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2017.12.31
カンガルーの本棚 いったりきたり
朝井まかてさんの「藪医ふらここ堂」(講談社時代小説文庫)を、読みました。
江戸の町で小児医を営む主人公は、
仕事よりも どうすれば楽に暮らせるかと考える毎日です。
弟子に、「小児医の極意は」と聞かれ、
「ふらここだ」と答えます。
「ふらここ」とは、今でいう「ブランコ」のこと
どういうたとえなのかなと、読み進むと、
人は、「正」と「邪」の間を、いったりきたり
こっちが病のある状態、こっちが元気な状態
悪いところもあわせもって生きていく
薬で無理やり取り除くのではなく
徐々に折り合いをつけていく
作者は、主人公のことばに、こう意味を持たせます。
くる年も、「ふらここ」のように、ゆれながら過ごそうと思います。
今年一年、おつきあいくださり、ありがとうございました。
2017年12月31日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.31
クリニックだより インフル未満
9時の診察開始時間前から、待合室は超満員
2人の小児科医で対応するも、待ち時間が伸びていきます。
大勢診察して、インフルエンザの患者さんは3名だけ、
溶連菌感染症、水痘、RS気管支炎、じんましん、下痢嘔吐症と
病気は多彩です。
今日が2017年最後の日、
も少しの間、インフルエンザが流行りませんように
2017年12月31日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.30
クリニックだより 高齢者の今
12月28日 いたクリ塾を開きました。
24回目となる今回のテーマは「高齢者虐待」
講師は、西代あんしんすこやかセンターの原田さんです。
パンフレットの読み合わせと、質疑応答
参加された方からの、しめの質問は
「虐待につながらない年のとり方を、教えてください」
高齢者側の心の持ち方と、それまでの親子関係
介護する方の精神的、経済的余裕と、健康状態 などなど
虐待につながる要素は、いくつも考えることができます。
幸せな老後を過ごすのは 夢なのでしょうか
2017年12月30日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.29
カンガルーの本棚 家族に寄り添って
河野和彦先生の「認知症治療の9割は間違い」(廣済堂出版)を、読みました。
河野先生は、家族の介護負担を軽くする(介護者優先主義)視点から、
従来型の治療とは異なる治療アプローチを考案され、
多くの認知症のかたの症状を改善されています。
本書は、「コウノメソッド」と呼ばれる認知症の治療を
一般の方にも分かりやすく解説されたものです。
子どもの発達障害にも言及され、興味深く読ませていただきました。
医療生協の川崎理事さんからお聞きし、1日で一気読みしました。
2017年12月29日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.28
聴診器のむこうに おかあさんとの契約
9才の男の子に提案します
「お正月が近いので、お手伝いを30分したら、10円もらえる契約をしてみない」
そばで聞かれていたおかあさんが、言われます。
「15分宿題をしたら、15分ゲームをしていいことにしてるんです」
これは失礼しました。
先行する契約があるのを知らずに、横やりを入れるような真似をしてしまいました。
おかあさんとの契約は、順守するようにと
男の子に申し添えたのは、言うまでもありません。
2017年12月28日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.27
聴診器のむこうに 雪国から
今年は寒い日があっても、庭の水道栓が凍ることはありません。
「まだ そう寒くなくてよかったですね」と
3才と8才のご兄弟のおかあさんにお話すると、
「うちの近くでは、雪が積もっていますよ」
住所を見ると、兵庫県の北部です。
真っ先に心配したのが サンタさんのこと
トナカイさんは、しもやけにならないかな
次の心配事は、ご兄弟の帰り道
診察が終わったら、気をつけてお帰りくださいね。
2017年12月27日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.26
聴診器のむこうに 10年ぶりのお客さま
年末の外来には、日ごろお会いできないお客さまが来られます。
25日には、10年ぶりのお客さま
東京の大学に進まれて、大手自動車メーカーに就職され、
海外出張を命じられたのを機会に、
10年ぶりのアレルギーの相談です。
自動車メーカーも様変わり、ハイブリット、Eパワー、電気自動車
家電の一つになりそうです。
アレルギーのことは、おまかせいただいて、
めざせ 未来の社長さん
2017年12月26日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.25
7+8= サンタさんのおとしもの
おさんぽに いく じかんが おそいです
さむくなって こうえんが こおってるから
さむさむ おとうさんが いきたくないのかと おもってましたが
ほかに なにか わけが ありそうです
ボクの かんさつでは おとうさんと おかあさんは
おさんぽの まえに おでかけしています
どうやら ポケモンゴーと かんけいあるようです。
11じちかくの こうえんは だあれも いません
でも ボールさんが まってます
きっと サンタさんが おとしていってんだと おもいます。
「882こめ」は、「サンタさんのおとしものボール」って、なづけます。
2017年12月25日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.24
クリニックだより クリスマスフルー
12月24日、急病診療所に出かけました。
前回出務したときは ガラガラの待合室が、今日は超満員
熱が急に上がってきましたとの訴えに、
インフルエンザの検査をします。
結果は1/3の子どもが陽性です。
とういうことは、神戸でのインフルエンザの流行は始まったばかり
明日は、小学校の終業式
あと一日頑張れば、学校での流行は年明けまで防げます。
残念ながら きょうインフルエンザと分かった子どもには
こう助言します。
「今夜は、マスクをして眠ること。
サンタさんにうつさないようにしましょうね」
2017年12月24日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.24
聴診器のむこうに 白浜から来ました
5才の男の子は、毛並みのいいシロクマさんと診察室に
「アドベンチャー・ワールドから来ました」と、おかあさん
