カンガルーの小部屋

  • 2014.09.25

    カンガルーの本棚 蟻のごとく

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    藤沢周平氏の「蝉しぐれ」(文春文庫)を、読みました。

    子どもが通う学校の課題図書に選ばれた作品ですが、

    読後に子どもから、借り受けました。

    東北の小藩内の勢力争いで父を失う 文四郎少年。

    父の亡骸を大八車に乗せ坂道を登る場面には、涙を禁じ得ません。

    20年の時を過ぎ、愛する人との再会も、

    人の世のはかなさを感じさせます。

    昭和61年に連載されたと言いますから、

    30年近く前の作品です。

    誕生日の月に、思い出となる1冊に出会いました。

                2014年9月25日

                いたやどクリニック小児科 木村 彰宏