カンガルーの小部屋

  • 2015.10.18

    カンガルーの本棚 揺れ動くこころ

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    湯本香樹実さんの「春のオルガン」(新潮文庫)を、読みました。

    小学校を卒業したばかりの12歳のトモミは、

    祖母の死や隣家とのトラブルに、こころを傷めます。

    わからないこと、理解できないこと、

    どうしようもないことの前で

    トモミは、立ちすくみます。

    湯本さんのあとがき、

    角田光代さんの解説がとてもいい。

    おとなへと旅立つ少女の勇気を教えてくれる1冊です。

               2015年10月18日

               いたやどクリニック 木村彰宏