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2016.11.30
カンガルーの本棚 父の素顔
朝井まかてさんの「阿蘭陀西鶴」(講談社文庫)を、読みました。
「好色一代男」「好色五人女」「日本永代蔵」「世間胸算用」など、江戸初期に浮世草子の作者として一世を風靡した井原西鶴の半生を、娘の目から描いた作品です。
「好色一代男」を語る場面では、「読む者はな、それを己に重ね合わせて胸を躍らせたり口惜しがったりできる。・・・物語というのは自分の好きな時に好きなように読んで、百人おったら百通りの世之介が生まれるわけや」と、物語の本質を伝えます。
それでも、家族を顧みず、家族に貧しい暮らしを強いる父を許すことができず、父を見る目は冷たく凍ります。
母が早くして亡くなってからは、養子に出された二人の弟と離れて、父と二人の生活を余儀なくされます。
その中で、父の家族への情愛に気づき始めます。
人情時代小説を書くと、当代一の作者の期待通りの作品です。
2016年11月30日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.29
カンガルーの本棚 いちから人権学習
「人権読本」(岩波ジュニア新書)を、読みました。
フリーライター鎌田慧さんによる、15の解説文。
1人の人間として:子どもの権利
弱いおとしよりをどう支えるのか:高齢者福祉
子どもの虐待とDV:家庭内の暴力
そばに居ることから:障碍者とともに生きる
など、社会が抱える問題を人権の視点から解説されます。
どの解説文も、深く重く、人がともに生きることを、考えさせられます。
2016年11月29日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.28
カンガルーの本棚 託された命
葉室麟さんの「陽炎の門」(講談社文庫)を、読みました。
幼な友達の冤罪に、自分がかかわったのではないかと自責の念に苦しむ主人公
その真相が明らかになった時、彼は敢然と黒幕に立ち向かいます。
ことが成り終え、罪業深き自分を見つめる時、
「散っていった者たちから、命を託されたのだと存じます」との
妻からの一言に救いを見出します。
託された命をどのように生きていくのか、作者からの問いかけが胸に届きます。
2016年11月28日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.27
聴診器のむこうに おいしい未来
5才の男の子のゆめは、うどん屋さんになること。
7才のお兄さんのゆめは、焼き鳥屋さんになること。
なぜ、うどん屋さんなのか、
なぜ、焼き鳥屋さんなのか、お聞きすることはできませんでしたが、
二人そろって、大衆向けの飲食店。
おうどんも、焼き鳥も一緒に出せる
居酒屋さんの共同経営という手もありますよ。
ご兄弟のおいしい夢が かないますように。
2016年11月27日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.26
7+8= いろいろしらべて
おさんぽみちは、きいろいかおり
ボールさんの かおりが、かくれちゃいます。
あとは、ボクの けいけんが たより
どこに かくれたって みつけます。
せなかを のばして、さがします。
きょうは、みつけられなかったけど、
どりょくは、いつか かなうと おもいます。
2016年11月26日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.25
7+8= きいろがいっぱい
おさんぽみちは きいろで いっぱい
いつもの かおりと ちがってます。
おとうさんは、カメラをもって、ボクを おいかけるけど
ボクは、きにしないで、
きいろの くうきを いっぱい すいこみます。
おうちに かえるころには、すこしだけ、
からだも きいろに なっちゃっいます。
2016年11月25日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.24
クリニックだより サンタさんがやってくる
12月10日(土)、小児科のクリスマス会を開きます。
13時半 受付開始です。
14時から、ミニゲーム
須磨学園ハンドベル部の皆さんによる、クリスマスソングのコンサート
おやつを食べて(アレルギーがあるお子さんも、食べられますよ)
井戸書店さんの店主さんの落語
クリスマスツリーを作って
プレゼント交換
最後に、サンタさんが登場します。
参加費は一人500円
プラス 交換用のプレゼント(500円相当)を持って来てくださいね
お申し込みは、お電話で予約してくださいね
078-611-0964
お待ちしていま~す。
2016年11月24日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.23
カンガルーの本棚 いつか訪ねてみたい
森沢明夫さんの「虹の岬の喫茶店」(幻冬舎文庫)を、読みました。
切り立った岬にある喫茶店。
青く塗られたお店の窓からは、遠くに富士が望めます。
そこを訪れる悩みを抱えた人たち
子どもと訪れる妻を亡くした男性
就活がうまくいかずに、失意のままに立ち寄る青年。
「おいしくなあれ」と心を込めて煎れられたコーヒーと、
その人の人生にふさわしく選ばれた音楽
喫茶店の老主人と過ごすうちに、明日への希望に光がさしこみます。
どこにでもありそうで、なかなか出会えない
そして、いつか訪れてみたい喫茶店。
そんな気持ちになる小説です。
2016年11月23日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.22
聴診器のむこうに はじめてどん兵衛
「はじめて、どん兵衛 食べさせたんです」
小学生の男の子のおかあさんが こう 言われます。
男の子には、小麦アレルギーがあります。
少しずつ 食べ進めて、はじめての「どん兵衛」体験
「お・い・し・か・っ・た」
男の子のうれしそうな声に、おかあさんも、大満足です。
2016年11月22日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.21
7+8= お公家さんみたい
「ナナ、お公家さんみたい」
お散歩の途中で、おかあさんが言います。
おとうさんが撮ってくれた お写真を見ると、
