カンガルーの小部屋

  • 2015.02.08

    カンガルーの本棚 強さと優しさと

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    初野晴さんの「退出ゲーム」「初恋ソムリエ」(角川文庫)を

    読みました。

    「ハルチカ・シリーズ」の1作目と2作目の作品です。

    廃部寸前の吹奏楽部に入部したチカとハルタ。

    2人を難問が次々とおそいます。

    かんがるうっ子に勧められ、読みだしたものの 

    おもしろくて止まりません。

    大矢博子さんの解説文を読むと、納得です。

    「いったい強さって、何? 優しさって?

    私なりの答えはこうだ。

    強さとは、知性である。

    優しさとは、想像力である。

    危機に面したとき、慌てずに正しく状況判断できる知識と、

    その知識を系統立てて使える知恵。

    それを強さと呼ぶのではないか。

    目には見えない他人の心や背景を、我がことのように受け止め、

    思いやれる想像力。

    それを優しさと言うのではないか・」

    大矢さんは、「ハルチカ・シリーズ」を、このように評されます。

    かんがるうっ子 一押しの シリーズです。

               2015年2月8日

               いたやどクリニック小児科 木村 彰宏