カンガルーの小部屋

  • 2017.04.24

    カンガルーの本棚 蝉の鳴き声

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    佐伯泰英さんの「声なき蝉・上・下」(双葉文庫)を、読みました。

    累計2000万部が販売されたという「居眠り磐音」シリーズの最新版

    主人公は かわって磐音の息子、空也の修行の物語。

    日曜の朝、二時から起きだし、明け方までに下巻を読み終えるしあわせ。

    巻末の作者 佐伯氏のメッセージが こころに残ります。

    「書店が近くにある読者諸氏にお願い申します。書店さんが近くにない方は、

    大きな町を訪れた折にふらりと本屋の書棚を覗いてください。

    そして、だれの本でもいい、手にとって紙の本の感触を改めて確かめてください。

    電子書籍など出版物が生き残る道は残されているのだろう。

    だが、その前に書店さんで

    『ああ、今の本の傾向はこんなふうか』と

    自分の目と手で確かめていただきたい。

    それが書店さんを元気づけ、小説家を生き残らせる道なのです。」

         2017年4月24日

         いたやどクリニック 木村彰宏