カンガルーの小部屋

  • 2018.04.07

    聴診器のむこうに いつの間におにいさん

    春2018.03.31  (51)

    中学生になる男の子は、得意げにグッズを取り出します。

    「これ、みせたろか」と広げると、お金模様の扇子です。

    男の子は、堂々とした体格で、どこかの青年実業家風

    「もし、本物のお金だったら、何につかうの?」って、たずねると

    「壊れた家を直す」と、予想外のこたえです。

    「えっ、おうち 壊れてるの」って、追加の質問をすると、

    「あっ、震災や災害で、壊れた家を直してあげます」

    思わず手を伸ばし、頭をなでなでしてしまいました。

          2018年4月7日

          いたやどクリニック 木村彰宏