カンガルーの小部屋

  • 2014.09.22

    カンガルーの本棚 夜空を見上げ

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    葉室麟さんの「銀漢の賦」(文春文庫)を、読みました。

    銀漢とは、漢詩の中で表現される「天の川」のこと。

    3人の若者は、星空に、大人の世界を垣間見ます。

    藩に起きる政変や一揆。

    敵になり、味方になりながら、時は流れます。

    「頭に霜を置き、年齢を重ねた漢(おとこ)も、

    銀漢かもしれない」

    葉室麟さんの本が、また好きになりました。

    第十四回松本清張賞受賞作です。

               2014年9月22日

               いたやどクリニック小児科 木村 彰宏