

    岡田尊司先生の「母という病気」(ポプラ新書)を、読みました。

    子どもが問題行動を起こしたり、成人になって不適応行動を起こしたりする背景には、

    母との問題が潜んでいると精神科医師の岡田先生は述べられます。

    人が世の中で生きていくためには、基本的な安全感や信頼感が不可欠です。

    安全感や信頼感は、2~3才までの間に、母を中心とする身近な親しい人から 限りなく愛される事を通して築き上げていきます。

    その時期に、適切な安全感や信頼感を築き上げる事ができないとすれば、

    人は、一生をかけてそれを追い求めます。

    岡田先生の本を読むと、母という存在の大きさに圧倒されます。

    同時に岡田先生は次のようにも述べられます。

    長くなりますが、全文をご紹介します。

    「社会の近代化は、母親と子どもを孤立させ、子どもが母親から支配されやすい状況を生んだ。母親は忙しすぎて、子どもにかかわる暇も十分になかったり、不在がちな父親に代わって、子どもを厳しく指導しなければならない。だが、そんなスーパーマンのような母親を子どもは求めているのだろうか。子どもは、明るく優しく、困ったときに、そっと寄り添ってくれるお母さんでいてほしいだけではないのか。

    豊かで快適になったはずの社会は、子どもから、本来の母親を奪ってしまってきたように思える。それが、母という病の増加をもたらしている大きな原因ではないだろうか。経済が豊かになっても、幸福になるどころか、生きることすら意味が感じられず、空虚感に苛まされる人が増えている一因が、そこにあるように思えてならない。

    母と子どもに関わられている全ての人に、お読みいただきたい1冊です。

    2014年3月24日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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