どうりで、クレーンゲームのシロクマさんとは、気品が違います。
「目のまわりと、からだを黒く塗ったら、パンダさんになるよね」と助言すると
「うちには、パンダは たくさんいますので」と言われます。
シャンシャン・ブームの真っただ中
もう少しは 正統派の真っ白クマで、頑張りましょうか
2017年12月24日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.23
聴診器のむこうに 4才のコンビ誕生
4才の男の子が、クリスマスの帽子をかぶって登場します。
「幼稚園で つくった!」と、ほこらしげ
さっそく 並んで ツーショット
幼稚園帽の男の子と、サンタ帽のわたしと
4歳児コンビの誕生です。
2017年12月23日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.23
聴診器のむこうに 遅れてもいいですか
「24日は 忙しいので、今年はパスしていいですか?」
サンタ帽をかぶった不審な人が 外来診察をしながら
9才の男の子にお願いします。
「だったら、24日は無理なので、お正月すぎに届けてもいいですか?」
男の子の答えは、いずれのお願いにも NO
クリスマスのプレゼントを 期日内に届けられるかどうかの心配で、
今日もサンタさんは 悩みます。
2017年12月23日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.22
聴診器のむこうに あこがれのショートケーキ
5才の男の子が、ショートケーキに挑戦します。
卵は食べられるのですが、立ちはだかるのが ケーキの壁
大好きな いちごのケーキを持って来てもらい、少しだけ食べてみます。
うれしそうに 食べ始めたので
あとで「また食べたいですかと」尋ねると、
「おいしくなかったです。」
あこがれと現実とのギャップに悩むのは、青春の特徴です。
一足お先に、おにいさんになりましたね。
2017年12月22日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.21
聴診器のむこうに お手の練習
すっかりとおなじみさんになった メーメーさん
5才の女の子と一緒に診察室に入ってきます。
年の瀬に、忙しいけれど お手の練習をしてみます。
右手を上げて、次は左手を、
年が明ければ1年生。
教室でもいい子にできますか メーメーさん
2017年12月21日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.20
クリニックだより 車いすに乗せられて
12月18日 クリニックの消防訓練を行いました。
出火想定場所は、2階ショートステイの倉庫です。
館内放送のあと、外来患者さんを、安全な場所に誘導します。
わたしの役割りは、点滴室に取り残された患者さん役
歩けないので、車椅子に乗せられて移動します。
訓練を終えて、職員が集まり反省会
火災はおきないように注意するのが 大前提ですが、
もしもの時に備えて、改善点を話し合います。
2017年12月20日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.19
聴診器のむこうに いろいろな目
クリスマスを間近に、サンタ帽をかぶっての外来診察
診察室に入って来られるおかあさん、おとうさんは
「わー、すごい」と、一応に感嘆の目
子ども達は、無言で 一応に怪しげなものを見つめる目
背後からは、看護師さんの 苦笑の目
あい反する目に見つめられながら、
今日も頑張って診察を続けます。
2017年12月19日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.19
散歩のたのしみ おおツリー
兵庫小児アレルギー研究会の忘年会に出かける前に、
少し足を延ばして、「おおツリー」に会いに行きました。
場所は、神戸メリケンパークです。
ライトアップされた、高さ30mの「あすなろの木」
富山県氷見市から、海を回って 神戸にやってきました。
ようこそ 神戸へ
しばらくは 神戸の夜景を楽しんでくださいね。
2017年12月18日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.18
クリニックだより 頭から食べちゃうぞ
12月13日、「いたやどワイワイ食堂」が開かれました。
10回目のメニューは、カレーとサラダと、デザートと
50人近い子どもの、ワイワイがやがや声
隣の人の声も聞き取れません
1年生の男の子が ゆっくりと食べているので
隣に座ってフォローします。
「ねえ ねえ おじちゃんの すきなものって 知ってる?」
「おとこの子を 頭からガリガリ食べることやねん」
男の子は ちらりとこちらを見て、無視を決めこみます。
「一年生の男の子が 好物やねん、君は何年生?」
男の子は 引きながら 小さな声で「1年生・・・」
「大丈夫、痛くないように、頭から一気に食べてあげるから・・」
って伝えると、座る位置を 遠ざけます。
「でも、ご飯をしっかり食べる子は まずくなるから
ほかの子どもを 探すことにしてるけど・・」
と条件を出すと、大急ぎで残りのカレーをかきこみます。
使い古されたジョークだけど、
男の子には半分以上 本当に思えたのかな
不審者扱いされないように、
早々にほかの子どもをからかうことにしましょうか
2017年12月18日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.17
聴診器のむこうに パジャマがおまけ
1年生の男の子は、カンガルーブログの常連さん
今日も、いろんな宝物を見せてくれます。
はじめは、ていねいに書かれた 仮面ライダーのなんとかタイプ
次は おなじみのフルボトル
これは ユニクロのパジャマを買うとついてきたとか
最後は メダルのコレクション
わたし的には、投じられた資金の方が気になります。
「いまから、ダイエーに行くのが コースです」と、おかあさん
ごくろうさま、おかあさん、
そして、資金提供源の おとうさん
もっと ごくろうさまです。
2017年12月17日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2017.12.16
7+8= ふしぎボール
よるの おさんぽは、つちが こおってます
にくきゅうに こたえます。
でも、おさんぽは たのしいのです。
くらいとことに まあるいもの
おおきな ボールさんが まってます。
おとうさんが サッカーしてくれるので、
おいけて あそびます。
このごろ、まいにち ボールです
さむいところで まってるなんて ふしぎです。
「881こめ」は、「ふしぎボール」って、なづけます。
2017年12月16日
いたやどクリニック 木村彰宏