カンガルーの小部屋

  • 2017.09.19

    カンガルーの本棚 軽くて重くて

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    高田郁さんの「あきない世傳 金と銀Ⅳ」(ハルキ文庫)を、読みました。

    時代は江戸中期、大阪呉服商に嫁いだ主人公の人情物語です。

    読み進むうちに、すごい文章に出合います。

    「どれほど良い品が店の蔵にあっても、売る者がその値打ちを知らなければ、売りようがない。

    扱う品について熟知する売り手を育てることが大事なのだ。売り手を育てる土壌になるのが「店」ではないだろうか。

    ひとを育てる店であらねば、商いは育たない」

    時代は今、わが身に置き換えると、

    職員を育てるクリニックでありたいと、強く思いました。

        2017年9月19日

        いたやどクリニック 木村彰宏