カンガルーの小部屋

  • 2015.08.21

    カンガルーの本棚 生と死の揺らめき

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    湯本香樹実さんの「岸辺の旅」(文春文庫)を、読みました。

    3年前に失踪した 夫が帰ってくる。

    夫に誘われるまま、見知らぬ旅をする日々。

    旅を続ける中で、生と死の境界が揺らめいていく

    ゆるやかな文体に引き込まれ、わたしも岸辺の旅人となります。

    不思議な、ふしぎな、こころ休まる小説です。

                 2015年8月21日

                 いたやどクリニック 木村彰宏