目の上に、きれいな模様がついています。
赤いのや、茶色いのやら、おしゃれでしょ。
わたしのメイク、気にいってくれましたか。
2016年11月21日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.20
カンガルーの本棚 ドタバタの悲しさ
荻原浩さんの「母恋旅烏」(双葉文庫)を、読みました。
夢破れ、いまはレンタル家族業を営む大衆演劇一家
おかしさあり、涙ありの ドタバタ喜劇そのものの家族関係
やがて、ひとりひとりと 家族を離れ・・
おもしろうて やがて悲しき 作品です。
2016年11月20日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.19
クリニックだより いろいろな相談
11月15日、神戸市の乳幼児健診にでかけました。
今日は、1才半の子どもの診察と相談です。
お気に入りの食べ物を、いつまでも飲み込まないで、ずっと、口に入れたままにするんです。
子どもの調子が悪い時は、どの段階で受診すればよいのですか。
卒乳を上手くする方法を教えてください。
どの相談も、なかなかに奥が深く、卒業試験の口頭試問を受けているようです。
アレルギーから離れて、たまには小児科医らしく。
いい勉強になりました。
2016年11月19日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.18
かんがるうっ子 ボンゴレ・ヌーボ
かんがるうっ子と一緒に、パスタ屋さんに出かけます。
テーブルの上には、ワインのおすすめ。
そういえば、17日は、新ワインの解禁日
「ボンゴレ・ヌーボ だったかな」って、知ったかぶりしますと、
「ボンゴレは、アサリのことでしょ」
「ワインは、ボジョレ・ヌーボ」と、すぐさま訂正されます。
おそるべしは、かんがるうっ子パワー
その勢いで、勉強してくださいね。
2016年11月18日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.17
7+8= スーパームーンボール
あさの おさんぽで、にしがわを みると
おおきい おつきさま
スーパームーンの のこりです。
あさから とくした きぶんです。
きもち ルンルンで あるいてると
やきゅうの ボールを みつけです。
「807こめ」は、「スーパームーンボール」って、なづけます。
2016年11月17日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.16
散歩のたのしみ スーパームーン+1
14日は、雨のあとも曇り空
68年ぶりの おおきなお月さまは、雲がくれ
今日こそはと、雨上がりの夜空を見上げると、東の空にお月さま
いつもより、少し大きく見えるかな・・
スーパームーン+1
写真に残しておきましょう
2016年11月16日
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2016.11.15
聴診器のむこうに ストロークロー
4年生の男の子の手には、なにか青いのが・・
手から、爪の先を越えて、伸びています。
「学校の理科の実験で、手の関節を作ったんだ」と、説明してくれるけど、
プロレス技の「アイアンクロー」みたい。
でも、よわそうなので「ストロークロー」
夜中に通りで出会うと、心臓に良くないですけれどね。
2016年11月15日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.14
7+8= きゅうにあき
いいおてんきです。
あったかいし、そらも あおいです。
それと、きゅうに あきです。
きいろや あかの きが、とっても きれいです。
おとうさんと、おかあさんを ひっぱって、
とおくまで おさんぽ してあげます。
いいくうき すって、げんき げんき です
2016年11月14日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.13
かんがるう目線 15のときに
11月12日、中学の同窓会に参加しました。
つい最近、開かれたかなって思っていますと、4年前とのこと
地元に住み続けているものは、日常的に顔を合わせているとのことですが、
持ち込まれた卒業写真を回しながら、
彼や彼女の今を尋ねます。
15歳の時は、何を考えていたのかな、
どんな夢を描いていたのかな
50年がたち、こうして会えることのありがたさ、
不思議さに胸が熱くなる、時間が流れていきました。
2016年11月13日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.12
7+8= まよなかボール
おとうさんの かえりが おそいです。
さむくなって、びょうきのこどもが ふえたっていうけれど、
なんだか あやしいです。
おうちに かえってきても、テレビで、 トランプさんをみています。
なかなか おさんぽに、でかけません。
やっと おでかけすると、まっくらです。
ボクの おはなだけが たよりです。
こうさてんの みぞのところに やきゅうの ボール
「806こめ」は、「まよなかボール」って、なづけます。
2016年11月12日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2016.11.11
カンガルギー情報 小児アレルギー学会リメイク版
11月10日、兵庫小児アレルギー研究会の例会を開きました。
254回目の今回は、日本小児東洋医学会・小児アレルギー学会のリメイク版
佐守先生
「日本小児東洋医学会会頭講演:小児アレルギー試行錯誤の30年」
黒坂先生
「0歳児で喘鳴を発症した児の5歳児の喘鳴有症率と喘鳴危険因子」
小島先生
「喘息回復期の間欠型喘息におけるモストグラフ検査の特徴
田中先生
「神戸市長田区・兵庫区・須磨区の3区における
食物アレルギー児童に対する地域連携での取り組み」
谷内先生
「オブマリズム併用食物経口免疫療法の有効性と安全性」
「醤油製造における大豆アレルゲンの分解・除去」
木村
「一般社団法人兵庫小児アレルギー研究会における
外来食物経口負荷試験の現状」
19時前から始めたのですが、盛りだくさんな内容で、
21時過ぎまでのロングラン、熱心な討論が続きました。
2016年11月11日
いたやどクリニック 木村彰宏