カンガルーの小部屋

  • 2015.08.13

    カンガルーの本棚 降る雨はいつか上がり

    71hU6VLHutL[1]

    葉室麟さんの「霖雨」(PHP文芸文庫)を、読みました。

    江戸時代も末期、飢饉が続き、大塩平八郎の乱がおきるなど、

    社会不安が高まる時代。

    豊後日田で生きる兄弟の物語です。

    「ひとを生かそうとする道でしか世の中は変えられぬと思うのだ」

    降りしきる雨の中で伝える広瀬淡窓の言葉に、心打たれました。

    今年91冊目となる1冊は、わたしの記憶の奥深くに残ります。

                 2015年8月13日

                 いたやどクリニック 木村彰宏