カンガルーの小部屋

  • 2015.09.05

    カンガルーの本棚 となりの他人

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    穂高明さんの「これからの誕生日」(双葉文庫)を、読みました。

    バス事故で友だちを失い、ひとり生き残った千春を襲う罪悪感。

    探そうとして見つけられない 生きていく意味

    そんな千春の心を、まわりの人の目を通して描きます。

    藤田香織さんが解説の中で書かれているように、

    「相手の立場になって物事を考える」難しさを、

    この小説は、それでも温かく伝えてくれます。

              2015年9月5日

              いたやどクリニック 木村彰宏